- 著 川越 宗一
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2023年11月02日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 344
- ISBN:
- 9784041125090
福音列車
- 著 川越 宗一
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2023年11月02日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 344
- ISBN:
- 9784041125090
日本史が世界史と激突する瞬間のきらめく5つの福音を、直木賞作家が描く!
「福音の列車が、やっと日本にも来る。このやかましく、血なまぐさい戦闘の騒音とともに」
国と国の歴史が激突するその瞬間、その時代を活写した5つの物語。
明治維新の後、アメリカの海軍兵学校に留学した佐土原藩主の三男・島津啓次郎。彼はスピリチュアル(黒人霊歌)と出会い、これにぞっこんに。しかし、歌うにはソウルとガッツが必要だと言われる。「ゴスペル・トレイン」
上野戦争で死に損ない、妻と二人で「虹の国」ハワイへ移住して再起を図ろうとした伊奈弥二郎。待っていたのはサトウキビ農場での重労働だった。威圧的な白人農場主たちに、弥二郎とハワイ人労働者のエオノはストライク(労働争議)を決行する。「虹の国の侍」
第一次大戦後、日本が委任を受けて統治していた南洋のパラオにて。海軍大尉・宮里要は諜報目的で潜入した米軍将校・エリスの死体を検分したが、旅券からは肝心の顔写真が剥ぎ取られていた。「南洋の桜」
シベリア出兵にて、どうしても従えない命令を忌避して脱走兵になった、騎兵一等卒・鹿野三蔵。彼はモンゴルで、黒旗団(ハラ・スルデ・ブルク)という馬賊団に参加。生まれや人種を越えて、自らの国(ウルス)を探そうとする。「黒い旗のもとに」
神戸で生まれ育ち、祖国のためにインド国民軍婦人部隊、ラーニー・オブ・ジャンシー聯隊に志願した、少女・ヴィーナ。元サラリーマンの陸軍少尉で、インド独立指導者のチャンドラ・ボースに心酔する青年・蓮見孝太郎。インパール作戦で、近くて遠い二人の人生が交錯する。「進めデリーへ」
国と国の歴史が激突するその瞬間、その時代を活写した5つの物語。
明治維新の後、アメリカの海軍兵学校に留学した佐土原藩主の三男・島津啓次郎。彼はスピリチュアル(黒人霊歌)と出会い、これにぞっこんに。しかし、歌うにはソウルとガッツが必要だと言われる。「ゴスペル・トレイン」
上野戦争で死に損ない、妻と二人で「虹の国」ハワイへ移住して再起を図ろうとした伊奈弥二郎。待っていたのはサトウキビ農場での重労働だった。威圧的な白人農場主たちに、弥二郎とハワイ人労働者のエオノはストライク(労働争議)を決行する。「虹の国の侍」
第一次大戦後、日本が委任を受けて統治していた南洋のパラオにて。海軍大尉・宮里要は諜報目的で潜入した米軍将校・エリスの死体を検分したが、旅券からは肝心の顔写真が剥ぎ取られていた。「南洋の桜」
シベリア出兵にて、どうしても従えない命令を忌避して脱走兵になった、騎兵一等卒・鹿野三蔵。彼はモンゴルで、黒旗団(ハラ・スルデ・ブルク)という馬賊団に参加。生まれや人種を越えて、自らの国(ウルス)を探そうとする。「黒い旗のもとに」
神戸で生まれ育ち、祖国のためにインド国民軍婦人部隊、ラーニー・オブ・ジャンシー聯隊に志願した、少女・ヴィーナ。元サラリーマンの陸軍少尉で、インド独立指導者のチャンドラ・ボースに心酔する青年・蓮見孝太郎。インパール作戦で、近くて遠い二人の人生が交錯する。「進めデリーへ」
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
「ゴスペル・トレイン」
「虹の国の侍」
「南洋の桜」
「黒い旗のもとに」
「進めデリーへ」
「虹の国の侍」
「南洋の桜」
「黒い旗のもとに」
「進めデリーへ」
「福音列車」感想・レビュー
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アメリカの海軍兵学校で学び高い志を抱いた大名の三男坊、帰国後に巻き込まれた西南戦争による無念の結末。元旗本の侍が妻と共にハワイに移住したが、サトウキビ農場での重労働でストライキを決行、その後ある決断に …続きを読む2023年11月29日13人がナイス!しています
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西南戦争から、第二次世界大戦終結までの短編集。 日本人と関わりながら、大国のエゴに翻弄されながら独立を目指す集団の話し。 あまり、アジア独立の視点での話は少ないので、なかなか新鮮な話しが多かった。2023年12月05日11人がナイス!しています
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5つの短編の共通点は、外国との戦いのなかで日本人がどう生きたのかということ。どれも瞠目すべき内容に圧倒されるが、最終話「進めデリーへ!」の日本で生まれたインド人女性ヴィーナの、無鉄砲だけどとても共感で …続きを読む2023年11月12日6人がナイス!しています