伝説となった日本兵捕虜 ソ連四大劇場を建てた男たち

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2019年09月07日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
264
ISBN:
9784040823225
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伝説となった日本兵捕虜 ソ連四大劇場を建てた男たち

  • 著者 嶌 信彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2019年09月07日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
264
ISBN:
9784040823225

ソ連四大劇場を造り上げたのは若き日本兵だった――。よみがえる歴史秘話。

「日本人として恥ずべき仕事はしない」
シルクロードに伝説を刻んだ若き兵士がいた!!

1945年、秋。敗戦後、ウズベキスタンに抑留された工兵たちがいた。
彼らに課されたのは「ソ連を代表する劇場を建てること」。
捕虜生活の下、457名の隊を率いてプロジェクトを完遂したリーダーは、まだ20代の将校だった。
「日本人の誇りと意地にかけて、最良のものをつくりたい」
彼らの仕事は、ソ連四大劇場の一つと称賛され、大地震にも耐えたオペラハウス「ナボイ劇場」として結実した。
堅牢な造り、美麗な内装。彼らの誇りと意地をかけた仕事は、収容所長をはじめ、現地の人々の心を動かし、語り続けられ、日本人伝説となった。
敗戦後、日本兵は一大プロジェクトと闘っていた!!

埋もれた偉業が明かされる!
■ボリショイ劇場建設という特殊任務
■収容所長アナポリスキーとの対峙
■隊員に起きた転落事故死
■手作りの芝居、演芸大会でウズベク人と触れ合う
■永田隊長の最後の仕事は名簿の暗記だった etc

※本書は2015年9月に小社より刊行した『日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた』を
改題の上、加筆修正し、新書化したものです。


「日本人として恥ずべき仕事はしない」
シルクロードに伝説を刻んだ若き兵士がいた!!

1945年、秋。敗戦後、ウズベキスタンに抑留された工兵たちがいた。
彼らに課されたのは「ソ連を代表する劇場を建てること」。
捕虜生活の下、457名の隊を率いてプロジェクトを完遂したリーダーは、まだ20代の将校だった。
「日本人の誇りと意地にかけて、最良のものをつくりたい」
彼らの仕事は、ソ連四大劇場の一つと称賛され、大地震にも耐えたオペラハウス「ナボイ劇場」として結実した。
堅牢な造り、美麗な内装。彼らの誇りと意地をかけた仕事は、収容所長をはじめ、現地の人々の心を動かし、語り続けられ、日本人伝説となった。
敗戦後、日本兵は一大プロジェクトと闘っていた!!

埋もれた偉業が明かされる!
■ボリショイ劇場建設という特殊任務
■収容所長アナポリスキーとの対峙
■隊員に起きた転落事故死
■手作りの芝居、演芸大会でウズベク人と触れ合う
■永田隊長の最後の仕事は名簿の暗記だった etc

※本書は2015年9月に小社より刊行した『日本兵捕虜はシルクロードにオペラハウスを建てた』を
改題の上、加筆修正し、新書化したものです。


※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序章 シルクロードの”日本人伝説“
第1章 敗戦、そして捕虜
「戦争に敗けた現実」/満州で徴兵された民間人が見た赤紙/牡丹江の悲劇/満州の日本人は放置された/武装解除を命令した関東軍/ソ連の日本人捕虜六〇万人利用計画/日本を五つの占領区に分割する案があった/捕虜は労働使役に利用された etc
第2章 抑留、劇場建設へ
永田隊は帰国の望みを絶たれた/免れたシベリア送り/ウズベキスタンのタシケント、石の都へ入る/ボリショイ劇場建設という特殊任務/タシケント・第四収容所/オペラハウス建設四五七人の隊長となる/収容所長アナポリスキー/「最も重要な使命は全員が帰国することだ」etc
第3章 収容所長との交渉
食事とノルマ/ラクダの肉、骨ばかりの魚/全員に平等な食事を!/ソ連側と真剣交渉へ/「和」の精神を説く etc
第4章 誇れる仕事
増援部隊の面々/「世界に引けをとらない建築物をつくるんだ」/密かに敬愛された人物/ダモイ第一選抜を断る/転落事故死/二人の追悼式 etc
第5章 秘密情報員と疑われた永田
合唱団結成へ/麻雀、将棋、花札、碁を手作り/バイオリン作りも始まる/手作りの芝居、演芸大会/民主運動/秘密情報員と疑われた永田/盛り上がらなかった第四の民主運動 etc
第6章 収容所の恋
ウズベク人に『草津節』を教える/恋人ナージャ/「ダモイなのね」/「本当にありがとう、スパシーバ」 etc
終章  夢に見たダモイ
永田の最後の仕事は名簿の暗記だった/アナポリスキーとの再会/「もう、ダスビダーニャはないのだ」/「日本だ、日本だ」/タシケントを思う/日本人伝説 etc
あとがき
主要参考文献
写真提供

