掲載開始日 2025年12月02日
東南アジア最大級のアニメイベントやJ-POPトップアーティストの海外ライブを興行するSOZO社を子会社化
~IPの東南アジア全域への展開と多角的なメディアミックスを加速~
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、以下「KADOKAWA」)は、2025年11月、東南アジア最大級のアニメイベント「アニメ・フェスティバル・アジア」(以下「AFA」)やJ-POPアーティストの海外公演も手掛けるSOZO Pte Ltd(読み:ソウゾウ、本社:シンガポール、創業者・Managing Director:Shawn Chin、以下「SOZO」)の株式を取得し、子会社化したことをお知らせします。
株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区、取締役 代表執行役社長 CEO:夏野剛、以下「KADOKAWA」)は、2025年11月、東南アジア最大級のアニメイベント「アニメ・フェスティバル・アジア」(以下「AFA」)やJ-POPアーティストの海外公演も手掛けるSOZO Pte Ltd(読み:ソウゾウ、本社:シンガポール、創業者・Managing Director:Shawn Chin、以下「SOZO」)の株式を取得し、子会社化したことをお知らせします。
(左から)SOZO Managing Director Shawn Chin氏、SOZO Executive Director Maria Hendro氏、KADOKAWA Chief Executive Officer 夏野剛、KADOKAWA Chief Global Officer 泉水敬
■背景と目的
SOZOは、東南アジアにおける日本関連のエンターテインメントのコンテンツやプラットフォームの展開を牽引するリーディングカンパニーです。東南アジア最大級のアニメイベント「AFA」など大型イベントの企画・運営を中核に、日本人トップアーティストの東南アジア公演のプロデュース、人気アニメ作品などの展覧会・イベントの開催、関連グッズの商品開発・流通など、エンターテインメント領域における多角的な事業を展開しています。
「AFA」は、2008年にシンガポールで第1回が開催されて以来、インドネシア、マレーシア、タイ、香港、さらには日本を含むその他アジア各国へと開催地域を拡大し、日本のアニメ・コミック・ゲームを中心としたポップカルチャーを発信してきました。これまで32回にわたり開催され、約300万人を動員。東南アジア最大級のアニメイベントとして確固たる地位を築いています。昨年開催された「AFA Singapore 2024」では、3日間で約13万人が来場。企業とファン双方の出展による広大なブース展示に加え、声優・監督・プロデューサーなど舞台裏で活躍するゲストによるトークショー、日本のトップアーティストを含む世界的に人気の音楽アーティストによるパフォーマンスなど、充実したステージで構成されています。
東南アジア市場では、著しい経済成長とともに、日本のポップカルチャーへの関心が急速に高まっています。アニメ・漫画・ゲーム・音楽など多様なメディアの人気が拡大しており、近年ではエンターテインメント業界以外の企業とのコラボレーションも増加。日本コンテンツの存在感は年々強まっています。
そうした中、KADOKAWAグループは、多彩なポートフォリオから成るIP(Intellectual Property)を安定的に創出し、世界に広く展開することを中核とした「グローバル・メディアミックス with Technology」の推進を基本戦略として掲げ、これまで北米・中華圏・東南アジア・欧州を中心に海外拠点の事業基盤強化・拡大を進めてまいりました。
東南アジアではすでにタイ、マレーシア、シンガポール、インドネシアに拠点を持ち、コミック・ライトノベルを中心とした翻訳出版、電子書籍プラットフォームの運営、グッズ(MD)の企画・流通、直営店舗の運営、映画の配給など、幅広く事業を展開しています。この東南アジア市場において、SOZOとKADOKAWAグループは、これまでも10年以上にわたり協業を重ねてきました。2014年には当社グループの株式会社ドワンゴが主催する「ニコニコ超会議」の海外出張版を「AFA」と併催。昨年にはドワンゴがSOZOと共に国際的なクリエイター連携プログラム「Asia Creators Cross」を立ち上げ、「AFA Singapore 2025」に出展・協賛しています。KADOKAWAとしても「AFA」におけるアニメ作品のステージ展開などを通じて連携を深めてきました。
今回のSOZOの子会社化により「AFA」をはじめとする大型アニメイベントや、アニメソングを含む音楽ライブ、IP関連イベント等、リアルイベントやD2C(Direct to Consumer)事業を強化することで、KADOKAWAグループのIPの認知度向上や、全方位的なメディアミックス展開による収益拡大、KADOKAWAを含む日本コンテンツの発信力の強化を目指してまいります。さらに、動画コミュニティサービス「ニコニコ」で活動するクリエイターやアーティストの海外公演、大型イベントへの出演によって、多様な才能をアジア市場へ広げる取り組みにも注力してまいります。
