降りる人

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2025年09月26日
判型:
四六変形判
ページ数:
240
ISBN:
9784041166048

降りる人

  • 著者 木野 寿彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2025年09月26日
判型:
四六変形判
ページ数:
240
ISBN:
9784041166048

「しれっと生きればいいだろ」 選考委員感嘆の小説 野性時代新人賞受賞作

〇「滑稽でもあり哀れでもある主人公が、実在の人物に思えるほど描写が自然で的確」(冲方丁/選評)
〇「名作が名作として読者の心に届く瞬間を目の当たりにできた思いで胸が熱くなった。」(辻村深月/選評)
〇「選評を書いているいまも、得がたい余韻がつづいている。」(道尾秀介/選評)
〇「淡々とした、ときにはユーモラスな語り口ながら、最後の一行まで緊張感が失われないのは、主人公の根源的な戦いを、緻密に、正確に、描いているからだ。感銘を受けた。」(森見登美彦/選評)
〇「こういう人の、こういう日々こそを、青春と呼びたい。いや、呼ばせてください。」(尾崎世界観)

心身ともに疲弊して仕事を辞めた30歳の宮田は、唯一の友人である浜野から、期間工は人と接することの少ない「人間だとは思われない、ほとんど透明」な仕事だと聞き、浜野と共に工場で働くことに。
絶え間なく人間性を削り取られるような境遇の中、気付けば人間らしい営みを求めるようになっていく宮田だったが、実はある秘密を抱えており――。
選考委員の胸を打った、第16回小説野性時代新人賞受賞作!
〇「滑稽でもあり哀れでもある主人公が、実在の人物に思えるほど描写が自然で的確」(冲方丁/選評)
〇「名作が名作として読者の心に届く瞬間を目の当たりにできた思いで胸が熱くなった。」(辻村深月/選評)
〇「選評を書いているいまも、得がたい余韻がつづいている。」(道尾秀介/選評)
〇「淡々とした、ときにはユーモラスな語り口ながら、最後の一行まで緊張感が失われないのは、主人公の根源的な戦いを、緻密に、正確に、描いているからだ。感銘を受けた。」(森見登美彦/選評)
〇「こういう人の、こういう日々こそを、青春と呼びたい。いや、呼ばせてください。」(尾崎世界観)

心身ともに疲弊して仕事を辞めた30歳の宮田は、唯一の友人である浜野から、期間工は人と接することの少ない「人間だとは思われない、ほとんど透明」な仕事だと聞き、浜野と共に工場で働くことに。
絶え間なく人間性を削り取られるような境遇の中、気付けば人間らしい営みを求めるようになっていく宮田だったが、実はある秘密を抱えており――。
選考委員の胸を打った、第16回小説野性時代新人賞受賞作!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ





春隣

選考経過/受賞の言葉/選評/歴代受賞作

「降りる人」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 惹き込まれ大切に読んだ。期間工として働く主人公と友人の淡々とした生活。二人の関係を何と呼べばいいのだろう。アダルトビデオの話ばかりしていても、お互いの清い魂を信じ安心しているような気品がある。「小説野 惹き込まれ大切に読んだ。期間工として働く主人公と友人の淡々とした生活。二人の関係を何と呼べばいいのだろう。アダルトビデオの話ばかりしていても、お互いの清い魂を信じ安心しているような気品がある。「小説野生時代新人賞」を受賞。その選評で道尾秀介が映画『PERFECT DAYS』を引き合いに出しているが、私も読みながらこの映画を思い描いていた。滑稽の中にある静謐。静謐の中にある狂気。「誰にも顧みられなかった僕の悲しみ」という主人公の孤独に胸が痛む。生きる意味だとか愛だとか、それが隣にあることは当たり前ではない。 …続きを読む
    しいたけ
    2026年02月03日
    73人がナイス!しています
  • 読友さんの読みたい本で知りました。第16回小説野性時代新人賞受賞作。大卒で就職するも鬱になり退職した宮田。その後高校の同級生だった浜野に誘われ非正規の期間工へ。工場と寮を行き来する生活を綴った物語。とて 読友さんの読みたい本で知りました。第16回小説野性時代新人賞受賞作。大卒で就職するも鬱になり退職した宮田。その後高校の同級生だった浜野に誘われ非正規の期間工へ。工場と寮を行き来する生活を綴った物語。とてもリアルだ。リアルすぎてつらい人もいるかもしれない。でも、単調な日常とやるせなさの中に、ニーチェやAVやユーモアがアクセントになり、不幸そうだけど笑えるという不思議な読後感。浜野のくだらない言葉に何度も何度も救われた。著者デビュー作。とても良かったです。 …続きを読む
    えんちゃん
    2025年10月28日
    60人がナイス!しています
  • 車谷長吉・西村賢太両氏の作風を彷彿とさせる季節工の束の間ながらこれでもかと様々盛りだくさんの物語。主人公の覚めた眼差しが捉える自身と唯一の友人浜野との交流や上司である独特の班長や同僚たちとのぎこちない 車谷長吉・西村賢太両氏の作風を彷彿とさせる季節工の束の間ながらこれでもかと様々盛りだくさんの物語。主人公の覚めた眼差しが捉える自身と唯一の友人浜野との交流や上司である独特の班長や同僚たちとのぎこちないやり取りに作業内容から休憩も含めた工場に絡む描写と独特の総括がみずみずしく時に苦々しい。ニーチェの「ツァラトストラはこう語った」が事あるごとに引用されアクセントに。ツァラトストラはそう言えば山にこもったり降りてきたりを繰り返してきたけど表題に絡むかどうかはわからない。終盤の爆弾の話で不穏な余韻も。 …続きを読む
    ジョンノレン
    2025年12月25日
    46人がナイス!しています

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