勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~

勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年11月28日
判型:
四六判
ページ数:
280
ISBN:
9784041084229

勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~

  • 著者 夏川 草介
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年11月28日
判型:
四六判
ページ数:
280
ISBN:
9784041084229

たとえ命を延ばせなくても、人間にはまだ、できることがある。

看護師の月岡美琴は松本市郊外にある梓川病院に勤めて3年目になる。この小規模病院は、高齢の患者が多い。 特に内科病棟は、半ば高齢者の介護施設のような状態だった。その内科へ、外科での研修期間を終えた研修医・桂正太郎がやってきた。くたびれた風貌、実家が花屋で花に詳しい──どこかつかみどころがないその研修医は、しかし患者に対して真摯に向き合い、まだ不慣れながらも懸命に診療をこなしていた。ある日、美琴は桂と共に、膵癌を患っていた長坂さんを看取る。妻子を遺して亡くなった長坂さんを思い「神様というのは、ひどいものです」と静かに気持ちを吐露する桂。一方で、誤嚥性肺炎で入院している88歳の新村さんの生きる姿に希望も見出す。患者の数だけある生と死の在り方に悩みながらも、まっすぐに歩みを進める2人。きれいごとでは済まされない、高齢者医療の現実を描き出した、感動の医療小説! 看護師の月岡美琴は松本市郊外にある梓川病院に勤めて3年目になる。この小規模病院は、高齢の患者が多い。 特に内科病棟は、半ば高齢者の介護施設のような状態だった。その内科へ、外科での研修期間を終えた研修医・桂正太郎がやってきた。くたびれた風貌、実家が花屋で花に詳しい──どこかつかみどころがないその研修医は、しかし患者に対して真摯に向き合い、まだ不慣れながらも懸命に診療をこなしていた。ある日、美琴は桂と共に、膵癌を患っていた長坂さんを看取る。妻子を遺して亡くなった長坂さんを思い「神様というのは、ひどいものです」と静かに気持ちを吐露する桂。一方で、誤嚥性肺炎で入院している88歳の新村さんの生きる姿に希望も見出す。患者の数だけある生と死の在り方に悩みながらも、まっすぐに歩みを進める2人。きれいごとでは済まされない、高齢者医療の現実を描き出した、感動の医療小説!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「勿忘草の咲く町で ~安曇野診療記~」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 安曇野にある梓川病院を舞台に、「サンダーソニア」のプロローグからはじまって、「秋海棠」、「ダリア」、「山茶花」、「カタクリ」そして「勿忘草」のエピソードまで、約1年を描く。主軸となるのは、若い看護師の 安曇野にある梓川病院を舞台に、「サンダーソニア」のプロローグからはじまって、「秋海棠」、「ダリア」、「山茶花」、「カタクリ」そして「勿忘草」のエピソードまで、約1年を描く。主軸となるのは、若い看護師の美琴と研修医の桂である。いくつかのエピソードが語られていくのだが、いずれの回も医療現場に密着したものであり、夏川草介らしい筆致である。構成も展開も巧みで、しかもなかなかに胸熱な物語が淡々と語られていく。人物造型はややステレオタイプだともいえるが、その単純化は医療行為に向う彼らの純粋さを際立たせるように機能⇒ …続きを読む
    ヴェネツィア
    2025年12月19日
    470人がナイス!しています
  • 著者の描く安曇野の地は清らかに澄み渡り、優しさと癒しを育んでいます。でも、この地で研修医となった主人公の桂の向き合う医療の現場は、過酷さを極めていました。小さな巨人と称えられた指導医の三島先生はこう語 著者の描く安曇野の地は清らかに澄み渡り、優しさと癒しを育んでいます。でも、この地で研修医となった主人公の桂の向き合う医療の現場は、過酷さを極めていました。小さな巨人と称えられた指導医の三島先生はこう語ります。「医療は今、ひとつの限界点にある。(それは)大量の高齢者たちをいかに生かすかではなく、いかに死なせるかという問題だ」物語は、終末医療の在り方に苦悩する若き研修医が、正解のない解を求める葛藤と、気丈に振舞い彼を懸命に支える若き看護師との恋を限りなく清々しく描くのです。#ニコカド2020 …続きを読む
    名古屋ケムンパス
    2020年01月16日
    377人がナイス!しています
  • 死をどう受け止めるか。「神様のカルテ」同様、信州の病院を舞台に三年目の看護師と研修医が医療の現実にぶつかる。そこに正解はない。【死神】と呼ばれる内科医。【小さな巨人】にブリザード師長。患者を看取り胃瘻 死をどう受け止めるか。「神様のカルテ」同様、信州の病院を舞台に三年目の看護師と研修医が医療の現実にぶつかる。そこに正解はない。【死神】と呼ばれる内科医。【小さな巨人】にブリザード師長。患者を看取り胃瘻の是非に悩む。高齢者ばかりの病院で医療はどうあるべき?医師不足と医療過誤。花と安曇野の四季も織り混ぜる。【九兵衛】の登場と【引き】の変人内科医。読みやすいが内容は濃く、読者を楽しませる術をよく知る作者。カタクリはご都合主義だが読んで損なし。名台詞が満載(後述)。パン屋より花屋(笑)。続く? …続きを読む
    zero1
    2021年07月01日
    372人がナイス!しています

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