そのハミングは7

そのハミングは7

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

購入する
試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年12月18日
判型:
四六判
ページ数:
280
ISBN:
9784041156414

そのハミングは7

  • 著者 虹乃 ノラン
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年12月18日
判型:
四六判
ページ数:
280
ISBN:
9784041156414

視力を失くした僕は……その夏、光を見つける。

第9回カクヨムWeb小説コンテスト〈エンタメ総合部門〉特別賞受賞作

1992年8月、9歳の少年トビーは家族旅行中のフロリダでハリケーンに遭い、視力を失った。両親は変わらぬ愛情を持って接するが、トビーの心は傷ついて孤独のまま。彼の友達は、父がくれた仔犬のハミングだけだった――。ある夏の日、トビーはハミングとの散歩中に近所の森で古い鍵を拾う。持ち主はジャンナ・グッドスピード。酒に煙草にギター、見透かしたような言動をする、いけすかない無法者。はじめは仲違いを繰り返しながら、ふたりはだんだん距離を縮めていく。けれどもジャンには、誰にも触れられない秘密があって……。

人は誰しも、ある意味盲目である。
第9回カクヨムWeb小説コンテスト〈エンタメ総合部門〉特別賞受賞作

1992年8月、9歳の少年トビーは家族旅行中のフロリダでハリケーンに遭い、視力を失った。両親は変わらぬ愛情を持って接するが、トビーの心は傷ついて孤独のまま。彼の友達は、父がくれた仔犬のハミングだけだった――。ある夏の日、トビーはハミングとの散歩中に近所の森で古い鍵を拾う。持ち主はジャンナ・グッドスピード。酒に煙草にギター、見透かしたような言動をする、いけすかない無法者。はじめは仲違いを繰り返しながら、ふたりはだんだん距離を縮めていく。けれどもジャンには、誰にも触れられない秘密があって……。

人は誰しも、ある意味盲目である。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

  • ニコニコカドカワ祭り2025

「そのハミングは7」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 自分の中にある良心や善良さを具現化するときっとこんな物語になる気がするし、そうであって欲しい。あまりに柔らかで暖かくて、優しく抱きしめたくなるような小説でした。海外小説としか思えないほどナチュラルな文 自分の中にある良心や善良さを具現化するときっとこんな物語になる気がするし、そうであって欲しい。あまりに柔らかで暖かくて、優しく抱きしめたくなるような小説でした。海外小説としか思えないほどナチュラルな文化描写や、タイトルにある「ハミング」の意味など、本作の魅力は枚挙にいとまがない。人生が確実に良い方向へと向かっているという希望に浸らせてくれると同時に、変えられるのは自分自身だけであることも教えてくれる。いつか私にとっての暗闇が訪れた時に本作を読み返せるよう、そばに置いておきたい一冊です。 …続きを読む
    秋田健次郎
    2024年12月22日
    18人がナイス!しています
  • 海外文学を思わせるナチュラルな情景・人物描写だが、基本的には家族や友人、隣人間の愛や思いやりが隅々にまであふれていて、老若男女の万人に訴えるものがある。キリスト教的な見方とアメリカ先住民の教えとの融合 海外文学を思わせるナチュラルな情景・人物描写だが、基本的には家族や友人、隣人間の愛や思いやりが隅々にまであふれていて、老若男女の万人に訴えるものがある。キリスト教的な見方とアメリカ先住民の教えとの融合とがひとつの軸にもなるが、それ以上に、個々の『真実』を尊重しあうことの大切さを訴えている気もした。人はどんなに『離れて』いても、根気よく繋いでいけば必ずつながることができる、というメッセージがタイトルにも込められているのでは。 …続きを読む
    かつどん
    2025年01月06日
    6人がナイス!しています
  • 不幸な事故で視力を失う主人公。周囲の大人たちの根気強い支えがあるも、理不尽な現実に対する苛立ちはかえって募るばかりで、そんな自分にも嫌気がさすの悪循環。ジャンという不思議な青年と出会ったことをきっかけ 不幸な事故で視力を失う主人公。周囲の大人たちの根気強い支えがあるも、理不尽な現実に対する苛立ちはかえって募るばかりで、そんな自分にも嫌気がさすの悪循環。ジャンという不思議な青年と出会ったことをきっかけに、主人公の心にこれまで決めつけてきた相手の多面的な姿が見えてくる。「大人」という揺るぎなく思えたものに、自分と変わらない柔らかな子供の部分を見出すような。彼らもさまざまな感情を時に持て余しながら、愛ゆえに主人公を抱えてきたことを知るような。痛みと愛を知る彼が大切な人のために起こした行動にグッときました。 …続きを読む
    遠宮にけ❤️nilce
    2025年02月05日
    5人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品