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掲載開始日 2019年05月31日

竹内薫氏「数十年で読んだ一般向け数学本のベスト1」と激賞 『宇宙と宇宙をつなぐ数学』発売3週間で異例3刷決定

株式会社KADOKAWA(代表取締役社長:松原眞樹、本社:東京都千代田区)は2019年4月25日に刊行した一般向け数学本「宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃」(著者:加藤文元)の3刷を決定しました。




刊行前から予約が殺到、店頭に並ぶやいなやSNSで本書についての話題が拡大し、品切れになる書店様が数多くありました。さらに5月16日、日本経済新聞夕刊の「目利きの3冊」欄にて、サイエンス作家の竹内薫さんが「ここ数十年で読んだ一般向け数学本のベスト1」と星5つで紹介。発売から3週間で3刷目が決定となり、数学本としては異例の状況となっています。6月上旬出来予定の3刷目では新しいオビにて出荷、さらなる増売を目指します。

【内容紹介】
人類に残された超難問、ABC予想の解決をも含むとするIUT(宇宙際タイヒミュラー)理論。京都大学の望月新一教授によって構築された論文は、「未来から来た論文」と称されるなど、数学界のみならず、世界に衝撃をもたらしました。この論文は、世界で理解できるのは多く見積もっても数人、といわれるほどの難解さであり、論文の発表から6年以上たった現在もなおアクセプトに至っていません。

望月教授と、議論と親交を重ねてきた著者は、宇宙際タイヒミュラー理論はただ難解なだけではなく、数学者ではない一般の人たちにもわかってもらえるような自然な考え方に根ざしていると考えています。

本書では、理論のエッセンスを一般の読者に向けてわかりやすく紹介。その斬新さと独創性を体感できる奇跡の一冊です。理論の提唱者である望月新一教授の特別寄稿も収録! メディアにはほとんど登場しない方なのでこちらも非常に貴重です。

【目次】
第1章 IUTショック
第2章 数学者の仕事
第3章 宇宙際幾何学者
第4章 たし算とかけ算
第5章 パズルのピース
第6章 対称性通信
第7章 「行為」の計算
第8章 伝達・復元・ひずみ

【書誌情報】
書名:宇宙と宇宙をつなぐ数学 IUT理論の衝撃
著者名:加藤文元
発売日:2019年4月25日
定価:(本体1,600円+税) ※電子書籍も好評発売中
体裁:四六判
ISBN:978-4-04-400417-0
ページ数:304P
発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/321802000140/

【著者プロフィール】
加藤文元(かとうふみはる)
1968年、宮城県生まれ。東京工業大学理学院数学系教授。97年、京都大学大学院理学研究科数学数理解析専攻博士後期課程修了。九州大学大学院助手、京都大学大学院准教授などを経て、2016年より現職。著書に『ガロア 天才数学者の生涯』『物語 数学の歴史 正しさへの挑戦』『数学する精神 正しさの創造、美しさの発見』(以上、中公新書)、『数学の想像力 正しさの深層に何があるのか』(筑摩選書)、『天に向かって続く数』(共著日本評論社)など。