ゲッタウェイ

ゲッタウェイ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1973年02月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042350019
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ゲッタウェイ

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1973年02月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784042350019

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「ゲッタウェイ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 典型的なクライム・ノヴェルだが、タイトルが語っているように、犯罪そのものにではなく、その後の逃避行に焦点をあてられている点に特徴がある。また、書かれる時から映画化を企図していたのではないかと思われるほ 典型的なクライム・ノヴェルだが、タイトルが語っているように、犯罪そのものにではなく、その後の逃避行に焦点をあてられている点に特徴がある。また、書かれる時から映画化を企図していたのではないかと思われるほどに、小説作法は映画的だ。スリルとサスペンスが随所に用意されているし、場面もビーコン・シティ(架空の街か?)から、カンザス・シティへ、そしてサン・ディエゴから、最後はメキシコのどこかにあるエル・レイの王国へ。篇中でもっとも、スリリングな場面はカンザス・シティの停車場のシーンだろう。結末はなんともシニカルだ。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2016年01月24日
    265人がナイス!しています
  • 随分と長い間、刑務所暮らしをしていた男が銀行強盗を計画したところで、逃げ切れるのだろうか。しかも女連れで。とにかく彼らは逃げる。追っても執拗に追うから、読んでいて息苦しい。逃げる上での同志であるのに芽 随分と長い間、刑務所暮らしをしていた男が銀行強盗を計画したところで、逃げ切れるのだろうか。しかも女連れで。とにかく彼らは逃げる。追っても執拗に追うから、読んでいて息苦しい。逃げる上での同志であるのに芽生える互いへの疑心暗鬼は、犯罪者ゆえのもの。平穏を手放したのは、自らなのだから。警戒を怠れない暮らしでは愛は死ぬのか。それでも愛は全うされるのか。いや、そもそも愛とはなんなのか。2人を見ていてそう思った。 …続きを読む
    ケイ
    2017年09月25日
    150人がナイス!しています
  • ハードボイルド強盗アクションストーリー。冷静沈着な凶悪強盗犯ドクが保釈されて、かねての計画通りに直ちに銀行を襲い、妻のキャロルと夫婦愛を確認しつつ非情に殺人を繰り返しつつ、メキシコ国境を越えてエル・レ ハードボイルド強盗アクションストーリー。冷静沈着な凶悪強盗犯ドクが保釈されて、かねての計画通りに直ちに銀行を襲い、妻のキャロルと夫婦愛を確認しつつ非情に殺人を繰り返しつつ、メキシコ国境を越えてエル・レイの「王国」に逃げ延びる。が、そこはさらに恐ろしい不思議な世界であり…と、余韻たっぷりの終わりであった。妻との微妙なあやしい愛情が涸れたタッチで描かれたり、逃亡間際の隠れ家での洞窟や垂れてくる牛糞尿の堆肥汁の臭気など逃亡の辛さを読者に見せつけたり、近来稀なるよくできた逃亡ストーリーであった。G1000。 …続きを読む
    まふ
    2023年09月09日
    105人がナイス!しています

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