平清盛の闘い 幻の中世国家

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784044092023
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平清盛の闘い 幻の中世国家

  • 著者 元木 泰雄
  • カバーデザイン 芦澤 泰偉
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年11月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784044092023

「悪逆非道の清盛像」を覆し、王権に挑んだ先進的政治家の真実を描き出す!

巨大な権勢をもって驕り、「仏敵」「悪逆非道」の汚名を着せられた平清盛。彼が真に追いもとめたものとは、何だったのか?後白河院政の否定、政敵たちへの仮借なき攻撃と断罪、強引な福原遷都計画、そして南都焼き討ち……。貴族と武士が一体化した中世国家という、新たな政治秩序の確立に邁進した足跡をつぶさに検証。波瀾に富んだ生涯と、先進的政治家としての鮮烈な実像を描きだす。従来の悪人像を覆した画期的な清盛論! 巨大な権勢をもって驕り、「仏敵」「悪逆非道」の汚名を着せられた平清盛。彼が真に追いもとめたものとは、何だったのか?後白河院政の否定、政敵たちへの仮借なき攻撃と断罪、強引な福原遷都計画、そして南都焼き討ち……。貴族と武士が一体化した中世国家という、新たな政治秩序の確立に邁進した足跡をつぶさに検証。波瀾に富んだ生涯と、先進的政治家としての鮮烈な実像を描きだす。従来の悪人像を覆した画期的な清盛論!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序 章 清盛像の変貌

第1章 王権下の清盛
  1 院近臣伊勢平氏の台頭──父と祖父
  2 院近臣として──若き日の清盛
  3 わき役平氏──保元の乱
  4 新たな破局──平治の乱

第2章 後白河院との対峙
  1 主役の座──乱後の清盛
  2 アナタコナタ──院政と親政の間で
  3 王権の中枢へ──高倉天皇の擁立
  4 福原と京──後白河院との協調と軋轢

第3章 王権への挑戦
  1 矛盾の露呈──建春門院の死去
  2 法皇との衝突──鹿ケ谷事件
  3 破局の進行──生まれくる者、死にゆく者
  4 法皇幽閉──治承三年政変

第4章 新王朝の樹立
  1 武力に囲繞された王権──安徳天皇の出現
  2 悲劇の皇子──以仁王の挙兵
  3 深まる矛盾──挙兵の波紋
  4 平氏の対応──対決と避難

第5章 遷都と還都
  1 新たな首都を求めて──新京と福原離宮
  2 首都福原──遷都と還都の間で
  3 追討使惨敗──内乱の勃発
  4 還都の真相──清盛の決断

第6章 最後の闘い猛き者清盛
  1 南都焼尽──敵対勢力の打倒
  2 軍事政権の構築──平氏総官の創設
  3 京の改造──新首都の構想
  4 清盛の死──猛き者の最期

終 章 平氏の滅亡

  むすび
  文庫版あとがき

  参考系図
  参考略地図
  主要参考文献

「平清盛の闘い 幻の中世国家」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 【中世16】「鎌倉殿の13人」のおかげて始まった【中世】シリーズ。こんなに続けるつもりはなかったのだが、源氏の視点で読んでいるとどうしても平氏が気になってくる。清盛は「奢る平家」と悪いイメージしかないがど 【中世16】「鎌倉殿の13人」のおかげて始まった【中世】シリーズ。こんなに続けるつもりはなかったのだが、源氏の視点で読んでいるとどうしても平氏が気になってくる。清盛は「奢る平家」と悪いイメージしかないがどうなのだろうか。「源頼朝」や「河内源氏」の圧倒的なディティールで驚かせてくれた元木泰雄の本書に手を延ばした。■相変わらずのディティールの積み重ねだ、と最初思ったのだが、本書は元木にしてはなぜか熱がこもっている。福原(神戸)への思い入れがあると同時に、清盛に対する思い入れがありそうだ。特に後白河↓ …続きを読む
    翔亀
    2022年03月27日
    43人がナイス!しています
  • ドラマなどで清盛の生涯は知っていたが、何を目指し、なぜそうしたのかが非常によく理解できた。面白かった。 ドラマなどで清盛の生涯は知っていたが、何を目指し、なぜそうしたのかが非常によく理解できた。面白かった。
    umeko
    2019年04月12日
    16人がナイス!しています
  • 平清盛とは何と戦おうとしていたのか、貴族と武家が分離してゆく中世は清盛が長生きしていたら変わっていたのかも?など、色々深堀りした考えをさせてくれ、とても勉強になる本だった。書かれたのが阪神・淡路大震災 平清盛とは何と戦おうとしていたのか、貴族と武家が分離してゆく中世は清盛が長生きしていたら変わっていたのかも?など、色々深堀りした考えをさせてくれ、とても勉強になる本だった。書かれたのが阪神・淡路大震災の後ということで(文庫化が東日本大震災の後)、神戸への熱い気持ちも見られて人の温もりのようなものも感じられる。平家物語を読んだ後にこれを読んだので、人物関係(主にその系統)についての理解が深まった。平氏が敗れたのは複合権門としての圧倒的な支配のため被支配層が強い不満をもった、つまり強すぎたから負けた…。 …続きを読む
    流之助
    2024年01月23日
    12人がナイス!しています

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