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掲載開始日 2018年11月30日

水木しげる21枚の未発表原画、ついに書籍化!没後3年、11月30日のゲゲゲ忌にあわせて発売。

圧倒的に美しい妖怪画、165体の妖怪解説収録!

水木しげる氏の繊細な妖怪絵を妖怪学の第一人者・小松和彦氏が民俗学の観点から文章化。子どもから大人まで楽しめるオールカラー96p。特別寄稿「ふるえる心」を画家・山口晃氏が書き下ろし!



株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:松原眞樹)は、水木しげる氏没後3年となる11月30日のゲゲゲ忌にあわせ、未発表原画を収録した『妖怪のいるところ』(絵 水木しげる 文 小松和彦)を発売します。見て楽しい。読んでさらに楽しい。水木しげる氏の妖怪アートブックです。





大判の美しい21枚の絵はすべて未発表作品。この絵に妖怪学の第一人者・小松和彦氏による解説をつけました。また、妖怪や幽霊や妖精たちを”場所”という切り口で分類整理した希少な本作。165体の妖怪解説も収録しました。さらに、画家・山口晃氏による特別寄稿「ふるえる心」を収録。本作のために、一般的な”絵画鑑賞論”に加え”水木絵の楽しみ方”を執筆いただきました。
ブックデザインにはアルビレオを起用。永久保存版にしたくなる筒箱、表紙には浮き上がる妖怪たちといった造本にもご注目ください!





■目次
特別寄稿 「ふるえる心」山口晃
一 妖怪のとき・暗闇の世界
二 妖怪が出没する場所
三 死後の世界への道
四 家に棲む霊
五 古道具・モノに籠もる霊
六 動物の霊
七 植物の霊
八 祟る妖怪
九 妖怪と幽霊
十 妖怪と図像 その姿かたち
十一 妖怪と音
十二 カミと妖怪
十三 都市と妖怪
十四 妖怪を発見した人たち
十五 妖怪の比較研究
十六 妖怪とは何か
あとがき 小松和彦

■書誌情報
発売:2018年11月30日(金)
定価:本体3000円+税
体裁:A4判 筒箱仕様 オールカラー
頁数:96頁
装丁:アルビレオ
★電子書籍:
[配信日]11月30日(金)
※ストアによって配信日が異なる場合がございます。
[希望小売価格]希望小売価格:3000円+税

■プロフィール
水木しげる(みずき しげる)
1922年(大正11年)生まれ。鳥取県境港市育ち。太平洋戦争時、激戦地ラバウルに出征し、爆撃で左腕を失うも九死に一生を得る。復員後は様々な職業につきながら紙芝居作家となり、以後、58年「ロケットマン」で漫画家デビュー。代表作に『ゲゲゲの鬼太郎』『河童の三平』『悪魔くん』など。1991年紫綬褒章、2003年旭日小綬章を受章。2007年『のんのんばあとオレ』でフランス・アングレーム国際漫画祭において最優秀漫画賞を受賞。2010年文化功労者。2015年11月30日死去。享年93。

小松和彦 (こまつ かずひこ)
1947年、東京都生まれ。国際日本文化研究センター所長。埼玉大学教養学部教養学科卒業、東京都立大学大学院社会科学研究科(社会人類学)博士課程修了。専攻は文化人類学・民俗学。著書に『いざなぎ流の研究─歴史のなかのいざなぎ流太夫』(角川学芸出版)、『神隠しと日本人』『妖怪文化入門』『呪いと日本人』『異界と日本人』『鬼と日本人』(角川ソフィア文庫)、『百鬼夜行絵巻の謎』(集英社新書)、編著に『妖怪学の基礎知識』(角川選書)など、多数。2013年、紫綬褒章受章。2016年、文化功労者。

山口晃 (やまぐち あきら)
1969年東京都生まれ、群馬県桐生市育ち。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻(油絵)修士課程修了。2013年自著『ヘンな日本美術史』(祥伝社)で第12回小林秀雄賞受賞。2017年桐生市初の藝術大使に就任。主な展覧会に、2012年「望郷 TOKIORE(I) M I X」(メゾンエルメス銀座8階フォーラム) 、2015年「山口晃展 前に下がる 下を仰ぐ」(水戸芸術館現代美術ギャラリー) 、2018年個展「Resonating Surfaces」(Daiwa Foundation Japan House Gallery、ロンドン)等。近著に『すゞしろ日記 参』(羽鳥書店)、『山口晃 大画面作品集』(青幻舎)等。