七つの人形の恋物語

七つの人形の恋物語

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2008年08月23日
判型:
文庫判
ページ数:
224
ISBN:
9784042404040
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七つの人形の恋物語

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2008年08月23日
判型:
文庫判
ページ数:
224
ISBN:
9784042404040

ギャリコ×矢川澄子 幻の名篇がついに。

虚と実、仮面と素顔とが人形芝居の舞台の内と外で演じられる、キャプテン・コックとムーシュの波乱に富んだ愛の物語『七つの人形の恋物語』。代表作『スノーグース』も収録、ギャリコファン必携の一冊。 虚と実、仮面と素顔とが人形芝居の舞台の内と外で演じられる、キャプテン・コックとムーシュの波乱に富んだ愛の物語『七つの人形の恋物語』。代表作『スノーグース』も収録、ギャリコファン必携の一冊。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「七つの人形の恋物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 人生に絶望した女性ムーシュと七つの人形を使って興行するキャプテン・コック。人形が好きな彼女と嫌いな彼。七つの人形を介してお互いに愛情を募らせる何とも不器用な男女。しかし大人になればなるほど、素直に自分 人生に絶望した女性ムーシュと七つの人形を使って興行するキャプテン・コック。人形が好きな彼女と嫌いな彼。七つの人形を介してお互いに愛情を募らせる何とも不器用な男女。しかし大人になればなるほど、素直に自分の感情を表現できないのは今でも同じだ。それまで生きてきた道が異なる2人の、染みついた性格や思考ゆえにそう簡単に幸せにはならないとは思う。ただそんな苦労を共に乗り越えるのが夫婦なのだ。改めて考えると何とも実にリアルな童話である。本書のムーシュとコックの気持ちが解った時こそ、子供たちは大人になったと云えるだろう。 …続きを読む
    Tetchy
    2025年08月13日
    110人がナイス!しています
  • ロマンティック。でも甘くはない。孤独な少女ムーシュは、言葉を話す七つの人形と出合い、座長のキャップテン・コックと共に人形劇の旅をすることに。純真で汚れを知らぬムーシュと、冷酷で乱暴なキャプテン。普段は ロマンティック。でも甘くはない。孤独な少女ムーシュは、言葉を話す七つの人形と出合い、座長のキャップテン・コックと共に人形劇の旅をすることに。純真で汚れを知らぬムーシュと、冷酷で乱暴なキャプテン。普段は辛く当たるが、人形という存在を通すと自分の本音を出せる男の屈折した愛。そんな男の哀しみを感じ取り、優しく癒すムーシュ。結局は彼女の魅力的に尽きる。ギャリコの卓越した想像力。でもラストはいかにも男性作家だなぁと。ムーシュと人形たちとのやりとりが微笑ましくて好き。 …続きを読む
    はる
    2020年05月27日
    64人がナイス!しています
  • ムーシュ・・やせっぽちで身体はボロボロ。パリの貧民窟から出てきたとなるとイメージは溢れる。中年の男と薄汚れた少女の夢物語と言えなくもない。だけど、どうだろう~湧き上がる物語の豊饒さ。挿絵が次々と現れる ムーシュ・・やせっぽちで身体はボロボロ。パリの貧民窟から出てきたとなるとイメージは溢れる。中年の男と薄汚れた少女の夢物語と言えなくもない。だけど、どうだろう~湧き上がる物語の豊饒さ。挿絵が次々と現れる上に、人工的な美しさを持つ絵でないのが嬉しい。。ストリップ小屋での人形劇というからには子供向きじゃなく、大人の童話というべきだろうけれど、幾つになっても、その人の生きざまで夢を見られそう。ニンジンさん、ペンギン、かまととのジジ。。。少女は昼も夜も男に支配されるわけだからDV と言えなくもない。 …続きを読む
    キムチ
    2019年02月19日
    60人がナイス!しています

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