「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年03月09日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
320
ISBN:
9784040822556
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「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨

  • 著者 大木 毅
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年03月09日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
320
ISBN:
9784040822556

第二次世界大戦を動かした男の虚像と実像を暴く。俗説を打破する決定版!

ヒトラーの忠実なる“軍人”か、誠実なる“反逆者”か。
第二次世界大戦を動かした男の虚像と実像を暴く。
これまでの俗説を打破する決定版!!

ドイツ国防軍で最も有名な将軍で、第二次世界大戦の際は連合国からナポレオン以来の名将とまで言われた男、ロンメル。
最後はヒトラー暗殺の陰謀に加担したとされ、非業の死を遂げるが、北アフリカ戦線の活躍から名づけられた「砂漠の狐」の名称は広く知られている。
ところが、日本ではとうの昔に否定された40年近く前の説が生きている程、ロンメル研究は遅れていた。

ロンメルは、ヒトラー暗殺計画に気づいていたのか!? 知っていたとしたら、それを支持していたのか!? 最新学説を盛り込んだ一級の評伝!

「日本では【略】、軍事はアカデミズムにおいて扱われない。
一方、「本職」の自衛隊や旧軍人のあいだでも、戦前、みっちりとドイツ語教育を受けた世代が退くにつれ、
第二次世界大戦の欧州方面の歴史に関する研究が紹介されることもなくなってきたのである。
 【略】もちろん、ミリタリー本などでは、多々ロンメルが取り上げられてはいたものの、
それらのほとんどは、1980年代の段階にとどまっており、なかには、
アーヴィングの『狐の足跡』の歪曲を無批判に踏襲するばかりか、誇張して広めるものさえあったのだ。」(「あとがき」より)
ヒトラーの忠実なる“軍人”か、誠実なる“反逆者”か。
第二次世界大戦を動かした男の虚像と実像を暴く。
これまでの俗説を打破する決定版!!

ドイツ国防軍で最も有名な将軍で、第二次世界大戦の際は連合国からナポレオン以来の名将とまで言われた男、ロンメル。
最後はヒトラー暗殺の陰謀に加担したとされ、非業の死を遂げるが、北アフリカ戦線の活躍から名づけられた「砂漠の狐」の名称は広く知られている。
ところが、日本ではとうの昔に否定された40年近く前の説が生きている程、ロンメル研究は遅れていた。

ロンメルは、ヒトラー暗殺計画に気づいていたのか!? 知っていたとしたら、それを支持していたのか!? 最新学説を盛り込んだ一級の評伝!

「日本では【略】、軍事はアカデミズムにおいて扱われない。
一方、「本職」の自衛隊や旧軍人のあいだでも、戦前、みっちりとドイツ語教育を受けた世代が退くにつれ、
第二次世界大戦の欧州方面の歴史に関する研究が紹介されることもなくなってきたのである。
 【略】もちろん、ミリタリー本などでは、多々ロンメルが取り上げられてはいたものの、
それらのほとんどは、1980年代の段階にとどまっており、なかには、
アーヴィングの『狐の足跡』の歪曲を無批判に踏襲するばかりか、誇張して広めるものさえあったのだ。」(「あとがき」より)

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序 章 死せる狐
第一章 ロンメル評価の変化
 英雄「演出」/偶像破壊/進む再評価

第二章 「アウトサイダー」ロンメル
 プロイセンの出自にあらず/数学者の息子/傍流から入る/「連隊付の立派な将校」/中産階級の恋愛


第三章 第一次世界大戦のロンメル
 ロンメル出陣す/初陣/頭角を現す/一級鉄十字章を得る/山岳大隊へ/山岳機動戦/コスナ山の戦闘/イゾンツォ戦線における攻勢/マタユール山の戦功/誇張された栄光か?

