• 映画も勿論素晴らしい。個人的にはR・アーメイ演じる軍曹の鬼っぷりは映画界の至宝だと思う。しかし……ベトナム戦争終結から十年と経たずに書かれたという本書の壮絶さは映画以上だった。語り手であるジョーカーは映 映画も勿論素晴らしい。個人的にはR・アーメイ演じる軍曹の鬼っぷりは映画界の至宝だと思う。しかし……ベトナム戦争終結から十年と経たずに書かれたという本書の壮絶さは映画以上だった。語り手であるジョーカーは映画以上にタフな海兵隊員として描かれ、敵味方を問わず数多くの死にまみれながら除隊の日を切望する。「銃は決して“こいつは冗談さ”とは言わない。戦争が醜悪なのは、真実が醜悪だからで、戦争そのものは実に真摯だ」「俺たちは自由のためにベト公どもを殺してると思ってるのか？冗談じゃねえ。こいつはただの殺戮よ」 …続きを読む
  活字スキー

  2016年08月25日
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• 昭和６１年　３月１０日　初版。映画から先に入ったので、あまりも違いにがっかりした。教官がマイルドな感じがしたし、バーナードの狂気になっていく過程もスッと行ってしまった感じである。ジョーカーは割りと数を 昭和６１年　３月１０日　初版。映画から先に入ったので、あまりも違いにがっかりした。教官がマイルドな感じがしたし、バーナードの狂気になっていく過程もスッと行ってしまった感じである。ジョーカーは割りと数を踏んでいる設定だったし、ベトコン少女の「キル・ミー」も無かったし。まあしかし原作から映画にという流れでもがっかりしたのではと思う。 …続きを読む
  エヌ氏の部屋でノックの音が・・・

  2017年10月31日
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• 本書に描かれたエピソードの後には The Phantom Blooperという続編があるのだが、残念ながら翻訳出版はされていない。続編では、ジョーカーは妄想に取り憑かれて頭がおかしくなってしまい、ベトコンの捕虜になる。捕 本書に描かれたエピソードの後には The Phantom Blooperという続編があるのだが、残念ながら翻訳出版はされていない。続編では、ジョーカーは妄想に取り憑かれて頭がおかしくなってしまい、ベトコンの捕虜になる。捕虜生活を送るベトコンの村で徐々に人間性を取り戻すが、その村が壊滅させられたことに怒って友軍のヘリコプターに発砲。捕虜生活から解放されてアメリカに帰還しても、生まれ故郷での暮らしにはまったく馴染めず、懐かしのベトナムに戻ることを決意する。 …続きを読む
  本棚葬

  2025年11月23日
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