配達されたい私たち

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年03月23日
判型:
文庫判
ページ数:
224
ISBN:
9784041007884
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配達されたい私たち

  • 著者 一色 伸幸
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年03月23日
判型:
文庫判
ページ数:
224
ISBN:
9784041007884

心を失くした男が届ける、心をつなぐ7通の手紙。

死ぬことだけ考えて生きている、うつの男。死に場所と決めた廃屋で見つけたのは朽ちる寸前の手紙の束。男は放置された7通を郵便局員に代り配達することにした。すべて届けたら自殺してラクになる、そう決意して…… 死ぬことだけ考えて生きている、うつの男。死に場所と決めた廃屋で見つけたのは朽ちる寸前の手紙の束。男は放置された7通を郵便局員に代り配達することにした。すべて届けたら自殺してラクになる、そう決意して……

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「配達されたい私たち」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 最近、目立つ帯で書店に平積みされているのを見かけ、手にとりました。自らも鬱を患ったコトのある作者さんがうつ病の主人公を果たしてどう綴るのか、興味深々でした。ひょんなコトから7年前に配達されなかった7通 最近、目立つ帯で書店に平積みされているのを見かけ、手にとりました。自らも鬱を患ったコトのある作者さんがうつ病の主人公を果たしてどう綴るのか、興味深々でした。ひょんなコトから7年前に配達されなかった7通の手紙を配達するコトになった主人公「始」は配達先で、色んな人々に出会い、それぞれの場面で生きるコトについて考えさせられます。そんな流れで、僅かながらも少しずつ'自分'を取り戻していくのですが、展開は思わぬ方向へ…。決してお世辞にも明るい話とは言えず、常に'死'を意識している主人公がとてもツラく見えました。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2018年11月07日
    134人がナイス!しています
  • 七年前に捨てられた七通の手紙を偶然見つけ、死ぬ前に配達してみようといたずら心から、自ら閉ざしていた殻を少しずつ破ってなんとなく前進していく鬱病の青年。突然現れ、七年前の手紙を差し出す。困る者、喜ぶ者、 七年前に捨てられた七通の手紙を偶然見つけ、死ぬ前に配達してみようといたずら心から、自ら閉ざしていた殻を少しずつ破ってなんとなく前進していく鬱病の青年。突然現れ、七年前の手紙を差し出す。困る者、喜ぶ者、怒る者、対応は様々。七年前に手紙を受け取っていたらどうだったんだろう。人生変わっていたのだろうか。少し選択肢が増えるだけで、結局は変わらない着地点に落ち着いてしまう気がする。青年の感情はいつもドライ。それが安易なお涙頂戴になるのを抑制していて、よかった。みんなわがまま。わがままを支え合って生きている。 …続きを読む
    shizuka
    2016年03月17日
    57人がナイス!しています
  • 結局人は、自分でしか自分を救えない。それでも、幸せの種を植えるきっかけや感情の豊かさを知る人生という森への道しるべにはなれると信じたかった。生きることは困難で…、けれど、死ぬことも簡単ではない。苦しみ 結局人は、自分でしか自分を救えない。それでも、幸せの種を植えるきっかけや感情の豊かさを知る人生という森への道しるべにはなれると信じたかった。生きることは困難で…、けれど、死ぬことも簡単ではない。苦しみはいつもそばに寄り添い、痛みは見放さない。喜怒哀楽を忘れ、ひとりの世界を彷徨っていた。うつ病の澤野はこの世からの解放を求めて廃墟に足を踏み入れる。死、だけを求めていた澤野、しかし運命の悪戯か、最終試験か、7年前に破棄された郵便物7通を見つける。死へのカウントダウンと決め、手紙の配達を始めた彼が届けたものとは。 …続きを読む
    えみ
    2025年08月23日
    34人がナイス!しています

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