敵の名は、宮本武蔵

第157回直木賞ノミネート

敵の名は、宮本武蔵

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年02月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
296
ISBN:
9784041050804

第157回直木賞ノミネート

敵の名は、宮本武蔵

  • 著者 木下 昌輝
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年02月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
296
ISBN:
9784041050804

七人の敗者たちから描く、剣聖の真の姿。 かつてない宮本武蔵像が誕生した

剣聖と呼ばれた男の真の姿とは──。
島原沖畷の戦いで“童殺し”の悪名を背負い、家中を追放された鹿島新当流の有馬喜兵衛の前に、宮本無二斎と、弁助(武蔵)と呼ばれる十二、三歳の子供が現れた。弁助は、「生死無用」の真剣で果し合いをするというのだが……。(「有馬喜兵衛の童討ち」より)少女を救うため、避けられぬ戦いに命を賭す「クサリ鎌のシシド」、武蔵の絵に惹きつけられるも、一対一の勝負に臨む「吉岡憲法の色」、武蔵の弟子たちが見た剣の極地「皆伝の太刀」、武蔵と戦う宿命を背負った小次郎「巌流の剣」、そして次には……。敵たちの目に映った宮本武蔵。その真の姿とは──。著者渾身の歴史小説。
剣聖と呼ばれた男の真の姿とは──。
島原沖畷の戦いで“童殺し”の悪名を背負い、家中を追放された鹿島新当流の有馬喜兵衛の前に、宮本無二斎と、弁助(武蔵)と呼ばれる十二、三歳の子供が現れた。弁助は、「生死無用」の真剣で果し合いをするというのだが……。(「有馬喜兵衛の童討ち」より)少女を救うため、避けられぬ戦いに命を賭す「クサリ鎌のシシド」、武蔵の絵に惹きつけられるも、一対一の勝負に臨む「吉岡憲法の色」、武蔵の弟子たちが見た剣の極地「皆伝の太刀」、武蔵と戦う宿命を背負った小次郎「巌流の剣」、そして次には……。敵たちの目に映った宮本武蔵。その真の姿とは──。著者渾身の歴史小説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「敵の名は、宮本武蔵」作品紹介

「敵の名は、宮本武蔵」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「宇喜多の捨て嫁」で注目した木下昌輝さん。本作では宮本武蔵と立ち合う武芸者達の姿を通じて、新たな宮本武蔵像を描く。激しい剣撃の攻防の中にも、哀切の光が儚く瞬く。武蔵の左脛にある龍のような痣。そこから繋 「宇喜多の捨て嫁」で注目した木下昌輝さん。本作では宮本武蔵と立ち合う武芸者達の姿を通じて、新たな宮本武蔵像を描く。激しい剣撃の攻防の中にも、哀切の光が儚く瞬く。武蔵の左脛にある龍のような痣。そこから繋がる武蔵の出生と、様々な人達の想い。クサリ鎌のシシドの純粋な千春への想い。再び出逢うシシドと千春の何と哀しいことか。最終章で吉岡憲法と老いた無二の邂逅の場面。一心に弁助に愛情を注ぐ無二の姿は、「宇喜多の捨て嫁」で宇喜多直家の晒しを洗う母の姿と重なる。重なるけれど、私は好きですね。木下昌輝さんの作品、注目です。 …続きを読む
    yoshida
    2017年10月29日
    237人がナイス!しています
  • 木下昌輝、3作目です。第157回直木賞候補作としては、『BUTTER』に続いて2作目です。ここ数年、花村萬月版『武蔵』を読み続けていますが、まさに本作は対局のような『武蔵』です。花村萬月版『武蔵』が陽だとする 木下昌輝、3作目です。第157回直木賞候補作としては、『BUTTER』に続いて2作目です。ここ数年、花村萬月版『武蔵』を読み続けていますが、まさに本作は対局のような『武蔵』です。花村萬月版『武蔵』が陽だとすると、本作は完全な陰です。木下昌輝の作品らしく、全編に血の香が漂っています。武蔵の露出が必要最小限というのも、斬新です。直木賞候補作らしく読み応えはありますが、現時点では『BUTTER』に軍配をあげたいと思います。 …続きを読む
    starbro
    2017年06月22日
    231人がナイス!しています
  • 図書館本。宮本武蔵と戦い敗れた者たち視点の連作短編集。武蔵はほとんど登場せずそれがまた武蔵の存在を妖艶に際立たせる。巌流島で終わるのではなく、武蔵の絵で終わるのも最後ぐっときた。直木賞どうだろう?最近 図書館本。宮本武蔵と戦い敗れた者たち視点の連作短編集。武蔵はほとんど登場せずそれがまた武蔵の存在を妖艶に際立たせる。巌流島で終わるのではなく、武蔵の絵で終わるのも最後ぐっときた。直木賞どうだろう?最近は歴史物は苦戦なので(時代小説は受賞しましたが)選んでほしい。 …続きを読む
    ナイスネイチャ
    2017年07月03日
    205人がナイス!しています

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著者紹介

木下 昌輝(きのした まさき)

1974年奈良県生まれ。近畿大学理工学部建築学科卒業。ハウスメーカーに勤務後、フリーライターとして関西を中心に活動。2012年「宇喜多の捨て嫁」で第92回オール讀物新人賞を受賞し、『宇喜多の捨て嫁』で単行本デビュー。同作は直木賞候補となり、’15年高校生直木賞、歴史時代作家クラブ賞新人賞、舟橋聖一文学賞を受賞。2作目の『人魚ノ肉』は山田風太郎賞の候補となる。他の著作に『天下一の軽口男』『戦国24時 さいごの刻』がある。

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