さかさま恋愛講座 青女論

さかさま恋愛講座 青女論

label
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2005年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041315286
label

さかさま恋愛講座 青女論

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2005年02月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784041315286

個性的な人生を築くための新しいモラルを提示する、さかさま恋愛講座。

「少年」に対して、「少女」があるように、「青年」に対して「青女」という言葉があっていい。「結婚させられる」ことから自由になることがまず「青女」の条件。自由な女として生きるためのモラルを提唱。 「少年」に対して、「少女」があるように、「青年」に対して「青女」という言葉があっていい。「結婚させられる」ことから自由になることがまず「青女」の条件。自由な女として生きるためのモラルを提唱。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「さかさま恋愛講座 青女論」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 青女は寺山の造語で、青春期にある女性向けのエッセイ、といったくらいの意味。全体のトーンは軽いのだが、その根っこにあるのは、寺山のアナーキーなまでのリベラリズムだ。彼は、徹底して既成のモラルや権威を信用 青女は寺山の造語で、青春期にある女性向けのエッセイ、といったくらいの意味。全体のトーンは軽いのだが、その根っこにあるのは、寺山のアナーキーなまでのリベラリズムだ。彼は、徹底して既成のモラルや権威を信用しないのだ。それはもう見事なまでに。その意味で本書は、詩人や歌人としての寺山よりは演劇人の寺山色が濃厚に出ているだろう。「女らしさ、などは存在しないのです」、「愛情は、虚構です」などアフォリズム風の裁断の仕方も小気味よい。また、未来世界ではブタに人間の臓器を造らせるなど、見通しも確かなことを証明している。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2013年06月21日
    297人がナイス!しています
  • 寺山修司による女性解放論。書かれた時代のせいか、今読むと古いなあと思うところが結構あって、でもそう感じるのは女性がより社会へ出、「女性らしく」という呪縛から解放されつつあることを示していると思います。書 寺山修司による女性解放論。書かれた時代のせいか、今読むと古いなあと思うところが結構あって、でもそう感じるのは女性がより社会へ出、「女性らしく」という呪縛から解放されつつあることを示していると思います。書き手が男性であり、私が女性であることで違和感や齟齬があるのも影響しているのかも。だけれどもこの本が書かれた当時はとても目新しく、新鮮に受け止められていたに違いない。男女平等が謳われながらそれとは程遠い現実に日々憤りを禁じ得ません。寺山修司が現代社会を見たら何て言うのか興味があります。 …続きを読む
    青蓮
    2019年07月24日
    73人がナイス!しています
  • 今朝の天声人語は中原中也の件。中也の自棄の快楽性については抑圧や悲哀と切り離せないだろうし、程度の差こそあれ多くの人が思い当たる感情なのかもしれない。寺山と中也、その「軽やかさ」の異質さがもたらした各 今朝の天声人語は中原中也の件。中也の自棄の快楽性については抑圧や悲哀と切り離せないだろうし、程度の差こそあれ多くの人が思い当たる感情なのかもしれない。寺山と中也、その「軽やかさ」の異質さがもたらした各々の実生活に漂う空気の差異を想像して目眩がする。雨夜の品定めを想起させるような巻末の対談で、「面倒くさいから結婚しない」と語る寺山。貞淑さの勧めとは「さかさま」というパッケージに隠蔽された、四十代前半の男が抱える欲。そこから切り離せない所から語られた、対象としての女の業が『青女論』とも言えるように思うのだが。 …続きを読む
    ねこさん
    2020年02月08日
    26人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品