ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年02月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784043496051
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ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白

  • 著者 中島 義道
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2007年02月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784043496051

人を愛することの困難。愛という名の暴力と対峙するための哲学エッセイ集。

果たして、ほんとうの愛とは何なのだろう? 愛に不可欠の条件、愛という名の暴力や支配、掟と対峙し、さらには自己愛の牢獄から抜け出すために――。闘う哲学者の体験的「愛」の哲学! 果たして、ほんとうの愛とは何なのだろう? 愛に不可欠の条件、愛という名の暴力や支配、掟と対峙し、さらには自己愛の牢獄から抜け出すために――。闘う哲学者の体験的「愛」の哲学!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「ひとを愛することができない マイナスのナルシスの告白」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 変わったタイトルの小説だなと思って手にとったのだが、全く違った。これは著者自身の極めて私的な、愛についての自問自答集。育った家庭環境から愛というものの実感がなく、違和感を感じながら生きているという著者 変わったタイトルの小説だなと思って手にとったのだが、全く違った。これは著者自身の極めて私的な、愛についての自問自答集。育った家庭環境から愛というものの実感がなく、違和感を感じながら生きているという著者。自身でその違和感を根底までえぐり、もがきながら考え抜き、心に渦巻くものをここまでさらけ出してしまうとは。壮絶のひとことである。とはいえ、愛に不自由を感じずに育った人間からすれば、感性の違いに戸惑うに違いない。読んでいて著者の考えに引き込まれつつも、途中からは理解の範疇をこえた。共感はないが印象に残る一冊。 …続きを読む
    眞鍋 かをり
    2014年06月12日
    96人がナイス!しています
  • 前半は「愛とは」という感じの哲学的見解や、名作小説の一文の引用など、ちょっととっつきにくい印象でしたが、中盤以降は中島さんの私小説的な話が多く興味が湧いた。家族を愛さなかった父と、夫に愛されたかった母 前半は「愛とは」という感じの哲学的見解や、名作小説の一文の引用など、ちょっととっつきにくい印象でしたが、中盤以降は中島さんの私小説的な話が多く興味が湧いた。家族を愛さなかった父と、夫に愛されたかった母。中島さんの生い立ちに同情すると共に、私も近いものを感じた。他人に無関心と思われていても、実際は愛情表現に不器用なだけの場合もあるのではないかな。また、自己愛についても共感するところがあった。参考にされた三島由紀夫の書籍も読んでみたい。 …続きを読む
    ナチュラ
    2017年06月28日
    32人がナイス!しています
  • 愛、という言葉からは温かで優しい印象を受ける。しかし本書で語られる「愛」はそのような生易しいものではない。どうして愛を求めてしまうのだろう、多く愛した方が負けなのに。どうしてあの人は愛を要求してくるの 愛、という言葉からは温かで優しい印象を受ける。しかし本書で語られる「愛」はそのような生易しいものではない。どうして愛を求めてしまうのだろう、多く愛した方が負けなのに。どうしてあの人は愛を要求してくるのだろう、愛してやることなどできないのに。中島氏は強すぎる自己愛ゆえに他者を愛することが出来ないと自身を分析するが、その独白のような文面が切々と迫ってきて苦しくなる。時折涙を拭うほどに感情が揺さぶられるのに、読後に残るのは果ての無い空虚。本書はとてつもない奇書だ。これは褒め言葉。 …続きを読む
    テトラ
    2016年01月06日
    31人がナイス!しています

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