シティ・オヴ・グラス

シティ・オヴ・グラス

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1993年11月09日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784042664017
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シティ・オヴ・グラス

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1993年11月09日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784042664017

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「シティ・オヴ・グラス」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 今では信じられないことだが、このオースターの記念すべきデビュー作は、発表当初はミステリーに分類されていた。したがって、日本でも山本楡美子・郷原宏といったいわゆるミステリー翻訳者がこれを訳すことになった 今では信じられないことだが、このオースターの記念すべきデビュー作は、発表当初はミステリーに分類されていた。したがって、日本でも山本楡美子・郷原宏といったいわゆるミステリー翻訳者がこれを訳すことになった。当時は、この作品をどう理解していいかの混乱状況にあったことが分かる。作品は、赤い手帳に記されたクインの手記をメタ・フィクションが包みこむ形式をとっており、全体を覆うのは不条理である。そして、その不条理と混沌とは、タイトルの「ガラスの街」ニューヨークと、またオースター自身に実にふさわしいものなのだった。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2013年01月27日
    199人がナイス!しています
  • 「ポール・オースターをお願いします。探偵の……」。全ては間違い電話から始まった。好奇心から私立探偵に成りすました作家クィン。依頼内容は男の尾行。息子を虐待し刑務所に収監されていた男が出所する。依頼主であ 「ポール・オースターをお願いします。探偵の……」。全ては間違い電話から始まった。好奇心から私立探偵に成りすました作家クィン。依頼内容は男の尾行。息子を虐待し刑務所に収監されていた男が出所する。依頼主である息子の妻の肢体に惹かれつつ、クィンは尾行を始める。男が残す謎めいた言葉の断片。何かが起こりそうな予感。しかし起きない。依頼主への電話は繋がらなくなった。いつしか、クィンの心に変化が生じていく……。《いつもの日々》は決して地続きじゃない。人の脆さと危うさをスタイリッシュに描く『ニューヨーク三部作』第一作。 …続きを読む
    Hideto-S@仮想書店 月舟書房
    2015年08月14日
    91人がナイス!しています
  • ニューヨーク三部作の1作品目、ポール・オースターの初期の代表作品。「それは間違い電話で始まった」、作家クィンの元へ何度もポール・オースターという探偵への依頼、間違い電話がかかってきていた。ある日クィンは ニューヨーク三部作の1作品目、ポール・オースターの初期の代表作品。「それは間違い電話で始まった」、作家クィンの元へ何度もポール・オースターという探偵への依頼、間違い電話がかかってきていた。ある日クィンは、ポール・オースターに成り代わり依頼を受けてしまう。本作はミステリー仕立てではあるものの、ミステリーとしての解答は無く、しかも何が起こったのかも結論は説明はされません。それでは詰まらないのかと言われれば、たいへん面白い作品です。スリリングな展開も楽しめますが、思索的な道程そのものに魅力を感じる作品だと思う。 …続きを読む
    セウテス
    2016年05月24日
    68人がナイス!しています

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