絵巻

絵巻

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2000年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
289
ISBN:
9784041372081
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絵巻

  • 著者 永井 路子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2000年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
289
ISBN:
9784041372081

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「絵巻」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 後白河法皇を中心とした物語。静賢法印の冷静な目が(作者の価値観だけど・・)登場人物の裏を見せてくれるようで面白かった。貴族のあまりの滑稽さ、貴族として生まれたばかりの幸運の裏の、悲哀がおもしろい。「炎 後白河法皇を中心とした物語。静賢法印の冷静な目が(作者の価値観だけど・・)登場人物の裏を見せてくれるようで面白かった。貴族のあまりの滑稽さ、貴族として生まれたばかりの幸運の裏の、悲哀がおもしろい。「炎立つ」を読んだ後なので、平安貴族の政治家としての能力のなさを感じるし、新しい時代への匂いもする。 …続きを読む
    紅花
    2014年04月07日
    11人がナイス!しています
  • 再読。静賢法師の日記を挟みながら源平の時代を描いた連作集。永井さんの歴史観は一貫性があるので、その歴史観への賛否は別にして安心して読める。後白河法皇は日本史の中でも好きな人物だ。わがままで不気味でとら 再読。静賢法師の日記を挟みながら源平の時代を描いた連作集。永井さんの歴史観は一貫性があるので、その歴史観への賛否は別にして安心して読める。後白河法皇は日本史の中でも好きな人物だ。わがままで不気味でとらえどころがないような人物だけれど、このしゃらしゃらとした生き延びっぷりは清々しいほどだ。兼実のような賢い人には到底真似のできない生き方。そして普通の人はほとんどが兼実のように生きている気もする。 …続きを読む
    真理そら
    2017年10月27日
    7人がナイス!しています
  • 静賢法印の部分はいらなかったと思うが、源平から初期鎌倉までの時代を貴族の視点から見る、という発想は評価したい。九条兼実を愚痴ってばかりの責任回避、と切り捨てるのは面白かった。それにしても、ここに描かれ 静賢法印の部分はいらなかったと思うが、源平から初期鎌倉までの時代を貴族の視点から見る、という発想は評価したい。九条兼実を愚痴ってばかりの責任回避、と切り捨てるのは面白かった。それにしても、ここに描かれている貴族たちを見ると、貴族が政権の座からころげ落ちたのが良く分かる。所詮、貴族にとっての政治とは自己の出世と金儲けでしかなく、時代の変化なんてどうでもよかったんだもん。 …続きを読む
    たまうさ
    2017年07月26日
    7人がナイス!しています

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