里山奇談 めぐりゆく物語

里山奇談 めぐりゆく物語

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年06月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
232
ISBN:
9784041066690

里山奇談 めぐりゆく物語

  • 著者 coco
  • 著者 日高 トモキチ
  • 著者 玉川 数
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年06月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
232
ISBN:
9784041066690

昆虫や動物を愛する”生き物屋”が蒐集する、里山の奇妙な話、第2弾!

山や里に現れるという”わらい女”の秘密、落ちている土塊を踏んではならない忌むべき理由、どこか歪んで見える羽化したてのヒグラシ……野山を歩きつくした”生き物屋”が遭遇する、奇妙でノスタルジックな物語。 山や里に現れるという”わらい女”の秘密、落ちている土塊を踏んではならない忌むべき理由、どこか歪んで見える羽化したてのヒグラシ……野山を歩きつくした”生き物屋”が遭遇する、奇妙でノスタルジックな物語。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「里山奇談 めぐりゆく物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 怪談集なんだけど、読んでいるうちに穏やかな時間が過ぎていくように思えてくる。ここでの怪談というのは怖いものではなく、我々が失ってしまったものを思い出させるようなそんな話ばかり。特に自然や見えないものに 怪談集なんだけど、読んでいるうちに穏やかな時間が過ぎていくように思えてくる。ここでの怪談というのは怖いものではなく、我々が失ってしまったものを思い出させるようなそんな話ばかり。特に自然や見えないものに対する畏れのようなものを強く思い出す。特に「底なし沼」や「路傍の神様」「空に逝く」「わらい女」や「ちゃぼさん」を読んでいて感じる寂寥感は何とも言えない。今はもう手の届かない過去や、見捨てられたのは我々か向こうなのか。読んでいて現在とは別の豊饒な何かがあったけど、それを失ってしまった郷愁を感じたものである。 …続きを読む
    HANA
    2018年08月05日
    80人がナイス!しています
  • 里山奇談続編。蜻蛉がスィーと飛ぶ幻想的な装丁が美しい。「底なし沼」私が子供の頃にもそう噂される沼が近所にあったな。河童がいて尻子玉を取られるという沼もあった。そしてそれを信じてた。今はその沼どうなって 里山奇談続編。蜻蛉がスィーと飛ぶ幻想的な装丁が美しい。「底なし沼」私が子供の頃にもそう噂される沼が近所にあったな。河童がいて尻子玉を取られるという沼もあった。そしてそれを信じてた。今はその沼どうなってるのかな。「歩く人」なんだかわからないものに対しては私も気付かないふりをしよう。「迎え犬」は微笑ましい。「はじまりの音」音を吸い込む音、命芽吹く音。清冽な話だった。「海の河童」先日読んだ梨木さん『海うそ』と通じるものがあった。↓ …続きを読む
    ままこ
    2018年09月06日
    78人がナイス!しています
  • 子供の頃祖母の家で体験した記憶のような郷愁を誘う物語。裏山、川、彼岸花、トンボ..。人里と山の境界は人の手が入ることにより変化しつつある。言い伝えやそれらに関する不思議な体験も変化し、喪われつつあるのは 子供の頃祖母の家で体験した記憶のような郷愁を誘う物語。裏山、川、彼岸花、トンボ..。人里と山の境界は人の手が入ることにより変化しつつある。言い伝えやそれらに関する不思議な体験も変化し、喪われつつあるのは寂しいことだ。生きものは、いつかは生を終え土に還りまた新な命となり巡りめぐる。畏怖と安らぎをもたらす記憶のかけらたちも語り継がれ巡りめぐっていくことを願う。 …続きを読む
    mii22.
    2018年07月12日
    58人がナイス!しています

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