歌集 眼鏡屋は夕ぐれのため 21世紀歌人シリーズ

歌集 眼鏡屋は夕ぐれのため 21世紀歌人シリーズ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年10月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
136
ISBN:
9784046218162

歌集 眼鏡屋は夕ぐれのため 21世紀歌人シリーズ

  • 著者 佐藤 弓生
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年10月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
136
ISBN:
9784046218162

豊かな私的感性が捉えた日常は万華鏡のように煌めく。

<眼鏡屋は夕ぐれのため千枚のレンズをみがく(わたしはここだ)>。日々の隙間にこぼれ落ちてしまうささやかな“ものたち”を記憶し、瑞々しい言葉で掬いとる。第47回角川短歌賞受賞作を含む待望の第2歌集。 <眼鏡屋は夕ぐれのため千枚のレンズをみがく(わたしはここだ)>。日々の隙間にこぼれ落ちてしまうささやかな“ものたち”を記憶し、瑞々しい言葉で掬いとる。第47回角川短歌賞受賞作を含む待望の第2歌集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「歌集 眼鏡屋は夕ぐれのため 21世紀歌人シリーズ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 二十代の時に一度だけ角川短歌賞の予選を通過したことがあるけれどその次の年の受賞者が佐藤弓生さんだった。私は32歳で一度詠歌を辞め6年前に詠歌を再開した。歳月の流れを感じる。歌会と読書会でご本人様にお目に 二十代の時に一度だけ角川短歌賞の予選を通過したことがあるけれどその次の年の受賞者が佐藤弓生さんだった。私は32歳で一度詠歌を辞め6年前に詠歌を再開した。歳月の流れを感じる。歌会と読書会でご本人様にお目にかかったことがあるけれどとても言葉を大切にされる気品のある方だった。心に残った歌をいくつか。 湯に味噌の溶けだすさまを人形はかつてこうして還っていった/きぬさやのすじとりとわにつづけつついくさのうわさしていましょうよ/奪いあうために生まれた人類が芝に球蹴る遊び あそべよ …続きを読む
    あや
    2023年05月27日
    19人がナイス!しています
  • 佐藤弓生さんの短歌は、読んでいると、不思議な感覚におそわれる。自分が見ている世界の、現と夢、生と死の合わせ目にそっと指をさしこまれ、わずかにおしひらかれるような。合わせ目はここだよと、触れられることで 佐藤弓生さんの短歌は、読んでいると、不思議な感覚におそわれる。自分が見ている世界の、現と夢、生と死の合わせ目にそっと指をさしこまれ、わずかにおしひらかれるような。合わせ目はここだよと、触れられることで感じるような。その合わせ目は、普段は見えない。夢を、死を見ないようにしているから、そこに合わせ目があることを忘れている。歌が合わせ目を、ほそくひらいたり閉じたり、少しずらしたり捩らせたりするから、世界の見え方が小刻みに変化して、かるい、気持ちのいい眩暈がする。 …続きを読む
    いやしの本棚
    2017年06月17日
    11人がナイス!しています
  • 歌集を読んだのは初めてだったんだけど、すごくよかった。『ふうらりと焼きたてパンの列につく明日という日もあるものとして』―この歌は一目で好きだと分かった。夕ぐれ時の買い物帰り、ただよってくるパンのにおい 歌集を読んだのは初めてだったんだけど、すごくよかった。『ふうらりと焼きたてパンの列につく明日という日もあるものとして』―この歌は一目で好きだと分かった。夕ぐれ時の買い物帰り、ただよってくるパンのにおいにつられ、「あしたの朝食に買っていこうか」なんて、立ち寄った人々の情景が浮かぶ。あったかいのに刹那的で、はかなさが残るのがいいなあ。ほかの歌も書き写したいくらい素敵なものばかりだった。ゆったりできて満足。 …続きを読む
    二藍
    2014年01月26日
    8人がナイス!しています

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