怪談

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年09月22日
判型:
文庫判
ページ数:
224
ISBN:
9784041166666
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怪談

  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年09月22日
判型:
文庫判
ページ数:
224
ISBN:
9784041166666

八雲が世界に紹介した驚異の書「KWAIDAN」の真の姿が、明らかに!

「聞いていただこう、ホーイチ・ジ・イヤーレスの物語を──」円城塔

作家・円城塔が、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの名著「KWAIDAN」を直訳!

ダン・ノ・ウラの戦いの物語を──最も悲哀の深いくだりであるから(「ミミ・ナシ・ホーイチの物語」)
オ・ジョチューは振り返り、そうして袖を下ろすと手で顔を撫でてみせ──(「ムジナ」)
スライド式のスクリーンを開け、そうして彼は見たのだったが、ランタンの光に照らし出された五人の寝姿には──首がなかった!(「ロクロ・クビ」)

日本という未知の国の物語を、英語読者に向けて語るハーンの流儀を再現すると、日本の言葉はただのアルファベットの連なりで得体のしれない音となり、読み手の前に呪文のように放り出され、全てが説明されるわけでもない。当然これは、英語読者にとって「読みやすい物語」ではなく「驚異の書」として受け止められたことだろう。(「訳者あとがき」)

1904年に英・米国で発表された「KWAIDAN」には、遥かかなたの異国「JAPAN」の物語が描かれた。
当時、本書を手にした読者は何を感じたのだろうか。
円城塔が白日の下に晒す、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの名著「KWAIDAN」の真の姿。
待望の文庫化
「聞いていただこう、ホーイチ・ジ・イヤーレスの物語を──」円城塔

作家・円城塔が、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの名著「KWAIDAN」を直訳!

ダン・ノ・ウラの戦いの物語を──最も悲哀の深いくだりであるから(「ミミ・ナシ・ホーイチの物語」)
オ・ジョチューは振り返り、そうして袖を下ろすと手で顔を撫でてみせ──(「ムジナ」)
スライド式のスクリーンを開け、そうして彼は見たのだったが、ランタンの光に照らし出された五人の寝姿には──首がなかった!(「ロクロ・クビ」)

日本という未知の国の物語を、英語読者に向けて語るハーンの流儀を再現すると、日本の言葉はただのアルファベットの連なりで得体のしれない音となり、読み手の前に呪文のように放り出され、全てが説明されるわけでもない。当然これは、英語読者にとって「読みやすい物語」ではなく「驚異の書」として受け止められたことだろう。(「訳者あとがき」)

1904年に英・米国で発表された「KWAIDAN」には、遥かかなたの異国「JAPAN」の物語が描かれた。
当時、本書を手にした読者は何を感じたのだろうか。
円城塔が白日の下に晒す、小泉八雲ことラフカディオ・ハーンの名著「KWAIDAN」の真の姿。
待望の文庫化

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ



怪談
 ミミ・ナシ・ホーイチの物語
 オシドリ
 オ・テイの物語
 ウバザクラ
 かけひき
 鏡と鐘と
 ジキニンキ
 ムジナ
 ロクロ・クビ
 葬られた秘密
 ユキ・オンナ
 アオヤギの物語
 ジウ・ロク・ザクラ
 アキノスケの夢
 リキ・バカ
 ヒ・マワリ
 ホーライ

虫の研究
 蝶
 蚊
 蟻

解題
訳者あとがき

「怪談」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • おそらく簑であるものが"藁製のレインコート"と書かれているなど、日本にしかない固有名詞が英語圏でも通じるように置き換えられていて、翻訳するということの味わい深さがを堪能できる。なんかニンジャスレイヤー味 おそらく簑であるものが"藁製のレインコート"と書かれているなど、日本にしかない固有名詞が英語圏でも通じるように置き換えられていて、翻訳するということの味わい深さがを堪能できる。なんかニンジャスレイヤー味がある。 蚊の章はよっぽど痒くて辟易したんだろうなと思った。 石油(灯油)を淀みに流し入れるとボウフラが孵化できなくなると書いているが、環境破壊になると断念したようだ。因みに現代のwebでは水差しに10円玉を入れておいたら銅イオンの殺菌効果で切り花も長持ちするし、ボウフラも発生しないとあった。 …続きを読む
    そふぃあ
    2025年10月13日
    22人がナイス!しています
  • 朝ドラの「ばけばけ」は小泉八雲夫婦が主役。前から好きだった八雲の『怪談』をまた読みたくなった。今回は、円城塔さんが直訳と称し、ハーンが英語で日本を紹介した時のように、「英語読者のように読む」形で翻訳し 朝ドラの「ばけばけ」は小泉八雲夫婦が主役。前から好きだった八雲の『怪談』をまた読みたくなった。今回は、円城塔さんが直訳と称し、ハーンが英語で日本を紹介した時のように、「英語読者のように読む」形で翻訳している。ハーンの息遣いが感じられ、ゴブリンといったり、オ・ユキと表しているのも新鮮。日本語読みにしているところの注釈も面白い。例えば、「むじな」の”オ・ジョチュー(良家の子女)は、見知らぬ若い女性に話しかける際の、公的な用法である。"ソバは、蕎麦の加工品であり、バーミチェリ類似の借品である。”などなど。 …続きを読む
    コニコ@共楽
    2025年10月31日
    14人がナイス!しています
  • 「耳なし芳一」などは、民話のようなものとしては知っていたものの、小泉八雲の『怪談』として読むのは初めてだった。「雪女」にせよ「ろくろ首」にせよ、極東の小国の民話が海外に紹介された時の衝撃を擬似体験する 「耳なし芳一」などは、民話のようなものとしては知っていたものの、小泉八雲の『怪談』として読むのは初めてだった。「雪女」にせよ「ろくろ首」にせよ、極東の小国の民話が海外に紹介された時の衝撃を擬似体験するがごとく、海外文学の翻訳調で書いた工夫がおもしろかった。これはおそらく、『文字渦』の中で源氏物語をそのように翻訳する、というアイデアを実践したものだろう。『虫の研究』はまた違った趣向だが、日本(中国も混ざっている?)の土着的な考え方を客観的に読めるという点で興味深い。 …続きを読む
    アドソ
    2025年10月06日
    11人がナイス!しています

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