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掲載開始日 2025年10月08日

直木賞作家・角田光代さんが初めて書き下ろした猫のお話の絵本『ねこがしんぱい』発売

角田さんの愛猫・トトとの暮らしから生まれた、ちょっぴりシュールなユーモラス絵本







株式会社KADOKAWA(本社:東京都千代田区)は、絵本『ねこがしんぱい』(作・角田光代 絵・小池壮太)を、2025年10月8日(水)に発売しました。

愛猫家として知られる角田さんが、大好きだから心配しすぎてしまう家族の様子をユーモラスに描いています。絵は静物画や風景画、絵本でも活躍の場を広げる洋画家・小池壮太さん。読んだあと、平和な日常がたまらなく愛おしくなる一冊です。

発売を記念して角田さん、小池さんのインタビューを公開しました。ぜひお読みください。



■角田光代さんのインタビュー

https://yomeruba.com/plus/edu/entry-84704.html



■小池壮太さんのインタビュー

https://yomeruba.com/plus/edu/entry-82546.html



■角田光代さんのショート動画

https://www.youtube.com/watch?v=8R7ZN9-AuBY

■作品紹介







わたしの おうちは、さんにんと ねこの かぞくです。

まず、おとうさんが かいしゃに いきます。それから、おかあさんと わたしが おうちを でます。

ねこの たまこは おるすばん。

わたしは たまこのことを かんがえています。たまこは さびしくないかしら。

おかあさんも おとうさんも たまこのことが、心配でたまりません。

「たまこが ティッシュを だして、ぐるぐるまきに なっていないかな」

「ひとりで 遠くに いってしまって、おうちが どこか わからなくなって 帰りたいのに 帰れなくて、えーんえーんと ないていたら、どうしよう」

かぞくの だれも しらないのです……。

家族が いないとき、たまこが どう過ごしているのか。

ティッシュの雲に のって、遠くへ 飛んでいくことを。

遠い国の友だちと オンラインで 遊ぶ約束だって できることを。

たまこを心配する家族が いそいで家に帰ると、たまこは……!?





■著者紹介

作・角田光代(かくたみつよ)


撮影:野口彈
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。1990年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で産経児童出版文化賞フジテレビ賞、路傍の石文学賞、『空中庭園』で婦人公論文芸賞、『対岸の彼女』で直木賞、「ロック母」で川端康成文学賞、『八日目の蟬』で中央公論文芸賞、『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞、『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、『源氏物語』訳で読売文学賞(研究・翻訳賞)、『方舟を燃やす』で吉川英治文学賞を受賞。他に飼い猫との暮らしを描いたエッセイ『今日も一日きみを見てた』『明日も一日きみを見てる』など著書多数。









絵・小池壮太(こいけそうた)



1977年、東京都生まれ。京都市在住。静謐かつあたたかみのある画風で、静物画や風景画を中心に絵画作品を発表。洋画家として画壇で活躍するかたわら、近年は絵本作家としても活躍の場を広げている。主な絵本の作品に、『おやつトランポリン』『おだんごダイブ』(文・大塚健太、ともに白泉社)、『やすみのひ』(ブロンズ新社)、『文房具のやすみじかん』(文・土橋正)、こどものとも『トマトとなすときゅうりのなつ』(文・木村晃彦、ともに福音館書店)、『しんぶんのタバー』(文・萩原弓佳PHP研究所)などがある。











■書誌情報



書名:ねこがしんぱい

作:角田光代

絵:小池壮太

定価:1,760円(本体1,600円+税)

発売日:2025年10月8日(水)

判型:A4変形判

ページ数:オールカラー38ページ

ISBN:9784041158456

対象年齢:4歳くらい~

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