「伝説となった日本兵捕虜 ソ連四大劇場を建てた男たち」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 満州でソ連の捕虜となり、ウズベキスタンに収容されてナボイ劇場の建設に当たった日本人捕虜の物語。ウズベク人たちが「捕虜なのに、なぜあんなに一生懸命に仕事をするんだろう」と驚く見事な仕事ぶりは、隊長の永田 満州でソ連の捕虜となり、ウズベキスタンに収容されてナボイ劇場の建設に当たった日本人捕虜の物語。ウズベク人たちが「捕虜なのに、なぜあんなに一生懸命に仕事をするんだろう」と驚く見事な仕事ぶりは、隊長の永田行夫大尉以下の日本人のプライドのなせる業だと胸を打つ。正に奇跡と感動の物語であるが、この本は、とても薄っぺらい。登場するロシア人もウズベク人もみな善良で、日本人捕虜たちも、一致団結して仕事に取り組んだとする。そんな筈はあるまい。彼らの苦難と葛藤は、こんな陳腐なドラマで収まらない深さと闇の中にあったに違いない。 …続きを読む
    trazom
    2020年06月03日
    50人がナイス!しています
  • 旧ソ連の四大劇場の1つのオペラハウス、現ウズベキスタンの壮麗なナボイ劇場は、第2次世界大戦後、日本兵捕虜たちが現地の人々と協力して建造したものである。内装が美麗で堅牢であったことから、後の大地震でもびく 旧ソ連の四大劇場の1つのオペラハウス、現ウズベキスタンの壮麗なナボイ劇場は、第2次世界大戦後、日本兵捕虜たちが現地の人々と協力して建造したものである。内装が美麗で堅牢であったことから、後の大地震でもびくともしなかったと云う。日本人捕虜たちの誇りと意地を懸けた仕事は、収容所長をはじめ、現地の人たちの心を動かし、語り継がれ、日本人伝説となったと云う。旧ソ連のシベリアでの日本兵捕虜の強制労働などの悲惨な抑留生活は、映像、書籍等で多々目にしているが、このような心温まる実話があったとは驚きである。感動した。 …続きを読む
    Gotoran
    2020年06月22日
    48人がナイス!しています
  • 日本人として誇らしい限りだ。タシケントを襲った大地震でもびくともしなかったナボイ劇場。それを作ったのは、戦後現地へ送られた日本人捕虜たちであった。「将来笑いものになるような劇場を作ったら日本人の恥にな 日本人として誇らしい限りだ。タシケントを襲った大地震でもびくともしなかったナボイ劇場。それを作ったのは、戦後現地へ送られた日本人捕虜たちであった。「将来笑いものになるような劇場を作ったら日本人の恥になる。日本人の技術、技能で世界一の建築物を作るんだ」と仕事に取り組んだ。第4ラーゲリで民主運動が広がらなかったのも、永田隊長の功績は大きい。苦しい生活の中でも楽しみを作り、生活を豊かにしたリーダーシップにも脱帽。日本人の働きぶりに心を撃たれ、食料をこそっとくれたり、優しく接してくれた現地人の優しさも良かった。 …続きを読む
    2023年03月22日
    15人がナイス!しています

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