脳のなかの幽霊

脳のなかの幽霊

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1999年08月04日
判型:
四六判
ページ数:
408
ISBN:
9784047913202
切断された手足がまだあると感じる。体の一部を他人のものだと主張する。両親を本人と認めず偽者だと主張する。様々な患者の奇妙な症状を手掛かりに、脳の仕組みや働きについて考える。解説・養老孟司 切断された手足がまだあると感じる。体の一部を他人のものだと主張する。両親を本人と認めず偽者だと主張する。様々な患者の奇妙な症状を手掛かりに、脳の仕組みや働きについて考える。解説・養老孟司

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「脳のなかの幽霊」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • この「ワクワク」感がたまらない。専門知を平易な文体の中に織り交ぜつつ、レベルを落とすことなくこちらになにが起きているのかそのドラマを「ありありと」伝える。実にノンフィクションとしてのエンターテイメント この「ワクワク」感がたまらない。専門知を平易な文体の中に織り交ぜつつ、レベルを落とすことなくこちらになにが起きているのかそのドラマを「ありありと」伝える。実にノンフィクションとしてのエンターテイメント性と思弁性がいい意味における絶妙のバランス感覚を発揮して保たれている。ここから垣間見えるのはこの脳がはらむ謎・不可知な世界への興味であり、そこからさらに派生するならそもそもこの自分という存在に内在する心や意識という厄介だが面白い存在が持つ可能性ではないかとも思う。その意味で科学と哲学のアマルガムとして受け取る …続きを読む
    踊る猫
    2024年06月22日
    34人がナイス!しています
  • 幻肢の治療で名高い神経学者・ラマチャンドラン氏の実際の症例に基づく脳へのアプローチを、サイエンスライター・ブレイクスリー氏が読みやすく仕上げてくれた一冊。幻肢と感覚ホムンクルスとが示唆する成人脳の可塑 幻肢の治療で名高い神経学者・ラマチャンドラン氏の実際の症例に基づく脳へのアプローチを、サイエンスライター・ブレイクスリー氏が読みやすく仕上げてくれた一冊。幻肢と感覚ホムンクルスとが示唆する成人脳の可塑性、視覚の「いかに」経路と「何」経路、脳内ゾンビの「鏡失認」、側頭葉癲癇と「神モジュール」、進化心理学と「笑いの遺伝子」等々。非常に興味深い&わかりやすい。わずか1.2~1.6kgの蛋白質の内部が、こんな不思議の国だったとは。脳神経科学っておもしろい。見識が広がる。時間のある方には是非読んでいただきたい一冊。 …続きを読む
    Gin&Tonic
    2015年01月31日
    16人がナイス!しています
  • 目で見たものしか信じないと言っている人に読んで欲しい。自分の頭の中の神秘について考える生き物である人間に生まれたことが神秘だとわたしは思う。科学は小説よりも奇なり。 目で見たものしか信じないと言っている人に読んで欲しい。自分の頭の中の神秘について考える生き物である人間に生まれたことが神秘だとわたしは思う。科学は小説よりも奇なり。
    mukimi
    2014年04月25日
    16人がナイス!しています

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