「アクアリウムの鯨」感想・レビュー
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今から25年近く前の80年代終わりに書かれた谷村志穂さんの処女長編。処女作という言葉に相応しい精緻な文章と硬質な鉱石を触るようなどこか冷たい肌触りのある作品。研究室の助手を務める25歳の女性主人公は、ダニを …続きを読む2013年12月18日24人がナイス!しています
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伽代子はなぜ仲本に惹かれるのか、なぜ拓也に体を許すのか、女心がわからない。ストーリーよりも、研究室のダニの描写がよかった。だから、1週間の無人島生活での描写を期待したら、やっぱり生き物がいっぱいいて楽 …続きを読む2014年09月17日2人がナイス!しています
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★★★☆☆ 『海猫』を読んだ際に「淡白な文章を書く人だなぁ」と感じたが、はたしてデビュー作は、もはや昆虫観察記録のごとくの淡白さ。元フリーライターとの解説に納得した。透明感のあるブルーの表紙と呼応するように …続きを読む2014年01月05日1人がナイス!しています