なんでもないもの 白洲正子エッセイ集<骨董>

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044094836
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なんでもないもの 白洲正子エッセイ集<骨董>

  • 著者 白洲 正子
  • 編者 青柳 恵介
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044094836

骨董をめでる眼の愉しみ、使うよろこびと美の快楽を綴る珠玉のエッセイ。

白洲正子は、お能も骨董、歴史も骨董、人間だって骨董、という比喩でよく人を煙にまいたという。観念ではなく、骨董に向き合うことで得る直覚は、正子のさまざまな分野でのものを見る眼を支えた。古伊万里・織部・信楽などの古陶磁、天啓赤絵や李朝白磁、古代ガラス工芸品、古面や旗指物、十一面観音などの仏像にいたるまで、白洲正子の審美眼を鍛えた骨董たち。小林秀雄に「おそろしい素人」と評させた骨董の思いを語る。 白洲正子は、お能も骨董、歴史も骨董、人間だって骨董、という比喩でよく人を煙にまいたという。観念ではなく、骨董に向き合うことで得る直覚は、正子のさまざまな分野でのものを見る眼を支えた。古伊万里・織部・信楽などの古陶磁、天啓赤絵や李朝白磁、古代ガラス工芸品、古面や旗指物、十一面観音などの仏像にいたるまで、白洲正子の審美眼を鍛えた骨董たち。小林秀雄に「おそろしい素人」と評させた骨董の思いを語る。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

焼物の話
暮しの中の美
スペインの夢
物は人なり
ほんもの・にせもの
骨董の世界
古代ガラス
月謝は高かった
広田熙
芹沢さんの蒐集
バーナード・リーチの芸術
戦国時代の意匠
あたしのお茶
持仏の十一面観音
信楽・伊賀のやきもの
骨董夜話
たたけば音の出るような実在感
私の茶の湯観
天上大風 良寛
民芸に望む
十一面観音 磚仏
李朝 染付辰砂水滴
法隆寺 鍍金鈴
織部 菊花文角皿
旅枕
李朝の白壺
陶芸のふるさと
よびつぎの文化
「ととや」の話
私の骨董
骨董との付き合い

 解説 「なんでもないもの」 青柳恵介

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「なんでもないもの 白洲正子エッセイ集<骨董>」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 白洲雅子の骨董にまつわるエッセイのアンソロジーですが、「物論」と思ったほうが気持ちよく読めます。彼女の審美眼と思い切りの良さ、屈託のなさが小気味いいです。人が使うからものは育つ、そして良くないものは馬 白洲雅子の骨董にまつわるエッセイのアンソロジーですが、「物論」と思ったほうが気持ちよく読めます。彼女の審美眼と思い切りの良さ、屈託のなさが小気味いいです。人が使うからものは育つ、そして良くないものは馬脚を現すという意味のことを言っていますが、それは同感です。彼女ほどの経済的余裕がある人は少ないでしょうし、人脈もまたしかり。でも自分の好みを知り、身銭を切って好みのものを買い、失敗して、成功していくことが人生を豊かにするのです。なかなか読ませてくれました。 …続きを読む
    井月 奎(いづき けい)
    2022年09月15日
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  • 【読メ上品部】先日、中谷美紀が白洲正子を演じた写真集を見て以来、ご本人が気になっていた。骨董には関心が無いが面白い。「物はただ美しくありさえすればそれでいい。時代や作者を気にするのは、自分の眼に自信の 【読メ上品部】先日、中谷美紀が白洲正子を演じた写真集を見て以来、ご本人が気になっていた。骨董には関心が無いが面白い。「物はただ美しくありさえすればそれでいい。時代や作者を気にするのは、自分の眼に自信のない証拠かも知れない。勿論、学者は違う。学者はそれが商売だから、美などにかかずらっていては、客観性を失うと思っている。我を忘れて、物にほれこむことができないとは、何という気の毒な人たちだろう」何だか良い。もう少し白洲正子を知りたい。国宝なぞ焼けても構わないと言った坂口安吾の真逆の人と言おうか。 …続きを読む
    黙れ花咲舞・寺
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    2015年07月12日
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