里山奇談 あわいの歳時記

里山奇談 あわいの歳時記

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年10月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
200
ISBN:
9784041081914

里山奇談 あわいの歳時記

  • 著者 coco
  • 著者 日高 トモキチ
  • 著者 玉川 数
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年10月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
200
ISBN:
9784041081914

”生き物屋”たちが四季折々の里山で蒐集した不思議なお話。

桜祭りの帰り道に見た宙に浮く柔らかな光、川で投網を打っている人を襲った足元の砂の奇妙な動き、山道で「おおい、おおい」と呼びかけてくる声、憑物を籠めているという壺の秘密……不思議でどこか懐かしい短編集。 桜祭りの帰り道に見た宙に浮く柔らかな光、川で投網を打っている人を襲った足元の砂の奇妙な動き、山道で「おおい、おおい」と呼びかけてくる声、憑物を籠めているという壺の秘密……不思議でどこか懐かしい短編集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「里山奇談 あわいの歳時記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • シリーズ三冊目。怪談ではなく奇談、山川草木に纏わる奇妙な話を集めているのだが、どの話もとても優しい。春夏秋冬、季節の流れとそこに息づく生き物たちの生態。それが過ごした事のある遠い日々と我々が失ってしま シリーズ三冊目。怪談ではなく奇談、山川草木に纏わる奇妙な話を集めているのだが、どの話もとても優しい。春夏秋冬、季節の流れとそこに息づく生き物たちの生態。それが過ごした事のある遠い日々と我々が失ってしまった何かを連想させ、ここで語られているような奇妙な話も、そういう事もあるかな。とストンと納得させられる気になる。「おいぬ好かれ」「玉かんざし」「おしらさま」等、この世界のすぐ横に幽冥界があるという怪談は多いが、やはりここではそれがとても優しい。幼き時に過ごした日々を思わせるノスタルジアに満ちた一冊でした。 …続きを読む
    HANA
    2020年05月17日
    65人がナイス!しています
  • 昆虫の愛好家が書いた本。私も虫屋なので、本を読み進めていくうちに、自分の中の懐かしい感情が引き出されました。遠い日の昆虫採集の仲間との思い出、ひとりで車で野宿したことを思い出しました。「ランドセル」子 昆虫の愛好家が書いた本。私も虫屋なので、本を読み進めていくうちに、自分の中の懐かしい感情が引き出されました。遠い日の昆虫採集の仲間との思い出、ひとりで車で野宿したことを思い出しました。「ランドセル」子供の頃、クワガタのメスをブーチンと呼んだことを思い出しました。「ユスラウメ」ユスラウメの名前の由来の奥の深さに驚きました。「横切る蛇」ヤマカガシを題材にした不思議な話。この三つが秀逸でした。昆虫愛好家のライフスタイルを知るのに最適な本です。 …続きを読む
    クプクプ
    2019年12月12日
    56人がナイス!しています
  • 玉かんざし、鳥の墓…先の戦争の無念な思いと温かい人情との混ざる二話が印象的。おいぬ好かれ、予想外ラストに胸が…。全体に大変読み応えある生き物好き達が体験・見聞きした野山での奇談集第3弾。もしかしたら3弾 玉かんざし、鳥の墓…先の戦争の無念な思いと温かい人情との混ざる二話が印象的。おいぬ好かれ、予想外ラストに胸が…。全体に大変読み応えある生き物好き達が体験・見聞きした野山での奇談集第3弾。もしかしたら3弾目に取り掛かれるほどネタがなく、興味も失せてる書き手いないだろうか?理屈を述べ立てて字数稼ぎ結局あまり「奇」がなかったり、単に蘊蓄述べるだけだったり。それを他の人が補うとか抜けてもらうわけにはいかないのかな…本はいいのに濁り水ある印象 …続きを読む
    澤水月
    2019年11月29日
    14人がナイス!しています

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