アンネ・フランクの記憶

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1998年11月19日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784043410033
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アンネ・フランクの記憶

  • 著者 小川 洋子
  • 解説 深町 眞理子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1998年11月19日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
272
ISBN:
9784043410033
十代のはじめ『アンネの日記』に心ゆさぶられ、作家への道を志した小川洋子が、アンネの心の内側にふれ、極限におかれた人間の葛藤、尊厳、信頼、愛の形を浮き彫りにした感動のノンフィクション。 十代のはじめ『アンネの日記』に心ゆさぶられ、作家への道を志した小川洋子が、アンネの心の内側にふれ、極限におかれた人間の葛藤、尊厳、信頼、愛の形を浮き彫りにした感動のノンフィクション。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「アンネ・フランクの記憶」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 『アンネの日記』を読み終え、続けて20年前小川さんが隠れ家のあったアムステルダム、生家のあるフランクフルト、そしてアウシュヴィッツとアンネの足跡を訪れ、アンネとかかわりのあった人にも会って書いたこの本を 『アンネの日記』を読み終え、続けて20年前小川さんが隠れ家のあったアムステルダム、生家のあるフランクフルト、そしてアウシュヴィッツとアンネの足跡を訪れ、アンネとかかわりのあった人にも会って書いたこの本を読んだ。『アンネの日記』には書かれていない、1942年6月12日以前と、1944年8月1日以降のアンネのことを知ることができた。また、小川さんのアンネ・フランクに対する思いがストレートに伝わってくる本でもあった。いつかオランダに行って、どんな長蛇の列ができていても、あの隠れ家を訪れてみたいと思った。 …続きを読む
    hiro
    2015年02月24日
    147人がナイス!しています
  • 本書は、小川洋子が彼女の積年の愛読書『アンネの日記』にまつわる地を訪れた思索の旅の記録である。アンネにとっての「書くこと=自己の生の意味を探究すること」が、小川にとっても「書くこと」の原点となっている 本書は、小川洋子が彼女の積年の愛読書『アンネの日記』にまつわる地を訪れた思索の旅の記録である。アンネにとっての「書くこと=自己の生の意味を探究すること」が、小川にとっても「書くこと」の原点となっている。「小説とかかわっているかぎり、書くことの意味に迷った時、わたしの精神はこの場所に舞い戻ってくる」と小川が語るように。アウシュビッツで、彼女は収容者たちのおびただしい数の靴を見るが、「わたしは心の中で、無数ではない」と自分に言い聞かせる。アンネも、他の多くのユダヤ人もすべてかけがえのない「個」だったのだ。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2012年12月20日
    125人がナイス!しています
  • 『アンネの日記』と出会い、アンネに共鳴した少女は日記を書き始める。それが作家・小川洋子さんの原点だそう。戦争の悲劇を語りたいだとか、人間の持つ残虐な部分を問うであるとか、そういう動機からではなく、アン 『アンネの日記』と出会い、アンネに共鳴した少女は日記を書き始める。それが作家・小川洋子さんの原点だそう。戦争の悲劇を語りたいだとか、人間の持つ残虐な部分を問うであるとか、そういう動機からではなく、アンネという特別に大切な 友人の死を悼み、彼女のために祈りたいという気持ちが、この旅の出発点になっているところが素敵だと思った。ゆかりのある人と土地を訪ね、アンネの足跡を辿る旅の記録であるが、その先にあったはずの人々の幸せな日常に想いを巡らせ、失われたひとつひとつの命と真摯に向き合う、小川さんの姿勢に心打たれた。 …続きを読む
    風眠
    2024年09月30日
    116人がナイス!しています

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