- 著者 メンヘラ大学生
- 発売日:
- 2025年07月02日
君と結ばれる世界でなくても
- 著者 メンヘラ大学生
- 発売日:
- 2025年07月02日
『君に選ばれたい人生だった』の著者による新時代の共感必至“片想い”小説
すべての物事に境界線がある。
日なたと陰。
友情と恋愛。
選ばれた彼氏と、そうでない俺――
好きな人には恋人がいる、先生が好き、恋愛禁止を守れないアイドル、
成立しない男女の友情、年の差の恋……
SNSで若者から支持を集める著者が、恋愛に正しい・正しくないはあるのかを問う、
切なくて、痛い、不器用な8つのラブストーリー
その立ち位置は俺じゃダメなんですか?
何度も口にしかけたことのある禁句が、缶をあおれば容易く喉の下へと消える。
事情に踏み込みすぎないことで、彼女の一歩後ろのこの場所を、なんとか俺は守ることができている。
彼女は、居酒屋にいても、狭い部屋の中に居ても、好きな人の名前を出した。
どこにいても、好きな人の存在があった。彼女の遠い視線は、新宿を向いていた。
それでも、機会を待っていた。男とけんかをしたと聞くたびに心が躍った。
彼女の肢体を抱きしめているときは、たしかに彼女は俺のものになった。
あの時間だけは、正真正銘、二人の間には誰も入れないはずだった。
――本文より
日なたと陰。
友情と恋愛。
選ばれた彼氏と、そうでない俺――
好きな人には恋人がいる、先生が好き、恋愛禁止を守れないアイドル、
成立しない男女の友情、年の差の恋……
SNSで若者から支持を集める著者が、恋愛に正しい・正しくないはあるのかを問う、
切なくて、痛い、不器用な8つのラブストーリー
その立ち位置は俺じゃダメなんですか?
何度も口にしかけたことのある禁句が、缶をあおれば容易く喉の下へと消える。
事情に踏み込みすぎないことで、彼女の一歩後ろのこの場所を、なんとか俺は守ることができている。
彼女は、居酒屋にいても、狭い部屋の中に居ても、好きな人の名前を出した。
どこにいても、好きな人の存在があった。彼女の遠い視線は、新宿を向いていた。
それでも、機会を待っていた。男とけんかをしたと聞くたびに心が躍った。
彼女の肢体を抱きしめているときは、たしかに彼女は俺のものになった。
あの時間だけは、正真正銘、二人の間には誰も入れないはずだった。
――本文より
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。