うたかたの娘

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年10月01日
判型:
四六判
ページ数:
256
ISBN:
9784041166215

うたかたの娘

  • 著者 綿原 芹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年10月01日
判型:
四六判
ページ数:
256
ISBN:
9784041166215

第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〈大賞〉受賞作

道に佇む不気味な人物をきっかけにしてナンパに成功した「僕」。相手の女性と雑談をするうちに故郷の話になる。そこは若狭のとある港町で、奇妙な人魚伝説があるのだ。そのまま「僕」は高校時代を思い出し、並外れた美しさで目立っていた水嶋という女子生徒のことを語る。彼女はある日、秘密を「僕」に明かした。「私、人魚かもしれん」幼い頃に〈何か〉の血を飲んだことで、大病が治り、さらには顔の造りが美しく変化したのだと――。 道に佇む不気味な人物をきっかけにしてナンパに成功した「僕」。相手の女性と雑談をするうちに故郷の話になる。そこは若狭のとある港町で、奇妙な人魚伝説があるのだ。そのまま「僕」は高校時代を思い出し、並外れた美しさで目立っていた水嶋という女子生徒のことを語る。彼女はある日、秘密を「僕」に明かした。「私、人魚かもしれん」幼い頃に〈何か〉の血を飲んだことで、大病が治り、さらには顔の造りが美しく変化したのだと――。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

もくじ

1.あぶくの娘
2.にんぎょにんぎょう
3.へしむれる
4.鏡の穴

「うたかたの娘」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 面白くて夢中になって読んだ。やけに美しい人に惹きつけられる。あの人は人魚なのではないか。容貌の美醜というテーマを繊細にも物語に上手く落とし込んでいて、不思議と読み進められてしまう。それぞれの話での異な 面白くて夢中になって読んだ。やけに美しい人に惹きつけられる。あの人は人魚なのではないか。容貌の美醜というテーマを繊細にも物語に上手く落とし込んでいて、不思議と読み進められてしまう。それぞれの話での異なる描き方によって、人魚への恐怖感は読み進むほどに高まる。 …続きを読む
    ほたる
    2025年10月04日
    11人がナイス!しています
  • ★★★☆☆星3【人魚】 第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞、デビュー作。ホラー感はそんなに強くないが多少あり。あぶくの娘は高校生のルッキズムや恋、にんぎょにんぎょうは会社のパワハラ、へしむれるは水族館の異 ★★★☆☆星3【人魚】 第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞受賞、デビュー作。ホラー感はそんなに強くないが多少あり。あぶくの娘は高校生のルッキズムや恋、にんぎょにんぎょうは会社のパワハラ、へしむれるは水族館の異変、そして鏡の穴は過去ネタバラシ。人間を圧倒的な美貌で惑わせ、自分の血肉を食べさせることでその人の体を乗っ取ることで永遠の若さと命を得る人魚。 …続きを読む
    にころ
    2025年10月19日
    9人がナイス!しています
  • 第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、大賞・カクヨム賞同時受賞作。今回、初めてカクヨムで事前に候補作全作を読んだのだが、間違いなくこの作品が複数部門を受賞すると確信していた。「人魚」という誰もが知る妖魔 第45回横溝正史ミステリ&ホラー大賞、大賞・カクヨム賞同時受賞作。今回、初めてカクヨムで事前に候補作全作を読んだのだが、間違いなくこの作品が複数部門を受賞すると確信していた。「人魚」という誰もが知る妖魔の「生態」を、この上もなくおぞましく、奇怪なものとして描写しており、イメージが更新された。個人的にだが諸星大二郎の影を感じた。わけても「美醜」に対する極めて真摯な考察が、見事なまでに物語として結実しており、作品の価値を決定的に底上げしている。明らかに「日本ホラー小説大賞」的な作品だった。複数受賞宜なるかな。 …続きを読む
    yukikaze
    2025年10月13日
    7人がナイス!しています

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