呪いと日本人

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044083212
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呪いと日本人

  • 著者 小松 和彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年07月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044083212

日本の歴史は「呪い」が作った! 日本人のもう一つの精神史。

鎌倉幕府を呪詛調伏した後醍醐天皇の「荼吉尼天法」、戦国武将の武田信玄や上杉謙信が用いたとされる「飯綱の法」、現在も残る呪詛信仰で名高い高知県旧物もの部べ村の「いざなぎ流」――。日本の歴史において、「呪い」とは何であったのか。それは、現代に生きる私たちの精神性にいかに受け継がれ、どのような影響を与えているのか。民間信仰研究の第一人者が、呪いを生み出す人間の心性に迫り、精神史の新たな足跡をたどる。 鎌倉幕府を呪詛調伏した後醍醐天皇の「荼吉尼天法」、戦国武将の武田信玄や上杉謙信が用いたとされる「飯綱の法」、現在も残る呪詛信仰で名高い高知県旧物もの部べ村の「いざなぎ流」――。日本の歴史において、「呪い」とは何であったのか。それは、現代に生きる私たちの精神性にいかに受け継がれ、どのような影響を与えているのか。民間信仰研究の第一人者が、呪いを生み出す人間の心性に迫り、精神史の新たな足跡をたどる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

プロローグ──なぜ、いま「呪い」なのか

1章 蘇る「呪い」の世界

2章 なぜ、人は「呪い」を恐れるのか

3章 どのように呪うのか

4章 「呪い」を祓う方法

エピローグ──「人を呪わば穴ふたつ」

文庫版あとがき

「呪いと日本人」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • キンドル合冊版。中世に確立された日本の呪い文化について。生者からの呪い/死者からの呪詛=怨霊と分けて、中世の執政者は要人の病から国家的な災害まで呪いが原因と考えた。本書の後半では呪い=ケガレとして、様々 キンドル合冊版。中世に確立された日本の呪い文化について。生者からの呪い/死者からの呪詛=怨霊と分けて、中世の執政者は要人の病から国家的な災害まで呪いが原因と考えた。本書の後半では呪い=ケガレとして、様々な儀礼はケガレ=呪いを祓うため、依代にケガレを押し付けてソトに追い遣るためのものとは飛躍があると感じつつも妙に納得できるところも。終盤に出てきた「御祓い箱」と言う言葉は用済みの意味だけでなく元はケガレを押し付けられ中央から追放された者を指す言葉なのか。それなら今日の政治の不祥事への対応も御祓い箱ばかりだ。 …続きを読む
    イトノコ
    2023年12月17日
    26人がナイス!しています
  • 良き。タイトルに若干尻込みするが、『呪い』とは何か、どういう風に用いられてきたのか、そもそも定義は?といった幅広い事柄について分かりやすくまとめている。それほど専門的な内容でもないし(この手のジャンル 良き。タイトルに若干尻込みするが、『呪い』とは何か、どういう風に用いられてきたのか、そもそも定義は?といった幅広い事柄について分かりやすくまとめている。それほど専門的な内容でもないし(この手のジャンルに専門があるのかどうかは微妙なところだけれど)読みやすいと思う。おすすめ。ただ、最後の方は『呪い』よりも『ケガレ』についての記述が多かった(根本的には同じ?)ため、呪い一辺倒というわけでもない。昔の支配者はケガレを祓うことが出来なければならなかった。その視点で歴史見るとまた新しい発見があるのかもしれない。 …続きを読む
    ちゃも
    2018年12月21日
    25人がナイス!しています
  • 本来何の意味もないモノ&コトに対象者がネガティブに感じる意味付けをすることが呪い(ポジティブな意味付けは祝い) である。つまり呪いというものは人間がいない世界には存在しない。少なくとも人間がいて、「わたし 本来何の意味もないモノ&コトに対象者がネガティブに感じる意味付けをすることが呪い(ポジティブな意味付けは祝い) である。つまり呪いというものは人間がいない世界には存在しない。少なくとも人間がいて、「わたし」と「あなた」という関係性がなければ発生しない。ああ。確かに文化的な行為であり、人間由来の行為だなあ。自分自身の中に渦巻くどうしようもない蟠りを消化するために、人を呪うということが必要な場合だってあるのかもな。自然に意味を見出す(まあそんなものないんだが)ということを最初にした人間は凄い。 …続きを読む
    テツ
    2019年08月19日
    22人がナイス!しています

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