本屋風情

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044004224
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本屋風情

  • 著者 岡 茂雄
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044004224

出版人が垣間見た、学者・文人の知られざる裏の顔。

南方熊楠・柳田国男・折口信夫・金田一京助・新村出……出版人が垣間見た、学者・文人の知られざる裏の顔。
繊細で几帳面な南方熊楠、「じれる」柳田国男、舌鋒の峻烈な内田魯庵、無愛想な浜田青陵……。自らを「裏木戸の出入り人」と呼んだ本屋(出版業)しか知りえなかった、貴重な近代日本の出版事情がわかる回想記録。大正から昭和のはじめにかけた民俗学・文化人類学・人文地理学・言語学の黎明期、いまも読み継がれている不朽の名作を誕生させた伝説の編集者が垣間見た、学者・文人たちの知られざるもうひとつの顔。
南方熊楠・柳田国男・折口信夫・金田一京助・新村出……出版人が垣間見た、学者・文人の知られざる裏の顔。
繊細で几帳面な南方熊楠、「じれる」柳田国男、舌鋒の峻烈な内田魯庵、無愛想な浜田青陵……。自らを「裏木戸の出入り人」と呼んだ本屋(出版業)しか知りえなかった、貴重な近代日本の出版事情がわかる回想記録。大正から昭和のはじめにかけた民俗学・文化人類学・人文地理学・言語学の黎明期、いまも読み継がれている不朽の名作を誕生させた伝説の編集者が垣間見た、学者・文人たちの知られざるもうひとつの顔。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

1 まえがき
2 南方熊楠と柳田国男
3 南方翁の書簡と私
4 南方翁との初対面
5 南方翁に跟いて高山寺台へ
    ――御進講の前後 
6 はからずも南方邸での二十四時間
    ――御進講の前後 
7 「惚れ薬」の描いた波紋など
    ――御進講の前後 
8 南方熊楠翁の自叙伝
9 『南方熊楠全集』に辿りつくまで
10 柳田邸、朴の木は残った
11 柳田、新村両先生仲直りのこと
12 よくぞ生まれた『雪国の春』
13 『人類学・民族学講座』流産始末記
14 『アイヌ叙事詩ユーカラの研究』生誕実録
15 『分類アイヌ語辞典』と金田一博士
16 ソッスュール『言語学原論』を繞って
17 『広辞苑』の生まれるまで
18 内田魯庵翁の回想
19 内田魯庵と嵯峨の屋御室
20 無愛想な青陵先生
21 大儒片影
22 岩波文庫『ファーブル昆虫記』の由来など
23 『山日記』創刊の経緯
24 山岳誌『山』を創めるまで
25 『野鳥』創刊のお手伝いとそれから
26 中谷治宇二郎さんと私
27 岩波茂雄さんとの出会い
28 渋沢敬三さんの持ち前とそのある姿
29 『ドルメン』誌記
30 落第本屋の手記

「本屋風情」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 大正から昭和初期にかけて名立たる文人達の書物を世に出した編集者の作者たちとの交流。それに纏わる出版悲喜こもごも。本当にとんでもないビッグネーム達ばかりに読みながら慄くばかり。それでも大御所が出版を任せ 大正から昭和初期にかけて名立たる文人達の書物を世に出した編集者の作者たちとの交流。それに纏わる出版悲喜こもごも。本当にとんでもないビッグネーム達ばかりに読みながら慄くばかり。それでも大御所が出版を任せたのは、売上ばかりを重視しない岡氏の人柄のお陰だろう。しかし、出版に至るまでは結構、ハード。金田一氏の境遇と困った性格、博文社と岩波書店との『辞苑』存続を巡る争い、戦争、柳田氏の本をもう一度、出版するまでに冷や汗。一方で浜田氏に別れが告げられなかった事と「もっと、自分が売り込めば・・・」という後悔も苦い。 …続きを読む
    藤月はな(灯れ松明の火)
    2019年06月11日
    71人がナイス!しています
  • 戦前、出版業を営み民族学・考古学の発展の裏方として多大な貢献をした岡茂雄氏の回顧録。直前に柳田國男氏の「故郷七十年」を読み、南方熊楠氏も含め興趣ありでチャレンジ。なかなか手ごわくて拾い読みが、いつの間 戦前、出版業を営み民族学・考古学の発展の裏方として多大な貢献をした岡茂雄氏の回顧録。直前に柳田國男氏の「故郷七十年」を読み、南方熊楠氏も含め興趣ありでチャレンジ。なかなか手ごわくて拾い読みが、いつの間にか全読。高名な学者先生の無茶ぶりに、いかに対応するかが興味の焦点。分野も異なるが、学者・研究者の同様な振舞いに翻弄された経験ありの我が身としては、人ごとと思えない記述に引き込まれる。吉野文六氏に続いて、我が郷土の尊敬できる先達に巡り合えてラッキー。浅間温泉や上高地の記述、今も身近な存在でリアル感たっぷり。 …続きを読む
    kawa
    2021年10月27日
    37人がナイス!しています
  • 大御所達に振り回される出版社の悲哀と本に対する愛情を強く感じました。 大御所達に振り回される出版社の悲哀と本に対する愛情を強く感じました。
    スプリント
    2019年03月21日
    9人がナイス!しています

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