恐るべき子供たち

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2020年07月16日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784041092460
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恐るべき子供たち

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2020年07月16日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784041092460

近現代フランス文学史上、もっとも美しく、もっとも危険な小説!

◆享楽的で退廃的なムードが漂う第1次大戦後のパリ。高等中学に通うポールは、憧れの男子生徒ダルジュロが投げつけた雪玉で大けがを負ってしまう。◆同級生のジェラールがポールを家まで送っていくと、そこには、美しく奔放な姉エリザベートがいた。ポールとエリザベートは、社会から隔絶されたような「子供部屋」で、ふたり一緒にくらしているのだった。◆エリザベートと「部屋」の魔力に惹かれたジェラールは、その日から、ふたりのもとへ足しげく通うようになる。◆そこへ、ダルジュロにうりふたつの少女アガートがあらわれ、運命に吸いよせられるように4人の共同生活がはじまる。◆同性愛、近親愛、男女の愛。さまざまな感情が交錯するなか、4人はまだ幼く未熟であるがゆえに、たがいに傷つけあうことしかできない。◆やがて、ポールとアガートが強く惹かれあっていることを知ったエリザベートは……!◆20世紀のフランスで天才芸術家の名をほしいままにしたジャン・コクトーの小説を、西洋画家・東郷青児が美しく鋭い筆致で訳しだした名作。 ◆享楽的で退廃的なムードが漂う第1次大戦後のパリ。高等中学に通うポールは、憧れの男子生徒ダルジュロが投げつけた雪玉で大けがを負ってしまう。◆同級生のジェラールがポールを家まで送っていくと、そこには、美しく奔放な姉エリザベートがいた。ポールとエリザベートは、社会から隔絶されたような「子供部屋」で、ふたり一緒にくらしているのだった。◆エリザベートと「部屋」の魔力に惹かれたジェラールは、その日から、ふたりのもとへ足しげく通うようになる。◆そこへ、ダルジュロにうりふたつの少女アガートがあらわれ、運命に吸いよせられるように4人の共同生活がはじまる。◆同性愛、近親愛、男女の愛。さまざまな感情が交錯するなか、4人はまだ幼く未熟であるがゆえに、たがいに傷つけあうことしかできない。◆やがて、ポールとアガートが強く惹かれあっていることを知ったエリザベートは……!◆20世紀のフランスで天才芸術家の名をほしいままにしたジャン・コクトーの小説を、西洋画家・東郷青児が美しく鋭い筆致で訳しだした名作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

恐るべき子供たち
  解説
  年譜
  訳者あとがき

「恐るべき子供たち」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 若いころに一度途中で挫折してしまった小説。当時は、自分と同年代の彼らの機微に全く共感できずに、投げ出してしまいました。今読むと——うん、すごく面白い!残酷さと刹那の衝動が蓄積され、迎えるクライマックスは 若いころに一度途中で挫折してしまった小説。当時は、自分と同年代の彼らの機微に全く共感できずに、投げ出してしまいました。今読むと——うん、すごく面白い!残酷さと刹那の衝動が蓄積され、迎えるクライマックスは、青いわ痛いわ脆いわ美しいわ。こんな小説を40代で書いたコクトーは素晴らしい。しかしわたしは、青年のことを大人が達観して書いた本であるという認識です。大人の目のフィルターがかかった、アートな小説だと思います。 …続きを読む
    鱒子
    2021年01月07日
    71人がナイス!しています
  • 子供とは純粋に、無邪気で残酷な思考で以って言動を起こすことがままありますが、本書はそんな癖の強い少年少女が描かれている。美少年で病弱、美しく奔放な姉。大好きなリーダー的な少年に酷い仕打ちを受けるとか弟 子供とは純粋に、無邪気で残酷な思考で以って言動を起こすことがままありますが、本書はそんな癖の強い少年少女が描かれている。美少年で病弱、美しく奔放な姉。大好きなリーダー的な少年に酷い仕打ちを受けるとか弟が世話になった少年を罵倒する姉さんとか出だしから衝撃的で、案の定不幸しか見えない展開だらけなんだけど、独特の言葉運びが巧妙で軽快に読んでいける。なるほどコクトーは詩人でもあるわけですね。確かに解説にも連なっている彼の放つ言葉の数々は実に興味深く、目を引くものが多かった。 …続きを読む
    里愛乍
    2023年09月21日
    64人がナイス!しています
  • 禍々しくて毒々しい若き亡者たちの戯れ。無秩序で無分別で、そもそも秩序ある生活をしようという意志も無い孤児たちの暴走劇。彼らを叱る親も周囲の人もいないため、きちんと人格形成されず、しかもあまりにも神経質 禍々しくて毒々しい若き亡者たちの戯れ。無秩序で無分別で、そもそも秩序ある生活をしようという意志も無い孤児たちの暴走劇。彼らを叱る親も周囲の人もいないため、きちんと人格形成されず、しかもあまりにも神経質で、悪霊に憑依されたかのような奇異な行動に走る登場人物が繰り広げる混沌としたストーリー。そして結論は陰惨にして虚無。あまりの気味悪さに仰け反った。1929年にフランスで出版されたものでありながら、令和の日本で飲食店等での迷惑行為動画をSNSに上げる若めな人たちと通底するものがあるなぁ…と訝しみながら読んだ。 …続きを読む
    yama
    2023年03月17日
    54人がナイス!しています

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