[KADOKAWAグループが東南アジアで展開する事業]SOZOのグループ入りによってイベント事業、リテール/D2C事業の強化が可能に。
[日本のコンテンツを愛するファンが集う「AFA」の様子]
※ニコニコ超会議の海外出張版「ニコニコ国会議 ~Japan Internet Culture Festival~」シンガポールで12月に初開催決定
https://dwango.co.jp/news/4942583337797709782/
※ドワンゴとSOZOがアジアを起点に 世界のクリエイターをつなぐ連携プログラム「Asia Creators Cross」開始
https://dwango.co.jp/news/5123395523969024/
※ニコニコ超会議の人気企画が海外進出 東南アジア最大級のアニメイベント「AFA Singapore 2025」に出展決定
https://dwango.co.jp/news/5167469790494720/
■Shawn Chin氏(SOZO) コメント
私は常々KADOKAWAに敬意を抱いており、自身が設立した会社がこれほど歴史と信頼あるグループの一員になることに、夢のような喜びを感じています。SOZOは17年前の創業以来、シンガポールと東南アジア全域で日本のエンターテインメント市場を開拓し、成長させることに尽力してまいりました。SOZOがKADOKAWAグループに加わることで、私たちはさらに優れた、強力な存在になることができるものと確信しています。KADOKAWAのダイナミックな経営陣と緊密に連携し、SOZOを東南アジア、そしてその先の新たな高みへと導くことを楽しみにしています。私たちの未来は、ここからさらに明るくなることでしょう。
(原文)
I have always admired KADOKAWA, and it feels like a dream to see the company I founded become part of such a long-standing and respected group. Since its inception 17 years ago, SOZO has been committed to pioneering and growing the Japanese entertainment market in Singapore and across Southeast Asia. With SOZO joining the KADOKAWA group, I am confident we will become even better and stronger. I look forward to working closely with KADOKAWA’s dynamic management to bring SOZO to new heights in Southeast Asia and beyond. The future can only get brighter from here.
■夏野剛(KADOKAWA) コメント
長年の信頼できるパートナーであるSOZOをグループに迎え入れることができ、大変嬉しく思います。
SOZOは「AFA」を通じて東南アジアの熱狂を牽引し続けてきたリーディングカンパニーです。今回の統合により、当社の出版・IP創出事業にリアルイベントとD2Cの機能が加わり、同地域においてIPの創出から体験提供までを一気通貫で行う体制が整います。
「グローバル・メディアミックス with Technology」という当社グループの基本戦略の実現に向け、Shawn氏をはじめとするSOZOの皆様と共に、世界中のファンへさらなる感動を届けてまいります。
■SOZO 会社概要
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/7006/table/18318_1_e1331c682fe94da19d16beb9c233b0b3.jpg?v=202512020110 ]
■業績への影響
本件が当期の連結業績に与える影響は軽微です。
■株式会社KADOKAWAについて
出版、アニメ・実写映像、ゲーム、Webサービス、教育・EdTechなどの事業を展開する総合エンターテインメント企業です。世界中から才能を発掘して多彩なIP(Intellectual Property)を創出し、さまざまなメディアで展開。創出したIPをテクノロジーの活用により世界に届ける「グローバル・メディアミックス with Technology」戦略を掲げ、IP価値の最大化を推進しています。
https://group.kadokawa.co.jp/
【参考情報:KADOKAWAグループの東南アジア拠点一覧】
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/7006/table/18318_2_9627b03e48d88bfc10296b6b4f6f2a27.jpg?v=202512020110 ]

