カーテンが降りて レンデル傑作集1

カーテンが降りて レンデル傑作集1

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1988年05月11日
判型:
文庫判
ページ数:
304
ISBN:
9784042541158
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カーテンが降りて レンデル傑作集1

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1988年05月11日
判型:
文庫判
ページ数:
304
ISBN:
9784042541158

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「カーテンが降りて レンデル傑作集1」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 作者の持ち味は人間がわずかに抱く悪意や不満といった負の感情が次第に肥大していき、あるきっかけで悲劇を招くことが非常に自然な形で読者の頭に染み込んでいくような丹念な物事の積み重ねにある。収録されている物 作者の持ち味は人間がわずかに抱く悪意や不満といった負の感情が次第に肥大していき、あるきっかけで悲劇を招くことが非常に自然な形で読者の頭に染み込んでいくような丹念な物事の積み重ねにある。収録されている物語の結末は全てが数学を解くかのように割り切れるような内容ではなく、何かの余りを残してその後を想像させるものが多い。だからこそ登場人物たちが作者の掌上で操られているのではなく、自らの意志で行動しているように思える。作者は彼らにきっかけを与えているだけのように感じてしまうほど彼らの行動や出来事の成り行きが自然だ。 …続きを読む
    Tetchy
    2013年03月18日
    25人がナイス!しています
  • 人間の厭な面、ひととひとが関わることで生まれる不協和音、情熱と愛情がひとたび裏返ったとき、どんな恐ろしいことが起きるのか。レンデルの短篇は、そういったものを冷静な視点で綴っているように思う。単純な後味 人間の厭な面、ひととひとが関わることで生まれる不協和音、情熱と愛情がひとたび裏返ったとき、どんな恐ろしいことが起きるのか。レンデルの短篇は、そういったものを冷静な視点で綴っているように思う。単純な後味の悪さとかイヤミスとか、そんな言葉では表現しきれない。読後、ぐらっと気分が揺らされる。自分の価値観とかなんとなく信じているものの色が褪せてしまったような錯覚を感じる。レンデル、もっと読みたいです。 …続きを読む
    くさてる
    2015年10月28日
    18人がナイス!しています
  • 「傑作集 2 熱病の木」に続いて読む短編集。短編ではあるが、登場人物のイメージが読み進めるうちに次第に明らかになる。10頁ほど過ぎると大逆転というパターンは同じだが、ボケた頭では何度か読み返して漸く理解で 「傑作集 2 熱病の木」に続いて読む短編集。短編ではあるが、登場人物のイメージが読み進めるうちに次第に明らかになる。10頁ほど過ぎると大逆転というパターンは同じだが、ボケた頭では何度か読み返して漸く理解できる具合なのは同じ。但し本集の方が気に沿う作品が多い。妻の浮気にとっさの反撃「誰がそんなことを」オカルト風味の効いた「生きうつし」結局は無為な親切だった「しがみつく女」嫌な妻に意図せぬ逆襲「コインの落ちるとき」人間嫌い動物好き男の気味の良い逆転「人間に近いもの」二重人格による暗転「分裂は勝ち」が良かった。 …続きを読む
    bapaksejahtera
    2025年06月06日
    15人がナイス!しています

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