歌集 ひかりを渡る舟

歌集 ひかりを渡る舟

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2021年09月30日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
236
ISBN:
9784048844390

歌集 ひかりを渡る舟

  • 著者 立花 開
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2021年09月30日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
236
ISBN:
9784048844390

やわらかく監禁されて降る雨に窓辺にもたれた一人、教室

猫を見送るとき、命を小舟に乗せて押し出すような感覚を覚えた。手を離すのはとても悲しい瞬間だが、命も言葉も見続けてさえいれば、ずっと光り続けてくれるのだと猫を喪って知った。小舟の航跡に光あれ。 猫を見送るとき、命を小舟に乗せて押し出すような感覚を覚えた。手を離すのはとても悲しい瞬間だが、命も言葉も見続けてさえいれば、ずっと光り続けてくれるのだと猫を喪って知った。小舟の航跡に光あれ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「歌集 ひかりを渡る舟」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 立花 開(たちばな はるき)1993年生まれ。「まひる野」所属。2011年、高校在学中に「一人、教室」50首で第57回角川短歌賞を最年少で受賞。「その唇にさびしきことを言わせたい例えば海の広遠などを」「うすみどりの気 立花 開(たちばな はるき)1993年生まれ。「まひる野」所属。2011年、高校在学中に「一人、教室」50首で第57回角川短歌賞を最年少で受賞。「その唇にさびしきことを言わせたい例えば海の広遠などを」「うすみどりの気配を髪にまといつつ風に押されて歩く。君まで」 …続きを読む
    双海(ふたみ)
    2023年06月14日
    11人がナイス!しています
  • 君の心に廃墟はありて喉元までまといつき咲いている沈丁花/去年より毛羽立つマフラー巻きつけた中でしかもう君の名を呼べぬ/右の額を車窓につけて眠りし日 世界にもたれて揺られていた日 君の心に廃墟はありて喉元までまといつき咲いている沈丁花/去年より毛羽立つマフラー巻きつけた中でしかもう君の名を呼べぬ/右の額を車窓につけて眠りし日 世界にもたれて揺られていた日
    ゆきだるま
    2021年11月04日
    5人がナイス!しています
  • 表紙とタイトルの美しさを裏切らない歌集で、ひかりの中に佇む優しい歌が多いのが心地よい。一方、心の中をぐっとつかんでくるような思いきった歌もあり、生活と寄り添いながらも夢と現を行き来するバランスが上手い 表紙とタイトルの美しさを裏切らない歌集で、ひかりの中に佇む優しい歌が多いのが心地よい。一方、心の中をぐっとつかんでくるような思いきった歌もあり、生活と寄り添いながらも夢と現を行き来するバランスが上手い。短歌をじっくり浴びる時間が欲しいときに良い歌集。 …続きを読む
    トマス
    2022年12月03日
    3人がナイス!しています

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