うたう百物語 Strange Short Songs

うたう百物語 Strange Short Songs

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年08月03日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ISBN:
9784840146692

うたう百物語 Strange Short Songs

  • 著者 佐藤 弓生
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年08月03日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ISBN:
9784840146692

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「うたう百物語 Strange Short Songs」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「日本の夏は、やっぱり怪談 和編」参加本。掌編と自分のイメージが合わないものもあり、短歌を詠んだ後に掌編を読む事、多し。「少年は 少年とねむる うす青き 水仙の葉の ごとくならびて」は閨の名残をも忍ば 「日本の夏は、やっぱり怪談 和編」参加本。掌編と自分のイメージが合わないものもあり、短歌を詠んだ後に掌編を読む事、多し。「少年は 少年とねむる うす青き 水仙の葉の ごとくならびて」は閨の名残をも忍ばせる少年たちの肢体が浮かんで恥じらってしまった・・・。その中で掌編が腑に落ちたのは寺山修司の「一本の 樫の木やさし そのなかに 血は立ったまま 眠れるものを」。憎んでいる者の血を継いでいる事を厭うた者は震える。かつて抱いた後悔と選ばなかった事で犠牲にしたものに罪悪感と惜別を思いながら。 …続きを読む
    藤月はな(灯れ松明の火)
    2021年07月13日
    58人がナイス!しています
  • 近代短歌に怪談小話を寄せた百編。歌を読んでから小話をでもよし、別々にしてもよし。蒸し暑い夜に最適。見開き一頁に一首一話の構成で、歌が左端にきちんと収まっているから歌集として扱うにも容易い。一首の歌から 近代短歌に怪談小話を寄せた百編。歌を読んでから小話をでもよし、別々にしてもよし。蒸し暑い夜に最適。見開き一頁に一首一話の構成で、歌が左端にきちんと収まっているから歌集として扱うにも容易い。一首の歌から想像し妄想する楽しみは近代短歌に限らず古典にもいかせる遊びだと思う。短歌はこい歌ばかりじゃないよ(笑)ただ百物語のお約束として九十九話でとめてほしかった。もっとも百話目には歌の掲載がないから、粋が無いわけじゃないか。 …続きを読む
    はちてん
    2014年07月01日
    31人がナイス!しています
  • とにかく好みの短歌ばかりで堪能しました。こうした薄ら怖いものばかり集めたものはありがたい。装丁も美しくてサイズ感もよく、手に持つのも嬉しい。近現代の100の名歌をとりあげ、各歌ごとに著者による怪奇幻想掌 とにかく好みの短歌ばかりで堪能しました。こうした薄ら怖いものばかり集めたものはありがたい。装丁も美しくてサイズ感もよく、手に持つのも嬉しい。近現代の100の名歌をとりあげ、各歌ごとに著者による怪奇幻想掌編が物語られるのですが、途中から、短歌は短歌、掌編は掌編で読みました。そうせざるを得なかったのです。できることなら、歌人である著者ならではの歌で返した百物語も読んでみたい…。 …続きを読む
    安南
    2013年11月20日
    26人がナイス!しています

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