第四章 ナチスの時代へ
 革命勢力の鎮圧/ライヒスヴェーア将校/「万年大尉」/進級を乞う/初めてヒトラーに接する/『歩兵は攻撃する』/総統護衛隊長

第五章 幽霊師団
 ポーランドをゆく/マンシュタイン・プラン/第七装甲師団/ムーズ川渡河/停止せず/重戦車と対決する/西方戦役の終幕/毀誉褒貶

第六章 ドイツ・アフリカ軍団
 総統指令第二二号/砂漠に向かうロンメル/いっさいを取り戻す/キレナイカ反攻/第一次トブルク攻撃

第七章 熱砂の機動戦
 高まるロンメル批判/「簡潔」と「戦斧」/装甲兵大将/攻勢を急ぐロンメル/「クルセーダー」作戦/死者慰霊日の戦車戦/「金網柵への突進」

第八章 エル・アラメインへ
 振り出しに戻る/躍進する狐/「テセウス」作戦/魔女の大釜/トブルク陥落/限界に達したアフリカ装甲軍/補給は来なかったのか?

第九章 アフリカの落日
 病に襲われたロンメル/挫折と帰国/勝利か死か/苦悩するロンメル/ヒトラーとの対決/二元指揮/アフリカの幕は下りた

第一〇章 イタリアの幕間劇
 ロンメル特別幕僚部/「アーラリヒ」と「枢軸」/「苛酷な取り扱いを受ける」

第一一章 いちばん長い日
 大西洋の壁/装甲部隊論争/どこに上陸するのか?/「私はどうかしていた」/重傷を負ったロンメル/ロンメルは知っていた

終章 ロンメルとは誰だったのか

あとがき
主要参考文献

「「砂漠の狐」ロンメル ヒトラーの将軍の栄光と悲惨」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • WWⅡの独軍で最も有名な軍人ロンメルの評伝。師団長までならば優秀と評価されながらも非主流派だった故、高等戦略を学ぶ機会もなく、実績と過剰なほどの自己アピール・ヒトラーの後押しによりアフリカ軍団長を拝命し WWⅡの独軍で最も有名な軍人ロンメルの評伝。師団長までならば優秀と評価されながらも非主流派だった故、高等戦略を学ぶ機会もなく、実績と過剰なほどの自己アピール・ヒトラーの後押しによりアフリカ軍団長を拝命したことが間違いの元。能力以上の期待を背負ってしまった悲劇の名将と言えるだろう。それでも英米連合軍をあと一歩まで追い詰めたロンメルの戦場における指揮能力、騎士道精神は彼の評価を貶めるものではない。特に目新しい事実があるわけでもないけれどコンパクトにまとめられた良書。 …続きを読む
    Panzer Leader
    2019年10月18日
    83人がナイス!しています
  • エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル  アフリカで活躍したので、非人道的な行いにはまみれず。 再評価の書。 北方水滸伝の合間に読んだので、気が付くとドイツ軍が中国の衣装に脳内変換。  こないだ読ん エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル  アフリカで活躍したので、非人道的な行いにはまみれず。 再評価の書。 北方水滸伝の合間に読んだので、気が付くとドイツ軍が中国の衣装に脳内変換。  こないだ読んだ”武器よさらば”で第一次大戦イタリアがドイツに山岳戦で負けて混乱してた場面、相手はロンメルだったのか …続きを読む
    榊原 香織
    2021年12月01日
    76人がナイス!しています
  • 軍事史家の手による新しいロンメル評伝だが、今まで自分の考えてきたイメージと大きな違いはなかった。著者が言うように、かつては「軍事の天才」的な過大な評価があったが、元帥にありながら統帥の中枢での仕事がな 軍事史家の手による新しいロンメル評伝だが、今まで自分の考えてきたイメージと大きな違いはなかった。著者が言うように、かつては「軍事の天才」的な過大な評価があったが、元帥にありながら統帥の中枢での仕事がなかったり、北アフリカ戦線では巧みな戦闘を行ったが、結局戦略的に敗北している。本書では過去の系歴から戦略的訓練が不足していると分析するが、妥当だと思った。ヒトラー暗殺との関わりについては、証拠がないだけにこれも本書の評価が適当だろう。著者の神格化を避けながらも高い評価を与えたい意図が素直に出ている印象。 …続きを読む
    skunk_c
    2019年06月23日
    50人がナイス!しています

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