藤原定家の熊野御幸

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2006年08月25日
判型:
文庫判
ページ数:
208
ISBN:
9784044061012
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藤原定家の熊野御幸

  • 著者 神坂 次郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2006年08月25日
判型:
文庫判
ページ数:
208
ISBN:
9784044061012

歌人藤原定家の苦難の熊野詣紀行。22日間にわたる苦行は何だったのか。

中世の人々の信仰を集めた熊野詣は、苦しい道を辿れば辿るほど来世の利益が約束されるという困難な旅であった。建仁元年、後鳥羽院に同行を命じられた藤原定家は、先駆けとして先々の儀式や食事、宿舎の世話をする役目だった。のんびり歌を作る暇もない中で、時には寝過ごして慌てることもあったが任務をまっとうした。不平不満を漏らす同行記録からは、定家の人間的な側面がよく見える。熊野を熟知した著者ならではの定家考。 中世の人々の信仰を集めた熊野詣は、苦しい道を辿れば辿るほど来世の利益が約束されるという困難な旅であった。建仁元年、後鳥羽院に同行を命じられた藤原定家は、先駆けとして先々の儀式や食事、宿舎の世話をする役目だった。のんびり歌を作る暇もない中で、時には寝過ごして慌てることもあったが任務をまっとうした。不平不満を漏らす同行記録からは、定家の人間的な側面がよく見える。熊野を熟知した著者ならではの定家考。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

第一章 聖地 熊野三山
第二章 熊野三千六百峰への道
第三章 南無 日本第一霊験熊野大権現
第四章 花山院の熊野行
第五章 補陀洛渡海
第六章 那智妙法山 阿弥陀寺
第七章 大雲取越え
第八章 天竺 摩竭陀国
現世極楽の一冊  木村尚三郎
上田正昭が読む『熊野御幸』  上田正昭
司馬さんと熊野  神坂次郎
熊野関連地図

「藤原定家の熊野御幸」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • これは神坂さんの歴史ものに分類されるのでしょう。後鳥羽院に同行を命じられた藤原定家の様々な準備などの状況が描かれています。定家はあまり体が強くなかったようで不安な心情を吐露しています。後鳥羽院は4度も これは神坂さんの歴史ものに分類されるのでしょう。後鳥羽院に同行を命じられた藤原定家の様々な準備などの状況が描かれています。定家はあまり体が強くなかったようで不安な心情を吐露しています。後鳥羽院は4度も熊野詣でを行ったようです。大変な準備とお金がかかったのでしょうね。それでも来世が保証されればということだったのでしょう。 …続きを読む
    KAZOO
    2016年03月16日
    120人がナイス!しています
  • 歩きに行くので参考資料。定家ってずっと座ってるような人かと思ってたけど、御幸の随行員だから歩いたり、走ったり、潔斎で海水浴びたら、寝坊したり中級役人の動きで。悔しいことがたくさんあっただろうけど、文人 歩きに行くので参考資料。定家ってずっと座ってるような人かと思ってたけど、御幸の随行員だから歩いたり、走ったり、潔斎で海水浴びたら、寝坊したり中級役人の動きで。悔しいことがたくさんあっただろうけど、文人として成し遂げ仕事はこの時代で一番で源氏物語を今の人たちが楽しめるのもこの時代に定家が校訂しておいたからだ。あとは百人一首、選んでくれたから、カルタ遊びもできたね。 …続きを読む
    波 環
    2025年09月15日
    9人がナイス!しています
  • 熊野への道行が古記録でどのように記されているか知りたくて手に取りました。名高い歌人の藤原定家が、こんな苦労をしていたとは・・・熊野への御幸の先払いとして、早朝から深夜まで走り回り、歌会への招集にも応え 熊野への道行が古記録でどのように記されているか知りたくて手に取りました。名高い歌人の藤原定家が、こんな苦労をしていたとは・・・熊野への御幸の先払いとして、早朝から深夜まで走り回り、歌会への招集にも応え、あばら家で眠れぬ夜を重ねていく。有力者の係累はすいすいと出世していくのに、自分はいつまでも少将どまり。誰もが嫌がる随行を買って出たため、ある意味年齢に似合わない粉骨砕身を強いたわけで、人間としてずいぶん身近に感じました。熊野の不思議さも随所に語られています。極彩色の「濃い」場所というイメージでいいのかなぁ? …続きを読む
    ワッピー
    2017年07月23日
    6人がナイス!しています

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