星と祭 下

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041216361
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星と祭 下

  • 著者 井上 靖
  • デザイン 大路 浩実
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2007年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041216361

井上靖〈生誕100年記念〉新装版―本物の小説、日本語の美、そして感動を

ボート転覆事故で娘を亡くした会社社長の架山。遺体のあがらない死を受け入れられないまま7年が過ぎたある日、琵琶湖の古寺で十一面観音に出逢う。その表情に娘の面影が重なり、観音巡りの旅が始まる――。 ボート転覆事故で娘を亡くした会社社長の架山。遺体のあがらない死を受け入れられないまま7年が過ぎたある日、琵琶湖の古寺で十一面観音に出逢う。その表情に娘の面影が重なり、観音巡りの旅が始まる――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「星と祭 下」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 子を亡くした親の姿としては、架山より大三浦の方が生々しく痛々しい。我が儘ではた迷惑でも、変に娘を自分の中に取り込んで自分の思うような会話を楽しんでいる架山よりずっと、子を亡くした親の痛みがリアルに描か 子を亡くした親の姿としては、架山より大三浦の方が生々しく痛々しい。我が儘ではた迷惑でも、変に娘を自分の中に取り込んで自分の思うような会話を楽しんでいる架山よりずっと、子を亡くした親の痛みがリアルに描かれていると思う。友人に誘われてヒマラヤに月を見に行き、そこで永劫を感じて心境が変化した架山と、琵琶湖周辺の十一面観音を参拝しつくすことで踏ん切りをつけた大三浦が琵琶湖で再会し和解して話は終わるが、私としては、大三浦側の話を読みたかった。 …続きを読む
    NAO
    2022年10月02日
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  • シェルパ達と登るヒマラヤでエベレスト連峰の白い屏風に囲まれた刻々と変わる景色に登山に興味がなくても魂を持っていかれそうな気持ちになります。かなり贅沢な登山旅で真似はできそうもありませんが。遺された者と シェルパ達と登るヒマラヤでエベレスト連峰の白い屏風に囲まれた刻々と変わる景色に登山に興味がなくても魂を持っていかれそうな気持ちになります。かなり贅沢な登山旅で真似はできそうもありませんが。遺された者との接点である遺骨、のない死者との訣別がどんなに区切りのない悲哀をもたらすのか。人力を超えた自然や祈りに触れる時(ちっぽけさ)を感じ達観の欠片を得ることができるのかも。 …続きを読む
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