アーモンド入りチョコレートのワルツ

アーモンド入りチョコレートのワルツ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784043791019
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アーモンド入りチョコレートのワルツ

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年06月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784043791019

誰もが胸の奥に隠し持つ、幸せだけどちょっと切ない子供の時間。

十三・十四・十五歳。きらめく季節は静かに訪れ、ふいに終わる。シューマン、バッハ、サティ、三つのピアノ曲のやさしい調べにのせて、多感な少年少女の二度と戻らない「あのころ」を描く珠玉の短編集。 十三・十四・十五歳。きらめく季節は静かに訪れ、ふいに終わる。シューマン、バッハ、サティ、三つのピアノ曲のやさしい調べにのせて、多感な少年少女の二度と戻らない「あのころ」を描く珠玉の短編集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「アーモンド入りチョコレートのワルツ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 表題作を含めて3つの作品を収録する。いずれもピアノ音楽が基調に流れる構成。最初が少年たちの一夏を綴るシューマンの「子どもの情景」、次いでは少年と少女の淡い初恋を描くバッハの「ゴールドベルグ変奏曲」、そ 表題作を含めて3つの作品を収録する。いずれもピアノ音楽が基調に流れる構成。最初が少年たちの一夏を綴るシューマンの「子どもの情景」、次いでは少年と少女の淡い初恋を描くバッハの「ゴールドベルグ変奏曲」、そして最後が二人の少女と二人の大人の輪舞曲でサティの「童話音楽の献立表」。この試みは一応は成功していると言えるだろう。表題作は、宮沢賢治の『風の又三郎」を思わせる構成だが、短い作品の中に素材を盛り込み過ぎて、煩雑である。私はシンプルな「彼女のアリア」を採る。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2023年04月04日
    508人がナイス!しています
  • 三つの短編の主人公たちが、それぞれの中学時代をそれぞれに駆け抜けていくその先に、そんな時代をふと振り返る瞬間を見るこの作品。そんな物語には、二度と戻ることのできないまぶしい日々の記憶が鮮やかに刻まれて 三つの短編の主人公たちが、それぞれの中学時代をそれぞれに駆け抜けていくその先に、そんな時代をふと振り返る瞬間を見るこの作品。そんな物語には、二度と戻ることのできないまぶしい日々の記憶が鮮やかに刻まれていました。中学時代は、身体的にも、精神的にも物凄い速さで過ぎ去っていきます。読者を一瞬にして、そんな『あのころ』へと引き戻してくれるのがこの作品。キラキラと輝いていたあの時代が、誰にでも、そう、あなたにも確かにあったことを教えてくれるこの作品。森絵都さんの素晴らしい筆致にただただ魅了される傑作だと思いました。 …続きを読む
    さてさて
    2022年10月01日
    346人がナイス!しています
  • 文字で音を聴かせることができたら一流の作家。短編3つだが実力者の森は手を抜かない。ピアノ曲から物語を見事に紡いでいる。「子供は眠る」は夏に別荘滞在する2週間を「裸の王様」の心理描写で。「彼女のアリア」 文字で音を聴かせることができたら一流の作家。短編3つだが実力者の森は手を抜かない。ピアノ曲から物語を見事に紡いでいる。「子供は眠る」は夏に別荘滞在する2週間を「裸の王様」の心理描写で。「彼女のアリア」は不眠の中学生が同志を見つけ語り合う。しかしその内容には疑問が。表題作はピアノ教室の先生とフランス人の男、そして生徒二人の関係を描く。解説の角田光代が語るように、年齢を重ねていても中学生に戻れる。それは作者の森が否定でなく肯定しているから(後述)。短い中に深い世界を構築できるのは流石。読んで損なしの一冊。 …続きを読む
    zero1
    2020年01月29日
    310人がナイス!しています

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