陰謀の日本中世史

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年03月09日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
344
ISBN:
9784040821221
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陰謀の日本中世史

  • 著者 呉座 勇一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年03月09日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
344
ISBN:
9784040821221

俗説、一蹴! 『応仁の乱』の著者が史上有名な陰謀を分析、陰謀論を論破!

ベストセラー『応仁の乱』の著者、構想三年の書き下ろし!

本能寺の変に黒幕あり? 
関ヶ原は家康の陰謀?
義経は陰謀の犠牲者?
俗説、一蹴!
『応仁の乱』の著者が史上有名な“陰謀”をたどりつつ、
“陰謀論”を徹底論破する。

史実とフィクションは明瞭に違う!
◆本能寺の変に黒幕あり?→いない。光秀をバカにしすぎ
◆関ヶ原は家康の陰謀? →違う。家康も追い詰められていた
◆義経は陰謀の犠牲者? →誤り。義経の権力は砂上の楼閣だった

他、
■足利尊氏=陰謀家説は疑わしい
■後醍醐天皇は黒幕ではなく被害者だった!?
■富子はスケープゴートにされた
■騙されやすかった信長
■「三成が家康の伏見屋敷に逃げ込んだ」は俗説
■「小山評定」は架空の会議

「事実」はドラマや小説より面白い。
陰謀論の誤りを最新学説で徹底論破!!
トンデモ説やフェイクニュースが溢れる世の中で騙されないために。
陰謀論の法則まで明らかにする、必読の歴史入門書!
ベストセラー『応仁の乱』の著者、構想三年の書き下ろし!

本能寺の変に黒幕あり? 
関ヶ原は家康の陰謀?
義経は陰謀の犠牲者?
俗説、一蹴!
『応仁の乱』の著者が史上有名な“陰謀”をたどりつつ、
“陰謀論”を徹底論破する。

史実とフィクションは明瞭に違う!
◆本能寺の変に黒幕あり?→いない。光秀をバカにしすぎ
◆関ヶ原は家康の陰謀? →違う。家康も追い詰められていた
◆義経は陰謀の犠牲者? →誤り。義経の権力は砂上の楼閣だった

他、
■足利尊氏=陰謀家説は疑わしい
■後醍醐天皇は黒幕ではなく被害者だった!?
■富子はスケープゴートにされた
■騙されやすかった信長
■「三成が家康の伏見屋敷に逃げ込んだ」は俗説
■「小山評定」は架空の会議

「事実」はドラマや小説より面白い。
陰謀論の誤りを最新学説で徹底論破!!
トンデモ説やフェイクニュースが溢れる世の中で騙されないために。
陰謀論の法則まで明らかにする、必読の歴史入門書!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

まえがき
第一章 貴族の陰謀に武力が加わり中世が生まれた
第一節 保元の乱
崇徳と頼長に謀反の意思はなかったetc
第二節 平治の乱
平清盛の熊野参詣に裏はない/後白河黒幕説は成り立たないetc.

第二章 陰謀を軸に『平家物語』を読みなおす
第一節 平氏一門と反平氏勢力の抗争
清盛が陰謀をでっちあげた/以仁王の失敗は必然だったetc
第二節 源義経は陰謀の犠牲者か
後白河は頼朝の怒りを予想していなかった/源義経の権力は砂上の楼閣だったetc

第三章 鎌倉幕府の歴史は陰謀の連続だった
第一節 源氏将軍家断絶
源頼家暴君説は疑問/策士・時政が策に溺れた「牧氏事件」etc
第二節 北条得宗家と陰謀
時頼黒幕説は穿ちすぎ/霜月騒動は正規戦だったetc

第四章 足利尊氏は陰謀家か
第一節 打倒鎌倉幕府の陰謀
後醍醐の倒幕計画は二回ではなく一回/尊氏は後醍醐の下で満足していたetc
第二節 観応の擾乱
尊氏がつくった北朝は尊氏の手で葬られた/足利尊氏=陰謀家説は疑わしいetc

第五章 日野富子は悪女か
第一節 応仁の乱と日野富子
日野富子は足利義視に接近していた/足利義政は後継者問題を解決していたetc
第二節 『応仁記』が生んだ富子悪女説
史実は『応仁記』と正反対/富子悪女説が浸透した三つの理由etc

