かにみそ

第20回 日本ホラー小説大賞 優秀賞

かにみそ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年10月28日
判型:
四六判
ページ数:
256
ISBN:
9784041105740

第20回 日本ホラー小説大賞 優秀賞

かにみそ

  • 著者 倉狩 聡
  • カバーイラスト 西島 大介
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年10月28日
判型:
四六判
ページ数:
256
ISBN:
9784041105740

グロ可愛くて泣けるホラー、できました。日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作!

全てに無気力な私が拾った小さな蟹。何でも食べるそれは、頭が良く、人語も解する。食事を与え、蟹と喋る日常。そんなある日、私は恋人の女を殺してしまうが……。私と不思議な蟹との、奇妙で切ない泣けるホラー。 全てに無気力な私が拾った小さな蟹。何でも食べるそれは、頭が良く、人語も解する。食事を与え、蟹と喋る日常。そんなある日、私は恋人の女を殺してしまうが……。私と不思議な蟹との、奇妙で切ない泣けるホラー。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

プロモーションムービー

『かにみそ』 あらすじ動画

「かにみそ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • かにみそ*濃厚な香りが漂ってきそうなタイトル。表紙もかにみそ色。浜辺で蟹を拾い、自宅に持ち帰った主人公。好奇心で魚や肉を食事として与える。やがて人間を食すようになる蟹。生きることは食べること。それでも かにみそ*濃厚な香りが漂ってきそうなタイトル。表紙もかにみそ色。浜辺で蟹を拾い、自宅に持ち帰った主人公。好奇心で魚や肉を食事として与える。やがて人間を食すようになる蟹。生きることは食べること。それでも蟹は大事な友人である主人公は食べない。最後まで主人公が蟹の名前を聞かなかったり付けなかったのは、こんな日がくることを心のどこかで覚悟していたのかなと思う。百合の火葬*人は一人では生きていけない。傍にいなくても大切に思うことは出来る。思ってくれている人はいる。見えるものが全てではないということ、忘れずにいたい。 …続きを読む
    kana
    2018年03月13日
    93人がナイス!しています
  • 「ポップな表紙絵に騙されてはいけません」な本。でも怒哀の感情がなく、人の理を知っていく蟹の可愛いことよ!特に人の肉と養分を喰らった後の不要物は団子にするスプラッタな食事シーンが矢鱈、エロティック且つ美 「ポップな表紙絵に騙されてはいけません」な本。でも怒哀の感情がなく、人の理を知っていく蟹の可愛いことよ!特に人の肉と養分を喰らった後の不要物は団子にするスプラッタな食事シーンが矢鱈、エロティック且つ美味しそうなのはどうしたことだろう!あのシーンだけで舌に蟹味噌の味が甦って始終、蟹のように「うふふ、美味しいな」という笑みを浮かべていました。読了後、無性に濃厚な蟹味噌を思いっきり、貪り食べたくなりました(笑)『百合の火葬』も家族の喪失を血縁の疎ましさから百合の蠱惑性によって幻想的な追悼へと変化するのが良かった …続きを読む
    藤月はな(灯れ松明の火)
    2014年02月02日
    91人がナイス!しています
  • 初読み作家さん。ホラー小説大賞の表題作『かにみそ』は不思議な読後感。あんまりグロさを感じなかったのは「生きることは食べること」だからかな。『百合の火葬』の方が怖かった。でもタイトルにはもう一捻り欲しか 初読み作家さん。ホラー小説大賞の表題作『かにみそ』は不思議な読後感。あんまりグロさを感じなかったのは「生きることは食べること」だからかな。『百合の火葬』の方が怖かった。でもタイトルにはもう一捻り欲しかったかも~(^-^; …続きを読む
    みゆ
    2018年08月05日
    82人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品