パイナップルの彼方

パイナップルの彼方

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
1995年12月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041970010
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パイナップルの彼方

  • 著者 山本 文緒
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
1995年12月18日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784041970010
堅い会社勤めでひとり暮らし、居心地のいい生活を送っていた深文。凪いだ空気が、一人の新人女性の登場でゆっくりと波を立て始めた。深文の思いはハワイに暮らす月子のもとへと飛ぶが。心に染み通る長編小説。 堅い会社勤めでひとり暮らし、居心地のいい生活を送っていた深文。凪いだ空気が、一人の新人女性の登場でゆっくりと波を立て始めた。深文の思いはハワイに暮らす月子のもとへと飛ぶが。心に染み通る長編小説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「パイナップルの彼方」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 幸せの象徴のように語られる場所であってもそこに何を求めるか次第で見えるものは違ってくるように思います。電話の表現などに時代を感じつつも、人の感情の中に見え隠れする憧憬、嫉妬、そして、愛憎が現代社会と何 幸せの象徴のように語られる場所であってもそこに何を求めるか次第で見えるものは違ってくるように思います。電話の表現などに時代を感じつつも、人の感情の中に見え隠れする憧憬、嫉妬、そして、愛憎が現代社会と何ら変わりがないことに驚くこの作品。「パイナップルの彼方」に見えるその景色を思い、『逃げることができれば、どんなに楽だろう。親も会社も恋人も捨て、アッカンベーをひとつ残し、どこかへ行ってしまえたら、どんなにいいだろう』、と思う深文が選んだその結末に、いつの世も変わることのない人の生き様を見た、そんな作品でした。 …続きを読む
    さてさて
    2021年06月09日
    167人がナイス!しています
  • 読友さんからの紹介の一冊でワクワクしながら読んだ。まだ携帯電話も普及してない頃、深文は父のツテで信用金庫になんとなく勤めながら一人暮らしをしている。短大時代の友達の月子、なつ美、三人三様それぞれいろん 読友さんからの紹介の一冊でワクワクしながら読んだ。まだ携帯電話も普及してない頃、深文は父のツテで信用金庫になんとなく勤めながら一人暮らしをしている。短大時代の友達の月子、なつ美、三人三様それぞれいろんな思惑がある。若さゆえの今の私でいいのか、もっと羽ばたくものがあるのではと無意識に思い描く深文の気持ちがよくわかる。恋人がありながら、会社の調子のいい岡崎に心許してしまうところも。会社でのいざこざや、先輩の豹変ぶりには驚いたが、人間いつたがが外れてしまうことの恐ろしさ…しかし、彼女たちの強い再生に拍手したい。 …続きを読む
    ショースケ
    2022年05月26日
    158人がナイス!しています
  • 人間失格 【女性編】のような物語。山本史緒さんの本を初めて読んだとき、わたしは受験生だった。その後、ディープな恋愛ものに惹かれ『恋愛中毒』に手をだし、フィクションでは済まないトラウマ級の恐怖を味わった 人間失格 【女性編】のような物語。山本史緒さんの本を初めて読んだとき、わたしは受験生だった。その後、ディープな恋愛ものに惹かれ『恋愛中毒』に手をだし、フィクションでは済まないトラウマ級の恐怖を味わった。嫉妬を煮詰めたドロドロのスープを飲まされた感覚。なのになぜ山本史緒さんを追いかけたくなるんだろう。誰もが悩み傷つくナイーブな人間関係。それは未来も含めてミルフィーユのように重なりあい、ぶつかりあう。そして自分の人生を誰かの人生と重ねてみたくなる。読み進めらとなぜか爽やかな気分に。主人公たちの成長が嬉しい✨ …続きを読む
    chiru
    2022年05月30日
    133人がナイス!しています

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