パリ、娼婦の館 メゾン・クローズ

パリ、娼婦の館 メゾン・クローズ

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

購入する
試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年10月25日
判型:
文庫判
ページ数:
288
ISBN:
9784044094508
label

パリ、娼婦の館 メゾン・クローズ

  • 著者 鹿島 茂
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年10月25日
判型:
文庫判
ページ数:
288
ISBN:
9784044094508

文学作品にも登場する高級娼婦たち。娼館の内部や娼婦の生活を描く!

19世紀、パリ。夜の闇に光る赤いネオンサインで、男たちを誘う娼婦の館があった。メゾン・クローズ(閉じられた家)とは、どのような場所だったのか。そこに集う娼婦や紳士たちは、いかなる饗宴を繰り広げていたのか。数々の文学作品や歌劇の中で妖しく魅力的に描かれてきた娼婦たちの真実と、これまで明らかにされることのなかったメゾン・クローズの深部に迫る。貴重な写真や資料をもとに社会を読み解く、画期的な文化論! 19世紀、パリ。夜の闇に光る赤いネオンサインで、男たちを誘う娼婦の館があった。メゾン・クローズ(閉じられた家)とは、どのような場所だったのか。そこに集う娼婦や紳士たちは、いかなる饗宴を繰り広げていたのか。数々の文学作品や歌劇の中で妖しく魅力的に描かれてきた娼婦たちの真実と、これまで明らかにされることのなかったメゾン・クローズの深部に迫る。貴重な写真や資料をもとに社会を読み解く、画期的な文化論!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

もくじ


大きな赤い番地の光
博士の異常な執念
隔離された女たち
メゾン・クローズの女将の条件
良い娼婦とは何か?
娼婦を調達する方法
娼婦のトレード
裏方に回る娼婦たち
スカウト最高の「漁場」
快楽を味わうためのインテリア
夜の万博「シャバネ」
大人の遊びを楽しむインテリア
「ロココ的快楽」を競うメゾン・クローズ
新興勢力「ワン・トゥー・トゥー」
ドアを閉じる時がきた


スファンクス
高級店の標準装備
愛と苦しみの部屋
鑑賞と選別
大衆店と重労働
メゾン・クローズの日本人
風俗ガイドブックの誕生
メゾン・クローズの日常生活
メゾン・クローズに赤い灯がともる
メゾン・クローズと自由
いかに彼女は娼婦になりしか?
AVギャルの先駆者たち
メゾン・クローズとレスビアン


娼婦と愛人
娼婦登録制度
娼婦と性病


モーパッサンが描いたメゾン・クローズ「メゾン・テリエ」
ジャン・ロラン『メゾン・フィリベール』
メゾン・フィリベールの娼婦たち
メゾン・フィリベールの運命

あとがき
文庫版あとがき

同じシリーズの作品

「パリ、娼婦の館 メゾン・クローズ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • パリの娼婦の2巻本を再構成した片割れ。前回は私娼で、本巻は公娼を扱っている。エマニュエル・トッドが家族構成の違いからマルクス主義に対して問題提起をしたように、人間が嘘を付けないものから真実を追求してい パリの娼婦の2巻本を再構成した片割れ。前回は私娼で、本巻は公娼を扱っている。エマニュエル・トッドが家族構成の違いからマルクス主義に対して問題提起をしたように、人間が嘘を付けないものから真実を追求している。女将の役割が、ジェンダーは女でありながら別種の男であり、社会的にはキリストを生涯の夫として未婚を貫く修道女の集まりである女子修道院長と役割を一にしているという鋭い指摘にはじまる。抑圧と放縦。全く異なる社会の中に、構造的に同じ欲望の別種の装置をみつける。娼婦になる理由のひとつに女の子の浪費癖があるが、その子 …続きを読む
    ころこ
    2025年08月29日
    40人がナイス!しています
  • 古本屋で見つけて即買い。□1930~のフランスの娼館の資料本。娼館が公に認められていた背景と制度、運用などなど。高級娼館内部の写真やプレイの写真が載っていて妄想を掻き立てる。ヨーロッパの変態にムチフェチが 古本屋で見つけて即買い。□1930~のフランスの娼館の資料本。娼館が公に認められていた背景と制度、運用などなど。高級娼館内部の写真やプレイの写真が載っていて妄想を掻き立てる。ヨーロッパの変態にムチフェチが多い訳や、スカトロジストの細分類、疑似恋愛と抜き産業が分化しているのは日本だけという考察や、ノーパンしゃぶしゃぶやイメクラや覗き部屋がこの時代にすでに存在したことなどなど...面白いネタテンコ盛り。□”衣食住足りて変態を知る”とか”金銭と肉体との等価交換”とかの名言多し。面白くて一気読みでした。 …続きを読む
    Miyako Hongo
    2014年10月25日
    15人がナイス!しています
  • 19世紀パリの娼館についての入門書。元々は別の2冊の本であったものを再構成したせいか全体としての構成に乱雑さが見られる。個人的には冒頭で「待合(戦前の料亭・茶屋)について書きたい」と語っていたが、個人的 19世紀パリの娼館についての入門書。元々は別の2冊の本であったものを再構成したせいか全体としての構成に乱雑さが見られる。個人的には冒頭で「待合(戦前の料亭・茶屋)について書きたい」と語っていたが、個人的にはそちらも読みたい。ともあれ日本で言えば江戸~明治期に日本のそれと同様の業態が仏にあったことは興味深い。またこんにちでいうところのクラブ・キャラバクラ?的な役割を果たしていたとかも面白い。評価4-。 …続きを読む
    長野秀一郎
    2017年02月26日
    12人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品