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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年10月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041099858

化け者心中

  • 著者 蝉谷 めぐ実
  • 定価: 円(本体円+税)
発売日:
2020年10月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041099858

その所業、人か、鬼か――規格外の熱量を孕む小説野性時代新人賞受賞作!

その所業、人か、鬼か――規格外の熱量を孕む小説野性時代新人賞受賞作!
江戸は文政年間。足を失い絶望の底にありながらも毒舌を吐く元役者と、彼の足がわりとなる心優しき鳥屋。この風変りなバディが、鬼の正体暴きに乗り出して――。

「あたかも江戸時代をひらひらと自在に泳ぎまわりながら書いているような文章。こんなにぴちぴちした江戸時代、人生で初めて読んだのである。脱帽!!」(森見登美彦氏)

「早くもシリーズ化希望!」(辻村深月氏)

「作品の命というべきものが吹き込まれている」(冲方丁氏)

と、選考委員全会一致の圧倒的評価。
傾奇者たちが芸の道に身をやつし命を燃やし尽くす苛烈な生きざまを圧倒的筆致であぶりだした破格のデビュー作!!

■「大傑作!!江戸という時代と場所、芝居の世界のバーチャル体験として見事」(ライター 吉田大助)
■「現代の戯作者としての力量を秘めている。とんでもない新人が登場したものだ。今年度ナンバーワンのベスト本である。」(評論家 菊池仁)
■「江戸の景色が浮かんでくるような文章のセンスは驚異的である。」(ミステリ評論家 千街晶之)
■「これで新人!?ぜひ豪華絢爛な舞台や映画で観たい!」(丸善本店・高頭佐和子)
■「取り憑いたら離れない「鬼気迫る」以上の物語。すっかり呑み込まれ、抜け殻状態。。」(ブックジャーナリスト 内田剛)
■「あまりに興奮して、体が乗っ取られたようになりました」(本の雑誌社・浜田公子)
■「アウトローな存在であり、かつ男女の性別からも逸脱している役者の生理や道徳観念を浮き彫りにしていく展開がスリリング。肚の坐った書き手だ」(書評家 杉江松恋)

もくじ

時は文政、所は江戸。
鳥屋を営む藤九郎は稀代の女形として人気を誇った元役者の魚之助に呼び出され、中村座の座元の許へと向かう。
数日前『堂島連理柵』という新作台本の前読みを役者六人で車座でおこなった際、輪の真ん中に誰かの頭がごろぅり、転げ落ちてきたという。しかし役者の数は変わらず、鬼が誰かを食い殺して成り代わっているのは間違いない。二人は「鬼探し」の道行と洒落こむが、それは同時に、役者たちが芸の道をきわめるために鎬を削る地獄めぐりでもあった。
梨園の知られざる闇、血のにじむような努力や才能への渇望、葛藤を目の当たりにするうちに、藤九郎は、人と鬼の境目に深く思いを致すことになる。
芝居中、熱狂的な贔屓に襲われて足を失い、悪態をつきながら失意のうちに過ごす魚之助をなんとか舞台に戻してやりたい、その一念だった藤九郎だが、“傾奇者”たちの凄まじい執念を目の当たりにするうち、心も体も女形として生きてきた魚之助の人生や役者としての業と正面から向き合うことになり――。

善悪、愛憎、男女、美醜、虚実、今昔――すべての境を溶かしこんだ狂おしくも愛おしい異形たちの相克。

オンライントークイベント開催!

自宅から直接著者とつながって『化け者心中』の世界を共有し、語りあおう!
森見登美彦、辻村深月、冲方丁の3選考委員満場一致で選ばれた、
今年の小説 野性時代 新人賞受賞作『化け者心中』。
その刊行を記念して、著者の蝉谷めぐ実さんと、『化け者心中』の装画を
担当した漫画家の紗久楽さわ氏のトークイベント開催決定!

詳しくは、こちらをご覧ください!

メディアミックス情報

NEWS

「化け者心中」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 鬼暴きミステリの一冊。役者六人の中に鬼がいる!耳に心地良い言葉と共に鬼暴きの幕開けだ。時々舞うかのようなリズム感のある言葉はもちろん、心の奥にふぅわりと響く言葉を拾い味わいながら鬼へと近づく時間。次々 鬼暴きミステリの一冊。役者六人の中に鬼がいる!耳に心地良い言葉と共に鬼暴きの幕開けだ。時々舞うかのようなリズム感のある言葉はもちろん、心の奥にふぅわりと響く言葉を拾い味わいながら鬼へと近づく時間。次々と暴かれる役者達の凄まじい心意気、本性には圧倒されるほど。そしてちらりと見える、誰もが心に住まわせる鬼の姿に時折、己を見つけて心はちくり。人、鬼、男、女その境がゆうらりと混じり合う描き方も美と哀しみ感じる味わい深さ。魚之助、藤九郎、鬼、愛、心中、せつなさ舞う幕終い。あぁ、なんか最高の時間やったわ。 …続きを読む
    ちょろこ
    2020年12月05日
    139人がナイス!しています
  • 「さあ、鬼暴きの幕が開くで」。江戸文政の頃、歌舞伎界をざわつかす鬼騒動あり。そこに向かうは、かつて女形として世の女性を虜にした魚之助と真面目な鳥屋の藤九郎。今、豪儀で魑魅魍魎の舞台の幕が開く…。いやあ 「さあ、鬼暴きの幕が開くで」。江戸文政の頃、歌舞伎界をざわつかす鬼騒動あり。そこに向かうは、かつて女形として世の女性を虜にした魚之助と真面目な鳥屋の藤九郎。今、豪儀で魑魅魍魎の舞台の幕が開く…。いやあこれは好みだった。江戸・上方言葉が粋に飛び交う小気味良さ、役者どもが化け者魂を見せつける心意気、人か鬼か、ごろぅり、もう物語の世界にぐいぃと乗った。そして何と言っても主役の二人。どこか掴み所のなかった魚之助が徐々にさらけ出してくる素の心。その葛藤に寄り添う藤九郎の言葉が極上だったなあ。題名にも合点。 …続きを読む
    buchipanda3
    2020年11月07日
    119人がナイス!しています
  • 年の瀬も迫るこの期に及んで「ごろぅり」たあ、すげえの来た!舞台は江戸。上方と江戸の役者がしのぎを削る演目は「曽根崎心中」さあ、食い殺した歌舞伎役者にすり替わった鬼はいってえどいつでえ。こいつに挑むは、 年の瀬も迫るこの期に及んで「ごろぅり」たあ、すげえの来た!舞台は江戸。上方と江戸の役者がしのぎを削る演目は「曽根崎心中」さあ、食い殺した歌舞伎役者にすり替わった鬼はいってえどいつでえ。こいつに挑むは、足を失った稀代の女形、あの白魚屋と、鳥といやああの百千鳥のせがれ、でけえ図体を丸めて金糸雀にうつつを抜かす藤九郎だってんだから、読メの兄さん姉さんたちよぉ、見逃す手はねえぜ。濡れて光る鱗のような艶かしい語り口。甘い甘い蜜のような擬音。鬼にも勝る畜生どもは愛しく、思いは切なく尾を引き漂う。来たぜ、次世代時代物! …続きを読む
    ずきん
    2020年12月03日
    101人がナイス!しています

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