魔女たちは眠りを守る

魔女たちは眠りを守る

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年04月16日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
312
ISBN:
9784046047564

魔女たちは眠りを守る

  • 著者 村山 早紀
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年04月16日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
312
ISBN:
9784046047564

きっとみんな永遠なの。 魂も、大好きだって想いも―。待望の最新刊!

この世界の夜と眠りを守るのは、まるで天使のような、魔女たちでした―。

優しくて、愛しくて、涙が溢れて止まらない…
ささやかな日常をぎゅっと抱きしめたくなる物語。
人気作家・村山早紀が贈る奇跡のファンタジー小説!

―――

魔女はすべてを覚えている。
ひとの子がすべてを忘れても。どこか遠い空の彼方へ、魂が去って行こうとも。
そして地上で魔女たちは、懐かしい夢を見る。記憶を抱いて、生きてゆく。

その街は古い港町。
桜の花びらが舞う季節に、若い魔女の娘が帰ってきた。
赤毛の長い髪をなびかせ、かたわらに金色の瞳をした使い魔の黒猫を連れて。
名前は、七竈・マリー・七瀬。
目指すは、ひとの子たちが「魔女の家」と呼ぶ、銀髪の美しい魔女二コラのカフェバー。

懸命に生きて、死んでゆくひとの子と、長い時を生きる魔女たちの出会いと別れの物語。

―――

魔女たちの物語は、物語の形を借りた、わたし自身の想いであり、言葉でもあったのだろう、といまになって、気づいています。
何の力も持たず、歴史を変えられもしない、一本の糸に過ぎないわたしが、誰かのささやかな愛すべき日常に寄り添い祝福し、
不幸にして斃れたひとびとにさしのべたかった「腕」が、この物語だったのだろうと。
そう、わたしには魔法の力はなく、この物語もいつかは忘れ去られてゆくでしょう。
けれど、この物語にふれたどなたかが、ふと、これまで地上に生きてきた一本一本の糸に思いを馳せてくださるなら、
わたしの言葉はそのとき、魔法になるのだと思います。

村山早紀(「あとがき」より抜粋)
この世界の夜と眠りを守るのは、まるで天使のような、魔女たちでした―。

優しくて、愛しくて、涙が溢れて止まらない…
ささやかな日常をぎゅっと抱きしめたくなる物語。
人気作家・村山早紀が贈る奇跡のファンタジー小説!

―――

魔女はすべてを覚えている。
ひとの子がすべてを忘れても。どこか遠い空の彼方へ、魂が去って行こうとも。
そして地上で魔女たちは、懐かしい夢を見る。記憶を抱いて、生きてゆく。

その街は古い港町。
桜の花びらが舞う季節に、若い魔女の娘が帰ってきた。
赤毛の長い髪をなびかせ、かたわらに金色の瞳をした使い魔の黒猫を連れて。
名前は、七竈・マリー・七瀬。
目指すは、ひとの子たちが「魔女の家」と呼ぶ、銀髪の美しい魔女二コラのカフェバー。

懸命に生きて、死んでゆくひとの子と、長い時を生きる魔女たちの出会いと別れの物語。

―――

魔女たちの物語は、物語の形を借りた、わたし自身の想いであり、言葉でもあったのだろう、といまになって、気づいています。
何の力も持たず、歴史を変えられもしない、一本の糸に過ぎないわたしが、誰かのささやかな愛すべき日常に寄り添い祝福し、
不幸にして斃れたひとびとにさしのべたかった「腕」が、この物語だったのだろうと。
そう、わたしには魔法の力はなく、この物語もいつかは忘れ去られてゆくでしょう。
けれど、この物語にふれたどなたかが、ふと、これまで地上に生きてきた一本一本の糸に思いを馳せてくださるなら、
わたしの言葉はそのとき、魔法になるのだと思います。

村山早紀(「あとがき」より抜粋)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第1話 遠い約束
第2話 天使の微笑み
第3話 雨のおとぎ話
第4話 月の裏側
第5話 サンライズ・サンセット
第6話 ある人形の物語 
エピローグ 貝の十字架

「魔女たちは眠りを守る」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 新型コロナウィルス対策購入シリーズ第52弾、村山 早紀は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、魔女ファンタジー連作短編集でした。オススメは、『第3話 雨のおとぎ話』です。 本書は優しく暖かい物語ですが、 新型コロナウィルス対策購入シリーズ第52弾、村山 早紀は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、魔女ファンタジー連作短編集でした。オススメは、『第3話 雨のおとぎ話』です。 本書は優しく暖かい物語ですが、先日TVで観た魔女狩りのドキュメンタリーとはギャップが激し過ぎました。当時は、不吉だとされ黒猫まで虐殺されていたようです。 …続きを読む
    starbro
    2020年05月19日
    309人がナイス!しています
  • 優しくて温かい一冊。魔女をテーマにしている作品だけれどさほど違和感なく受け入れられる世界。そう、すぐ隣にもしかしたら、さりげなくそばに…そんな錯覚さえ起こしてくれそうなこの塩梅、世界観が良かった。寄り 優しくて温かい一冊。魔女をテーマにしている作品だけれどさほど違和感なく受け入れられる世界。そう、すぐ隣にもしかしたら、さりげなくそばに…そんな錯覚さえ起こしてくれそうなこの塩梅、世界観が良かった。寄り添う言葉、人間と魔女との命の長さの対比、別れを繰り返しながらひとり生きていかねばならない魔女のせつなさも心に響く。「雨のおとぎ話」の優しさと温かい時間、「サンライズ・サンセット」のまた来年ね…に涙が流れた。読後は大きなてのひらを想像したくなる。夜、眠りにつく前に優しさ温かさを感じたい時に最適な装丁、物語。 …続きを読む
    ちょろこ
    2020年08月03日
    162人がナイス!しています
  • とても優しく、甘いお菓子のような一冊だった。ただ自分には、優し過ぎて、甘すぎたかな・・・。心が疲れてる時に読むと違う感想になるかもしれない。 とても優しく、甘いお菓子のような一冊だった。ただ自分には、優し過ぎて、甘すぎたかな・・・。心が疲れてる時に読むと違う感想になるかもしれない。
    kou
    2020年08月03日
    156人がナイス!しています

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