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掲載開始日 2021年10月27日

松本隆、言葉で音楽を作った半世紀の軌跡。ノンフィクション単行本『風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年』10月27日発売

株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)は、 2021年10月27日(水)に田家秀樹(たけ・ひでき)氏のノンフィクション単行本『風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年』を発売しました。




【書誌情報】
作品名:風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年
著者名:田家秀樹
発売日:2021年10月27日(水)※電子版同日配信
定 価:2,860円(本体2,600円+税)
頁 数:528頁
写 真:野上眞宏
装 丁:國枝達也
体 裁:四六判上製
ISBN:978-4-04-111884-9
発 行:株式会社KADOKAWA
★本書は「熱風」(スタジオジブリ)の連載を書籍化したものです。



松本隆本人へのインタビューと周囲の証言から描く日本語ポップス50年史――
松田聖子、筒美京平らとの知られざるエピソードも


「風をあつめて」「木綿のハンカチーフ」「君は天然色」「赤いスイートピー」「ルビーの指環」「硝子の少年」などポップス史に残る数々の名曲を生んだ松本隆。作詞した2000曲以上のうちナンバーワン・ヒットは50曲以上。その歩みは1970年代以降の日本語ポピュラーミュージックの歴史と重なる。だが、松本隆の功績はヒットメーカーであるということにとどまらない。
70年代前半に、日本語ロックの祖と称される伝説的バンド「はっぴいえんど」のメンバーから作詞家に転身。当時分断されていたフォーク/ロックと歌謡曲の間に橋を架け、シングルよりもアルバムをコンセプトから作りあげることに注力し、シューベルトの楽曲や「古事記」の世界まで取り込むなど多彩で抒情的な作詞スタイルを確立した。
本書は、松本隆本人へのインタビューと関係者の貴重な証言から、細野晴臣、大瀧詠一、松田聖子、筒美京平らとの知られざるエピソードや、その挑戦の日々を描くノンフィクション。
誰もが知る有名曲だけでなくアルバムだけに収められた曲も取り上げることで、松本隆の歌詞がなぜこれだけ多くの人々に受け入れられてきたのか、その秘密に迫った。ぜひ本書で日本語ポップスの歴史を振り返り、これからのポップスの行く末にも思いを巡らせていただきたい。


[表: https://prtimes.jp/data/corp/7006/table/9427_1_6225fd3a9d1aa5354fdd5130b88e8128.jpg ]



〈おもな内容〉
はっぴいえんどの解散と転機
橋を渡る――ミュージックシーンの”こっち側”と”あっち側”
作詞家・松本隆の始まり――筒美京平と太田裕美
70年代と青春の終わり――吉田拓郎と桑名正博
1981年の出会い、松田聖子
合流地点――大瀧詠一「EACH TIME」と南佳孝「冒険王」
移りゆく時代に――薬師丸ひろ子「探偵物語」「花図鑑」
昭和から平成へ――矢沢永吉と氷室京介
筒美京平と山下達郎――KinKi Kids「硝子の少年」
思いがけない物語の始まり――クミコ「AURA」
ほか



本書との連動企画、2枚組コンピレーションCD『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』が同日発売


本書で取り上げた代表的なアルバムの曲を中心に33曲を田家秀樹氏がセレクト、松本隆・作詞家生活50年の軌跡をたどる2枚組コンピレーションCD『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』がソニー・ミュージックダイレクトより同日発売。



『風街とデラシネ~作詞家・松本隆の50年』
CD2枚組
定価:3,300円(10%税込)
発売:ソニー・ミュージックダイレクト

〈収録曲(抜粋)〉
・風をあつめて/はっぴいえんど
・勝手にしやがれ/南佳孝
・夏色のおもいで/チューリップ
・想い出の散歩道/アグネス・チャン
・雨だれ/太田裕美
・8分音符の詩/鈴木茂
・小さな歴史/森山良子
・てぃーんずぶるーす/原田真二
・五線紙/竹内まりや
・湘南ひき潮/加山雄三
・ルビーの指環/寺尾聰
・ヨコハマチーク/近藤真彦
・赤いスイートピー/松田聖子
・Tシャツに口紅/ラッツ&スター
・探偵物語/薬師丸ひろ子
・1969年のドラッグレース/大滝詠一
・悲しみの果て/大竹しのぶ
・魂を抱いてくれ/氷室京介
・硝子の少年/KinKi Kids
・代官山エレジー/藤井隆
・輪廻/クミコ with 風街レビュー


著者の田家秀樹氏がDJをつとめるFM COCOLO「J-POP LEGEND FORUM」(毎週月曜日21:00~)でも10月は4週にわたって『風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年』を特集。コンピレーションアルバムに収録された全33曲を紹介した。
テレビや雑誌などで特集が組まれたり、11月に日本武道館でコンサートが開催されることも話題になるなど、2021年は「松本隆イヤー」とでも呼びたくなるほど盛り上がりを見せている。青春時代を松本隆ソングとともに過ごした人も、「作詞家・松本隆」と最近出会った人も本書『風街とデラシネ 作詞家・松本隆の50年』で、新たな魅力を発見してほしい。



著者プロフィール


田家秀樹(たけ・ひでき)
1946年、千葉県生まれ。中央大学法学部政治学科卒。69年「新宿プレイマップ」創刊編集者を皮切りに「セイ!ヤング」などラジオ番組の放送作家を経て音楽評論家、ノンフィクション作家、音楽番組パーソナリティとして活躍中。著書に『陽のあたる場所浜田省吾ストーリー』『オン・ザ・ロード・アゲイン』『読む J-POP 1945-1999 私的全史』『GLAY DOCUMENT STORY 2001-2002 夢の絆』『吉田拓郎 終わりなき日々』『ビートルズが教えてくれた』『KYOSUKEHIMURO since 1988』などがある。