アルプスでこぼこ合唱団 電子版

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発売日:
2022年02月02日
商品形態:
電子書籍

アルプスでこぼこ合唱団

  • 著者 長坂 道子
発売日:
2022年02月02日
商品形態:
電子書籍

悶々とする日々で出会ったのは、謎めいた仲間たちと共に歌うこと――。

したたかでアンフレンドリーな、アルプスの小さな山国スイス。在住20年にもかかわらず、いまだここが「居場所」とはいえない――。そんな悶々とした中で出会ったのは、妙に謎めいた、多国籍な仲間たちの合唱団だった。悪戦苦闘の日々、少しずつ謎がとけてゆく仲間たちと、声を合わせて歌いながら「スイスという国」に根を張ってゆく、異文化合唱エッセイ。

(本書「あとがき」より)
 居場所ってなんだろう。歴史のどの時点で、世界のどの地点に生を受けるかなど、偶然の出来事でしかない。たまたま居合わせた場所や状況や歴史的時間の中で、人はどうやって居場所を探し、それを耕していけるのだろう。居心地の良い場所が築きにくい時に、息苦しい時に、仲間に入っていけない時に、どこにどうやって慰めを見つけたらいいのだろう。
 花の種が風に吹かれてどこかの土に着地する。よく知らない両隣の人たちと共に声を合わせて歌いながら、そんなイメージを私は度々思い浮かべていた。小さな種が、着地したその場所でむっくりと芽を出し、固い土の中にじわりじわりと根を張っていく様を想像した。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

メディアミックス情報

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「アルプスでこぼこ合唱団」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • スイスに移住し、どうしてもこの国に溶け込めないで悩む著者が、合唱団に参加することを通じて居場所を見つけてゆく経験が綴られる。合唱について、ドイツ語について、スイスという国についてなど、著者の知性に溢れ スイスに移住し、どうしてもこの国に溶け込めないで悩む著者が、合唱団に参加することを通じて居場所を見つけてゆく経験が綴られる。合唱について、ドイツ語について、スイスという国についてなど、著者の知性に溢れた観察眼が鋭い。ベタベタとした人間関係とは対極の冷たさに戸惑うが、いろんな人種や言語がでこぼこに混在する合唱団を通じて、著者は「多様性と言えば、何やら今風だけど、そんな大げさなキャッチフレーズでなく、こうして無造作に偶然にでこぼこな感じ、それがいいのだ」と悟る。読みながらじわっと思索が膨らんでくるいい本だ。 …続きを読む
    trazom
    2022年03月26日
    94人がナイス!しています
  • スイス在住の著者が、合唱団を通じてなんとなく居心地の悪いスイスという国に自分の居場所を少しずつ見つけていくという異文化エッセイ。誰にも話しかけられず、意味もなくトイレに行ったりして、「子供じゃないんだ スイス在住の著者が、合唱団を通じてなんとなく居心地の悪いスイスという国に自分の居場所を少しずつ見つけていくという異文化エッセイ。誰にも話しかけられず、意味もなくトイレに行ったりして、「子供じゃないんだから」と自分にツッコミを入れたりするところとかクスリと笑ってしまう。自分もこれまで何カ国か転々としてきて、現在同じくスイス在住、こういう間の悪さを何回も経験してきたので共感できるところも多々。長坂さんは、『モザイク家族』や難民問題を扱った『難民と生きる』など幅広いテーマで書かれていて、これらもオススメ。 …続きを読む
    Yasuko
    2022年04月11日
    2人がナイス!しています

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