テミスの不確かな法廷

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2024年03月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
232
ISBN:
9784041147931

テミスの不確かな法廷

  • 著者 直島 翔
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2024年03月26日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
232
ISBN:
9784041147931

社会に交わり、 ままならぬ心身と向き合い、 罪を裁く。

任官七年目の裁判官、安堂清春(あんどうきよはる)は、東京からY地裁に赴任して半年。幼い頃、発達障害と診断され、主治医のアドバイスを受け、自身の特性と向き合ってきた。
市長候補が襲われた詐欺未遂と傷害事件、ほほ笑みながら夫殺害を告白する女性教師、「娘は誰かに殺された」と主張する父親……。さまざまな事件と人との出会いを通じて、安堂は裁判官として、そしてひとりの人間として成長していく。
任官七年目の裁判官、安堂清春(あんどうきよはる)は、東京からY地裁に赴任して半年。幼い頃、発達障害と診断され、主治医のアドバイスを受け、自身の特性と向き合ってきた。
市長候補が襲われた詐欺未遂と傷害事件、ほほ笑みながら夫殺害を告白する女性教師、「娘は誰かに殺された」と主張する父親……。さまざまな事件と人との出会いを通じて、安堂は裁判官として、そしてひとりの人間として成長していく。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

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「テミスの不確かな法廷」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 10歳の時に発達障害(ADS・ADHD)と診断されるも、信頼できる医師に支えられ自らの生きづらさを自覚し、特性と共存しながら7年目の裁判官・安堂が格闘する日々。発達障害と一言で括るもそれは様々で、ここまでの年月 10歳の時に発達障害(ADS・ADHD)と診断されるも、信頼できる医師に支えられ自らの生きづらさを自覚し、特性と共存しながら7年目の裁判官・安堂が格闘する日々。発達障害と一言で括るもそれは様々で、ここまでの年月を思うと頑張ったんだろうなぁと、いや、頑張ってるんだなぁと肩入れして読んだ。連作3話。安堂の周りのキャラも好くて、これは是非ともシリーズ化して欲しい。その後が色々気になってしまう。特に弁護士・小野崎との行方だ。 …続きを読む
    いつでも母さん
    2024年04月16日
    150人がナイス!しています
  • なかなか良かった一冊。読み進めるほどに良さを感じた法廷ミステリ。そわそわ、むずむずと日々対峙する裁判官の安堂は、いわゆる発達障害。その彼の持つ"特性"に重点を置いて、そこを活かして真相へと描いているのが なかなか良かった一冊。読み進めるほどに良さを感じた法廷ミステリ。そわそわ、むずむずと日々対峙する裁判官の安堂は、いわゆる発達障害。その彼の持つ"特性"に重点を置いて、そこを活かして真相へと描いているのが良かった。殺人や詐欺未遂等、事件に向き合いながら自分の脳とも向き合う苦しみには時にせつなさも感じるほど。定着発達者とちがう、そう彼の心をサポートする医師の存在の大きさも良かった。日々、自分と闘い努力する彼の姿は裁判官として以上に一人の青年として応援したくなる。ラストは深呼吸したくなるほど清々しさでいっぱい。 …続きを読む
    ちょろこ
    2024年05月16日
    136人がナイス!しています
  • これまで読んだ法廷関係の作品とは少し違ってある意味新鮮。と、いうのは主人公の裁判官・安堂清春は幼い頃、発達障害と診断を受け自分の心の内と日々闘いながら法廷に座る任官7年目の裁判官だから。自分の特性が十 これまで読んだ法廷関係の作品とは少し違ってある意味新鮮。と、いうのは主人公の裁判官・安堂清春は幼い頃、発達障害と診断を受け自分の心の内と日々闘いながら法廷に座る任官7年目の裁判官だから。自分の特性が十分判っているだけに、それらに注意し困った時には幼少期からお世話になっている専門医に相談しながら自分と向き合う日々。彼ならではの特性で事件の真相が見えてくるのも面白い。社会との交わり、他人とのふれあい、一番やっかいな自分との格闘。安堂のこれからの成長を見守りたい。ミステリと人間味を十分に味わえる作品。 …続きを読む
    タイ子
    2024年05月14日
    123人がナイス!しています

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