第六章 本能寺の変に黒幕はいたか
第一節 単独犯行説の紹介
ドラマで好まれる光秀勤王家説と光秀幕臣説etc
第二節 黒幕説の紹介
一九九〇年代に登場した朝廷黒幕説/「足利義昭黒幕説」は衝撃を与えた/荒唐無稽すぎるイエズス会黒幕説etc
第三節 黒幕説は陰謀論
黒幕説の特徴/近年主流化しつつある四国政策転換説/空論etc

第七章 徳川家康は石田三成を嵌めたのか
第一節 秀次事件
豊臣秀次は冤罪だった/新説「秀吉は秀次の命を奪う気はなかった」etc
第二節 七将襲撃事件
「三成が家康の伏見屋敷に逃げ込んだ」は俗説etc       

第三節 関ヶ原への道
「内府ちがいの条々」で家康は窮地に陥った/「小山評定」は架空の会議/転換点は岐阜城攻略戦etc

終章 陰謀論はなぜ人気があるのか?
第一節 陰謀論の特徴
因果関係の単純すぎる説明/論理の飛躍/結果から逆行して原因を引き出す/挙証責任の転嫁
第二節 人はなぜ陰謀論を信じるのか
インテリ、高学歴者ほど騙されやすい/疑似科学との類似性/専門家の問題点etc

あとがき
主要参考文献

         

「陰謀の日本中世史」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 2019年新書大賞第3位。 陰謀渦巻く中世日本の作品である。 保元・平治の乱に始まる 陰謀の数々… 歴史物の楽しさが 素直に伝わる。 勝者によって 語られる歴史とは 違う 側面が語られる…結果を知っている 人間が陥り 2019年新書大賞第3位。 陰謀渦巻く中世日本の作品である。 保元・平治の乱に始まる 陰謀の数々… 歴史物の楽しさが 素直に伝わる。 勝者によって 語られる歴史とは 違う 側面が語られる…結果を知っている 人間が陥りやすい 陰謀説と、 結果からの逆算の危険性を 著者は 警告するが…そんな読み方も 歴史物の楽しみである、ということを 再確認できる…そんな書物だった。 …続きを読む
    遥かなる想い
    2019年03月24日
    170人がナイス!しています
  • 日本史のトンデモ本は意外と好きで良く読むが、読んだ後に後悔することが多い。その原因をスッキリ教えてくれる効用の高い本でした。冷静になって史実と向き合うと、歴史上の成功者でも思い通りにいかない事ばかりだ 日本史のトンデモ本は意外と好きで良く読むが、読んだ後に後悔することが多い。その原因をスッキリ教えてくれる効用の高い本でした。冷静になって史実と向き合うと、歴史上の成功者でも思い通りにいかない事ばかりだったんだと納得しました。と言うことは歴史上の人物に影響を受けて同じように行動すると失敗する確率が高いと言うことかな。 …続きを読む
    もりやまたけよし
    2018年05月15日
    133人がナイス!しています
  • 夏ぐらいから気が向いたときにちびちび読んで漸く読了。そそるようなタイトルと『応仁の乱』でブレイクした著者さんの新作ということで衝動買いしましたが、…ちぃと難しかったなぁ。故意か過失か。さながら歴史上の 夏ぐらいから気が向いたときにちびちび読んで漸く読了。そそるようなタイトルと『応仁の乱』でブレイクした著者さんの新作ということで衝動買いしましたが、…ちぃと難しかったなぁ。故意か過失か。さながら歴史上の事件の裁判記録、判例解説を読んでいるよう。たしかに『結果から逆行して原因を引き出す』との指摘はホンマおっしゃる通り。「ほらね、やっぱ義経が頼朝に嫌われてからやん」、「家康がまんまと三成を手玉に取ったよね」-数多ある俗説が次々と論破されてしまいます。我々は歴史をみる時、無意識に「陰謀」を調味料にしてるんやねぇ。 …続きを読む
    とん大西
    2018年11月28日
    114人がナイス!しています

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著者紹介

呉座 勇一

1980年東京都生まれ。中世史研究者。国際日本文化研究センター助教。
一般書に『一揆の原理』『戦争の日本中世史』、大ベストセラーになった『応仁の乱』がある。

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