ある島の可能性

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2007年02月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784047915435

ある島の可能性

  • 著者 ミシェル・ウエルベック
  • 訳者 中村 佳子
  • デザイン 関 宙明(ミスター・ユニバース)
  • イラスト クサナギ シンペイ
  • イラスト クサナギ シンペイ
  • 定価: 円(本体円+税)
発売日:
2007年02月28日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
432
ISBN:
9784047915435

「これは僕の最高傑作」と豪語する、ウエルベック渾身の最新長編!

舞台は今から2千年後の未来。笑いも涙も消えた世界に生きるネオ・ヒューマンが、21世紀の祖先の自叙伝を読み解くところから、その愛と生命の物語は始まる――『素粒子』に続く、SF的意欲作。

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「ある島の可能性」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ネオ・ヒューマンと呼ばれる永遠に生まれ変わる肉体を得た人類。そして嫉妬、性欲、生殖欲、存在する苦しみから解放された未来。我々の住む「闘争領域の拡大社会」において、主人公のダニエルは、金とセックスの両方 ネオ・ヒューマンと呼ばれる永遠に生まれ変わる肉体を得た人類。そして嫉妬、性欲、生殖欲、存在する苦しみから解放された未来。我々の住む「闘争領域の拡大社会」において、主人公のダニエルは、金とセックスの両方で勝利した強者であった。しかしながら、年齢的にはもはや若くはない、生物学的な老いを迎えている。25歳年下のエステルの愛を失うまいと抗い、「若い肉体は、この世界が生み出してきたもののなかで、唯一魅力的な存在であり、それを利用できるのは、若者だけ」という苦渋と恥辱を味わう。ウエルベックの下半身小説が濃厚だが、これ …続きを読む
    どんぐり
    2015年09月27日
    82人がナイス!しています
  • 『ランサローテ島』を読んでウエルベックには愛と性と生への希望が欠如していると感じていたのだが本書によって、その考えは恥ずべきものとわかった。ここに記されたものは見事な戦慄を覚えるまでの探求ではないか。 『ランサローテ島』を読んでウエルベックには愛と性と生への希望が欠如していると感じていたのだが本書によって、その考えは恥ずべきものとわかった。ここに記されたものは見事な戦慄を覚えるまでの探求ではないか。凡庸な日常にしがみつき、かつ苦しみのために存在する現人類。しかしその中で愛も見出せる。一方、無機質で死を失った未来に対する嫌悪感はあるが進化した価値観の可能性も信じたい。現在と未来。人が全力をもって人を愛することができる究極の形はどこにあるのだろう?永遠の課題への痛烈な言及。まさしく現在に甦るバルザックだ。 …続きを読む
    たーぼー
    2015年06月09日
    56人がナイス!しています
  • つらい。ウェルベックというのは皆がキャッキャウフフと雪合戦を楽しんでる中1人鉛入りの玉を無言かつ全力で投げ付けてくる様な、身も蓋もなさが本当に凄まじい作家だ。高度資本主義と科学技術と現代宗教、生と性へ つらい。ウェルベックというのは皆がキャッキャウフフと雪合戦を楽しんでる中1人鉛入りの玉を無言かつ全力で投げ付けてくる様な、身も蓋もなさが本当に凄まじい作家だ。高度資本主義と科学技術と現代宗教、生と性への欲望三点締めのアングルから描かれるダニエルの生き様は未来からの注釈で一層悲哀を増し、誰もが老いと死から逃れられない現実を無慈悲なまでに突き付ける。人間とは所詮粘液に塗れ朽ちるだけの生物なのだろうか。否、それでも人は愛や美を求めようとする。それは愚かさなのかもしれないが、ウェルベックは決して否定しなかった。 …続きを読む
    zirou1984
    2014年02月25日
    50人がナイス!しています

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