望み

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年09月05日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
352
ISBN:
9784041039885

望み

  • 著者 雫井 脩介
  • 定価: 円(本体円+税)
発売日:
2016年09月05日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
352
ISBN:
9784041039885

平穏だった家族が少年事件によって崩れていくさまを描く心理サスペンス。

東京のベッドタウンに住み、建築デザインの仕事をしている石川一登(いしかわかずと)と校正者の妻・貴代美(きよみ)。
二人は、高一の息子・規士(ただし)と中三の娘・雅(みやび)と共に、家族四人平和に暮らしていた。
規士が高校生になって初めての夏休み。友人も増え、無断外泊も度々するようになったが、二人は特別な注意を払っていなかった。
そんな夏休みが明けた9月のある週末。規士が2日経っても家に帰ってこず、連絡すら途絶えてしまった。
心配していた矢先、息子の友人が複数人に殺害されたニュースを見て、二人は胸騒ぎを覚える。
行方不明は三人。そのうち犯人だと見られる逃走中の少年は二人。息子は犯人なのか、それとも……。
息子の無実を望む一登と、犯人であっても生きていて欲しいと望む貴代美。揺れ動く父と母の思い――。
『火の粉』の不穏な空気感と『クローズド・ノート』の濃密な心理描写。
両方を兼ね備え、執筆時、著者が最も悩み苦しみ抜いた、渾身の力作。


おすすめコメント

究極の状況に置かれて初めて知る家族の心情、息子の決意に触れ、
悲しみとともに名付けようのない感情が押し寄せてきた。
―中江有里さん(女優・作家)〈「週刊新潮」10/31号より〉

家族の絆や希望とは何なのかをとことん追求した秀作。雫井脩介の新たな代表作だろう。
―池上冬樹さん(書評家)〈月刊ジェイ・ノベル11月号より〉

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「望み」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 雫井脩介は、新作中心に読んでいる作家です。フィクションでありながら、ノンフィクションのような心理サスペンス、一気読みしました。著者の新たな代表作としても良いかも知れません。高校生の息子を持っている以外 雫井脩介は、新作中心に読んでいる作家です。フィクションでありながら、ノンフィクションのような心理サスペンス、一気読みしました。著者の新たな代表作としても良いかも知れません。高校生の息子を持っている以外にも、主人公家族と多少共通点があり、同様の事件が自分たちに起きたらどうするか、身につまされる思いで、色々考えさせられました。 …続きを読む
    starbro
    2016年09月28日
    513人がナイス!しています
  • 『犯人に告ぐ』、『火の粉』、『検察側の罪人』、そしてコレ。素晴らしい吸引力。あの高級掃除機にも決して引けをとらないと言う。←また勝手に言ってます。前回の司法の物語から一転、少年犯罪と家族愛を描く。どん 『犯人に告ぐ』、『火の粉』、『検察側の罪人』、そしてコレ。素晴らしい吸引力。あの高級掃除機にも決して引けをとらないと言う。←また勝手に言ってます。前回の司法の物語から一転、少年犯罪と家族愛を描く。どんなに凶悪な犯罪者であろうと、生きていて欲しいと願う母親。その一方で家族を社会から守るため、そして幼少期からの息子を信じるが故に死んでいる事を予測する父親。対極に位置する『望み』。男の子を持つ親として、胸が張り裂けそうな物語だったな。生きていて欲しい…、死んでいてくれ、という心の叫びが…。涙腺を刺激します。 …続きを読む
    まるけん
    2016年10月07日
    459人がナイス!しています
  • 高校生の息子の行方不明と時を同じくして起こった殺人事件。徐々に、息子が事件に無関係ではないことが明らかになってくる。連絡を絶った息子は、事件の加害者なのか、それとも被害者なのか?殺人犯であっても生きて 高校生の息子の行方不明と時を同じくして起こった殺人事件。徐々に、息子が事件に無関係ではないことが明らかになってくる。連絡を絶った息子は、事件の加害者なのか、それとも被害者なのか?殺人犯であっても生きていてほしいと願う妻、息子が殺人を犯すよう人間ではないと信じる夫。いずれであっても、家族は被害者でしかありえない。実際に体験したかのようなリアリティで、家族の心を揺れが描かれており、ラストまで一気読みでした。もし自分が同じ立場だったら、どちらが「望み」なのか、考えさせられる小説でした。面白かったです。 …続きを読む
    ウッディ
    2018年02月28日
    438人がナイス!しています

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読者モニターレビュー

生々しい心理描写に、小説を読む喜びを久しぶりに思い出しました。
今後、世代を超えて読まれる小説になるのではないかと確信しています。(30代女性)

一人の母親として、読んでいて本当に切なくなる一冊でした。
読んだ後、タイトルと物語の内容がとても合っていると思い、それがまた切なさをそそりました。(60代女性)

私も三人の子供を持つ父親として、こんな究極の選択をせまられたらどうするか、そして何もない平凡な日常がどれだけ幸せなのか考えさせられた。(50代男性)

著者紹介

雫井脩介 (しずくい・しゅうすけ)

1968年愛知県生まれ。専修大学文学部卒。2000年に第4回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作『栄光一途』でデビュー。04年に『犯人に告ぐ』を刊行、翌年には第7回大藪春彦賞を受賞し、ベストセラーとなる。その他の著書に『火の粉』『クローズド・ノート』『ビター・ブラッド』『つばさものがたり』『検察側の罪人』『仮面同窓会』『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』などがある。

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